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その目は不思議に濡れて光っている。



誰かに呼ばれたような気がして振り返ったら誰もいない。それでも確かに呼ばれたという感覚が残っている時があります。

呼んだのは誰だったのか、走り去っていってしまったのか、隠れているのか、それとも私の記憶なのか。わかっているのは、振り返るといなくなるということだけです。

誰もいない場所をしばらく眺めて、また前に向き直るときの心もとなさは、あるくうちに薄らいでいきます。

そしてまた忘れた頃に、繰り返すのです。

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