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素敵なコンテンツの集い

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素敵な記事を勝手ながら集めさせていただきます! いつも心が揺れるような投稿をありがとうございます(´∀`*) 迷惑でしたらお手数ですがお声がけいただけると幸いです🙇‍♂️
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#詩

【詩】ヨルとヒカリとキミとボクと

【詩】ヨルとヒカリとキミとボクと

高台から見下ろした夜の街は 
月星が輝く夜空を地上に移したかのようだ
綺麗だねと君は無邪気に喜ぶけど
自分が消えてしまうようで僕は怖くなるんだ

光を放つことができるのは 君のような人だ
自分の中に輝きを持つ 恒星のような人だ
輝きを持たない僕が あの街に一人でいたとしても
きっと黒く塗りつぶされた部分のどこかにだろう

純粋で透明だと言われた昔の僕は
今では濁って不透明になったみたいだ
これまで

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【詩】コントラディクション

【詩】コントラディクション

死んでしまいたいとは思わないけど

誰ともかかわりたくはない

できる限り世界に触れぬよう

僕が透明な球となったら

君は「朝露のように綺麗だ」と言ってくれるだろうか

アリガトウを音にし続けること

アリガトウを音にし続けること

                                                                              

大切だから

無関心ではいられず

                                                                              

大切だから

より強く痛み

       

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月の季節3

子守唄

月の精霊が子守唄を歌う
柔らかい光の中に、美しいメロディを織り込んで
優しい調べが響く
静かな中に暖かな
悲しみも喜びもなんだって包み込む
聞いてみてよ、子守唄
美しい子守唄
子供はこてんと眠ってしまう
特別な月の子守唄

こどく

あなたはつかえないひと
おつきさまはみている
わたしはつかえないひと
みなもにうつるつきのよる
ぽたぽたゆれる揺れる水面が
ひとのこどくをうつしだす

すす

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その目は不思議に濡れて光っている。

誰かに呼ばれたような気がして振り返ったら誰もいない。それでも確かに呼ばれたという感覚が残っている時があります。

呼んだのは誰だったのか、走り去っていってしまったのか、隠れているのか、それとも私の記憶なのか。わかっているのは、振り返るといなくなるということだけです。

誰もいない場所をしばらく眺めて、また前に向き直るときの心もとなさは、あるくうちに薄らいで

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色々

色々

青と黄色を混ぜると緑になるだなんて
誰が思いついたんだろう
そのひとはきっと気張った日々に疲れて
癒やしを求めていたんだろう

僕が見ている世界の色と
君が見ている世界の色は
同じようで きっと違って
名前を与えた 不確かな言葉で

世界は色にあふれていて
愛するひとは光を放って
つまらない日々が色付いて
緑の中で微笑んだ優しいひとよ

すべての色を混ぜると黒になるだなんて
誰が思いついたんだろう

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水溜まり

水溜まり

楽しいことから始めよう
でも楽しいってなんだっけ
話題の本もアニメも音楽も
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ

例えば光のない瞳が
意地悪く笑う眉が
小刻みに動く頬の筋肉が
僕に何をするっていうんだろう
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ

みんな当たり前のように歌っている
妄想 夢 喜怒哀楽
わからないよ 知らないよ
寝て起きて食べて寝る僕に
それ以外 何か必要なのかい

悲しいことは止め

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詩)置いてゆくもの

詩)置いてゆくもの

人は何も持たずに生まれてくる
言葉も知恵も眼の光さえもボヤけたまま
それでも多くの人に祝福され
これから歩む未来のために
希望のこもった名前を託される

人は何も持たずに死んでいく
地位や名誉や友人や家族
今まで築いてきた全ての物
名前さえも此方の世界に置いていく
多くの人に記憶だけを残して

私はどれ程の荷物を抱えているのだろう
目を閉じて身軽になって空へと消える時
祝福と同じだけの涙を流して貰

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詩)星は遠くで輝いて

詩)星は遠くで輝いて

やるかやらないかがいつの間にやら
出来るか出来ないかに変わった

言い訳ばかりを書斎に飾って
小さな夢をゴミ箱に捨てた
捨ててあったゴミを他人に覗かれて
恥ずかしくて下を向いた

登った者が見つけた景色
諦めた者が見つけた景色
山の頂からは星が近くに見えて
平坦な道からは星が遠くに見えた

星は遠くで輝いている
星を掴んだ者は僅かに過ぎない

何処を歩いていたとしても
上ばかり見ていては
何かに躓

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君の命は君だけでは終わらないモノ

君の命は君だけでは終わらないモノ

                                                     

忙しい日常に身を投げて

次々とやるべきことをやってく中で

見つけた『無駄』が

新たな自分の『在り方』を教えてくれる

                                                     

でもあんまり張りつめずにいこう

           

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通りを歩けば

通りを歩けば

通りを歩けば
花柄のスカートが舞っている
冷たい風は光の方へと流れていく
誰かの大切な人が思い出の停車場で立っている

不確かな未来は瓦礫の上に立っていて
東雲に隠れたあなたの匂いを探している
通りすがりの若者が被っていた山高帽
街角の雑貨屋から流れるコルトレーン

サイダーの瓶が転がっている
浮浪者が風の中へ消えていく
空中には魚の群れ
鱗のような月の虹

通りを歩けば
まだ見ぬ誰かに声をかけら

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