水溜まり
楽しいことから始めよう
でも楽しいってなんだっけ
話題の本もアニメも音楽も
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ
例えば光のない瞳が
意地悪く笑う眉が
小刻みに動く頬の筋肉が
僕に何をするっていうんだろう
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ
みんな当たり前のように歌っている
妄想 夢 喜怒哀楽
わからないよ 知らないよ
寝て起きて食べて寝る僕に
それ以外 何か必要なのかい
悲しいことは止めてしまおう
でも悲しいってなんだっけ
うまくいかない部活も勉強も
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ
例えば曇りのない瞳が
困ったように下がる眉が
顔を覗き込む彼女の香りが
僕に何をするっていうんだろう
好きも嫌いもない ただそこにあるだけ
みんな当たり前のように歌っている
空想 恋 喜怒哀楽
わからないよ 知らないよ
生まれ落ちて生きて死ぬ僕に
それ以外 何が必要なのかい
一人になると考えるんだ
あのとき僕が笑えていたら
僕と君は何かが違っていたかな
でもなんでだろう なんで笑うんだろう
嬉しいと笑うの?苦しいと笑うの?
わからないよ だって
君はどの瞬間も笑っていた
歌いながら 泣きながら
僕が生きてただ生きてそして死ぬ前に
そうだやっぱり君の言う通りだね
僕は心を求めている
みんな当たり前のように歌っている
回想 愛 喜怒哀楽
わからないよ 知らないよ
頬が濡れる温かいもので
僕には 君が必要だったの
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