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オランダのグラフィックノベルを日本に広めたい!
はじめまして。
オランダのグラフィックノベルを翻訳している川野夏実です。
願望も込めてグラフィックノベル翻訳者と名乗ってはいますが、訳書は今のところ2冊、そして自分の好みの作品に知識が偏っています。
この機会にオランダ語圏のグラフィックノベルの世界を幅広く勉強してみることにしました。そのアウトプット先としてNOTEでみなさんと情報をシェアし、グラフィックノベルのファンになってくれる方を増やして
クラファン開始に寄せて。作者エメー・デ・ヨングと緊張の初対面!
いよいよ今日から『ハチクマの帰還』翻訳出版クラファンがスタートします。
先日、ハーレムのコミックフェスティバルを訪れ、はじめて作者エメー・デ・ヨングに会いました。
日本語版の翻訳出版のための手段としてクラウドファンディングを使うことを、作者がどう思っているかわからないので(もちろん出版社と契約する時点で作者の了承は取れているのですが)、とても緊張しました。
いざ、自分の番が来て、
『ハチク
自らの死に直面した彼は最後にマンガで人と繋がることにした。「ソウル・フード・コミックス」
オランダのグラフィックノベルについてリサーチしていたら、ある出版社のホームページが目に止まりました。
Soul Food Comics(ソウル・フード・コミックス)
その出版社の設立者はフース・ファン・ソンスベーク(Guus van Sonsbeek)。彼はマンガ好きの子供でした。しかし、大学に入る頃には、次第にマンガへの興味が薄れ、コンサルタントとして働くようになります。
2014年、彼は
オランダ最大のコミックフェスティバル、今年開催!
オランダ語圏最大のコミックフェスティバル、ハーレム・コミック・デイズ(Stripdagen Haarlem)が今年、開催されます。
このコミックイベントは2年に一度、偶数年に行われています。今年は2024年6月1日と2日の2日間に渡って、ハーレム中心市街地の会場に、約60名のオランダを代表するコミックアーティストと出版社、ファンたちが集結します。
1992年に始まったこのイベントは、サイン会、
私は女性であり、母であり、戦場で働く外科医である。ユディット・ファニステンダール『ペネロペ』
今回は、フランドルを代表するグラフィックノベル作家にユディット・ファニステンダールの作品を紹介します。
彼女はたくさんの素晴らしい作品を発表していますが、その中でも、「この作品を出すまでは諦めらめるわけにはいかない」と思っているのが『ペネロペ』です。
ペネロペはかれこれ10年間、ベルギーと戦争地域を行き来しながら外科医として活動してきました。
物語冒頭、ペネロペがシリアの戦禍で女の子を救おう
世界で最初の女性哲学者ヒッパルキアの物語。バーバラ・ストック『哲学者と犬と結婚と』
『ゴッホ最後の3年(花伝社・2018年)』の作者バーバラ・ストックの最新作『哲学者と犬と結婚と』も、「これが日本に紹介できるまで諦めるわけにはいかない!」と思っている作品の一つです。
紀元前4世紀のギリシャに生きた、最初の女性哲学者ヒッパルキアの物語で、すでにヨーロッパ・アジア7ヶ国語へ翻訳されています。
紀元前4世紀、アレクサンダー大王の時代。当時、女性は男性の従属物であり、動物は人間よりも
桃源郷を求め無人島に移住したドイツ人医師が見たものは…。ミヒャエル・オルブレヒト『ガラパゴス』
今回は、オランダNRC紙で発表された「2023年グラフィックノベル・ベスト10」という記事からのご紹介です。
このランキングではオランダに限らず、フランスやアメリカのグラフィックノベルも対象になっていますが、オランダ語圏の作品で最もランキング上位に置かれたのが、今回ご紹介するフランドルの作品『ガラパゴス』(第3位)です。
1929 年、ドイツ人医師フリードリヒ・リッターとそのパートナーは、理想
国際的に活躍する5人のオランダ人グラフィックノベル作家
フランスやベルギーに比べ、オランダのグラフィックノベル市場はいまだ限られています。補助金なしで、漫画家として生活できている作家はごくわずかです。
それでも、グラフィックノベルの世界で国際的な注目を集めている作家たちがいます。今回はその中から5人の作家の名前をご紹介します。
ミラン・フルシング(Milan Hulsing)
エメー・デ・ヨング(Aimée de Jongh)
バーバラ・ストッ