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はじめまして。 備忘録としてnoteに勝手気ままに感想文を書いています。 私の文章を気…

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はじめまして。 備忘録としてnoteに勝手気ままに感想文を書いています。 私の文章を気に入って下さる方がいたらとってもうれしいです。

記事一覧

映画『せかいのおきく』

モノクロ映像の中にふと映るカラーの世界がとても印象的でした。 最初から最後まで”うんち”が人の繋がりの中心となり、淡々とストーリーが進んでいきます。 主演の黒木…

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1年前
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今再び目を向けたいアフガニスタン 映画『THE Breadwinner ブレッドウィナー』

監督:ノラ・トゥーミー 脚本:アニータ・ドロン 原作:デボラ・エリス 「生きのびるために」(さ・え・ら書房) 原題:THE BREADWINNER 2017年/93分/カナダ…

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2年前
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賢さとたくましさに憧れる『劇場版 アーヤと魔女』

ネタバレはしていないつもりですが、楽しみにされている方は観てからお読み下さい♡ ~感想文~ 公開初日の本日、観終わって思わず口から出そうになったのが 「ぐぁああ…

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2年前
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東ドイツの複雑さが辛い映画『グンダ―マン 優しき裏切り者の歌』

監督:アンドレアス・ドレーゼン 脚本:ライラ・シュティーラー 音楽:イェンス・クヴァント 出演:アレクサンダー・シェーア アンナ・ウンターベルガー 提供:太秦/…

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2年前
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SNSの怖さを露わにした映画『SNS 少女たちの10日間』

監督:バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク 原案:ヴィート・クルサーク 出演:テレザ・チェジュカー、アネジュカ・ピタルトヴァー、サビナ・ドロウハー 字幕翻…

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2年前
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世界で最も有名な日本人を描いた映画『HOKUSAI 北斎』

映画の冒頭は、少年が砂に木の棒っきれで絵を描いている。 この少年が、後に世界で最も有名な日本人となる北斎。 ゴッホやモネなど海を越え多くの表現者に影響を与え、日本…

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2年前
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本への愛が溢れまくる映画『ブックセラーズ』

原題:THE BOOKSELLERS アメリカ映画/2019年/99分/ 監督:D・W・ヤング 製作総指揮&ナレーション:パーカー・ポージー 字幕翻訳:齋藤敦子 …

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2年前
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本『ライオンのおやつ』

2019年10月7日 第1刷発行 著者:小川 糸 発行所:ポプラ社 ~ゆるゆる読書感想文~ なんだか分からないけどとにかく泣いてデトックスしたい!!という方におススメい…

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3年前
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映画『ノマドランド』

監督・製作・脚色・編集:クロエ・ジャオ 出演:フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン 原作:「ノマド 漂流する高齢労働者たち」 メディアパートナー…

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3年前
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原作『風の谷のナウシカ』

映画の風の谷のナウシカしか見たことがないという人ももしかしたら多いかもしれません。私も昨年までその一人でしたが、原作を読んで映画とはまた違う印象を受け取りました…

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3年前

映画『パリの調香師』

監督・脚本:グレゴリー・マーニュ 製作:フレデリック・ジュ―ヴ 音楽:ガエタン・ルーセル 出演:エマニュエル・ドゥヴォス、グレゴリー・モンテル、セルジ・ロペス、…

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3年前
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本『希望の糸』東野圭吾

『希望の糸』 2019年7月5日 第一刷発行 著者 東野圭吾 発行所 講談社 ~ゆるゆる読書感想文~ ネタバレしてますのでおゆるしを。 しまった。。。図書館で借りて読…

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3年前

映画『燃ゆる女の肖像』

監督・脚本:セリーヌ・シアマ 出演:アデル・エネル、ノエミ・メルラン 原題:Portrait de la jeune fille en feu 英題:Portrait of a lady on fire フランス/122分…

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3年前
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絵本『うさこちゃんのたんじょうび』

ディック・ブルーナ ぶん/え いしい ももこ やく 1982年5月31日発行 発行所 株式会社福音館書店 ~ゆるゆる読書感想文~ 初の絵本感想文は、私の大好きなキャラ…

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3年前

本『わたしが芸術について語るなら』千住博

『わたしが芸術について語るならー未来のおとなへ語る』 2011年1月19日 第一刷発行 著者 千住博 発行所 株式会社ポプラ社 ~ゆるゆる読書感想文~ 図書館で借りた…

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3年前
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映画『ウォーリー』

『ウォーリー』(原題: WALL-E) 2008年公開/アメリカ ピクサー・アニメーション・スタジオ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ ~以下感想文~ 全体的にセリフが少…

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3年前
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映画『せかいのおきく』

映画『せかいのおきく』

モノクロ映像の中にふと映るカラーの世界がとても印象的でした。

最初から最後まで”うんち”が人の繋がりの中心となり、淡々とストーリーが進んでいきます。
主演の黒木華さんが途中声を失うこともあり、映像の色味だけでなく音もわずかになり、とても不思議なものを見ているような気になる映画です。なにせうんちを軸として進んでいくので、なかなかすごいものを見た気分です。

臭い!汚い!の嫌われモノ“うんち”が生々

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今再び目を向けたいアフガニスタン 映画『THE Breadwinner ブレッドウィナー』

今再び目を向けたいアフガニスタン 映画『THE Breadwinner ブレッドウィナー』

監督:ノラ・トゥーミー

脚本:アニータ・ドロン

原作:デボラ・エリス 「生きのびるために」(さ・え・ら書房)

原題:THE BREADWINNER

2017年/93分/カナダ・アイルランド・ルクセンブルグ

breadwinnerという単語の意味をご存じでしょうか?
「稼ぎ手・大黒柱」という意味です。

本作のタイトルであるbreadwinner、この作品の中では11歳の女の子のパヴァーナ

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賢さとたくましさに憧れる『劇場版 アーヤと魔女』

賢さとたくましさに憧れる『劇場版 アーヤと魔女』

ネタバレはしていないつもりですが、楽しみにされている方は観てからお読み下さい♡

~感想文~

公開初日の本日、観終わって思わず口から出そうになったのが
「ぐぁああ、もう少し見せてくれ~~~」でした笑
それくらい、この先が気になるー!!!という終わり方で非常に悶々としております笑

少しばかりハラハラもしますが、そこはジブリ!安心して見ていられます♡

原作はイギリス人作家ダイアナ・ウィン・ジョー

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東ドイツの複雑さが辛い映画『グンダ―マン 優しき裏切り者の歌』

東ドイツの複雑さが辛い映画『グンダ―マン 優しき裏切り者の歌』

監督:アンドレアス・ドレーゼン

脚本:ライラ・シュティーラー

音楽:イェンス・クヴァント

出演:アレクサンダー・シェーア アンナ・ウンターベルガー

提供:太秦/マクザム/シンカ

原題:GUNDERMANN

字幕・資料監修:山根恵子

2018年/128分/ドイツ

~感想文~

映画とは直接関係はないのですが、今年初めに読了した小説『革命前夜』の下地がなかったら、私にはなかなか理解する

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SNSの怖さを露わにした映画『SNS 少女たちの10日間』

監督:バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク

原案:ヴィート・クルサーク

出演:テレザ・チェジュカー、アネジュカ・ピタルトヴァー、サビナ・ドロウハー

字幕翻訳:小山美穂

字幕監修:牧野ズザナ

配給:ハーク

配給協力:EACH TIME

2020年/チェコ/チェコ語/ビスタ/原題:V síti/104分

~感想文~

いろんな意味を込めて、気持ちの悪い映画でした・・・。
そこらの

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世界で最も有名な日本人を描いた映画『HOKUSAI 北斎』

世界で最も有名な日本人を描いた映画『HOKUSAI 北斎』

映画の冒頭は、少年が砂に木の棒っきれで絵を描いている。
この少年が、後に世界で最も有名な日本人となる北斎。
ゴッホやモネなど海を越え多くの表現者に影響を与え、日本人の誰もが「北斎」という名を知っているだろう。

平民出身だった北斎は当時の記録がほとんどないようで、徹底的に調べた資料や作品などから創り出されたオリジナルストーリーだそうです。
壱の章・弐の章・参の章・四の章という構成で、北斎の青年期を

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本への愛が溢れまくる映画『ブックセラーズ』

本への愛が溢れまくる映画『ブックセラーズ』

原題:THE BOOKSELLERS

アメリカ映画/2019年/99分/

監督:D・W・ヤング

製作総指揮&ナレーション:パーカー・ポージー

字幕翻訳:齋藤敦子

配給・宣伝:ムヴィオラ、ミモザフィルムズ

~以下感想文~

ブックセラーズはハンターでありエンジェルまず、「bookseller」という単語をCambridge Dictionaryで検索してみると

a person or

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本『ライオンのおやつ』

本『ライオンのおやつ』

2019年10月7日 第1刷発行

著者:小川 糸

発行所:ポプラ社

~ゆるゆる読書感想文~

なんだか分からないけどとにかく泣いてデトックスしたい!!という方におススメいたします(笑)

特に、近しい方の最期を見守った方(まだ動ける段階から徐々に弱っていく姿を見守り続けた方)は、だーだー泣けると思います。

私は祖父がちょうど主人公雫と似たような段階を経て逝く様子を見ていたので、泣きすぎてデ

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映画『ノマドランド』

映画『ノマドランド』

監督・製作・脚色・編集:クロエ・ジャオ

出演:フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン

原作:「ノマド 漂流する高齢労働者たち」

メディアパートナー:朝日新聞

2020年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2020 20th Century Studios.

~以下感想文~

自分の中の幸せの概念がぐらつくようなそんな作品でした。

定住地を持たずRVで走り

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原作『風の谷のナウシカ』

原作『風の谷のナウシカ』

映画の風の谷のナウシカしか見たことがないという人ももしかしたら多いかもしれません。私も昨年までその一人でしたが、原作を読んで映画とはまた違う印象を受け取りました。

原作は全7巻で、どこから書いてよいかわからず上手くまとめられない気がしますが思ったコト・感じたコトを書き綴ります。

私は今30代ですが、少し上の世代の方々はおそらく最初に漫画で読まれたのではないでしょうか。

つくづく宮崎駿さんは未

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映画『パリの調香師』

映画『パリの調香師』

監督・脚本:グレゴリー・マーニュ

製作:フレデリック・ジュ―ヴ

音楽:ガエタン・ルーセル

出演:エマニュエル・ドゥヴォス、グレゴリー・モンテル、セルジ・ロペス、ギュスタヴ・ケルヴェン、ゼリー・リクソン

2019年/フランス/フランス語/101分/

原題:Les Parfums

配給:アットエンタテイメント ©LES FILMS VELVET-FRANCE 3 CINÉMA

~以下感想

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本『希望の糸』東野圭吾

『希望の糸』

2019年7月5日 第一刷発行

著者 東野圭吾

発行所 講談社

~ゆるゆる読書感想文~

ネタバレしてますのでおゆるしを。

しまった。。。図書館で借りて読了してから2週間経ってしまった。

すぐに書いた方が記憶が鮮明なのにーーー!

というわけで、本当の意味でゆるゆる読書感想文です。

2週間経った今でも私の記憶に鮮烈に残っているのは、物語の展開を進めていく男性の登場人物よ

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映画『燃ゆる女の肖像』

監督・脚本:セリーヌ・シアマ

出演:アデル・エネル、ノエミ・メルラン

原題:Portrait de la jeune fille en feu

英題:Portrait of a lady on fire

フランス/122分

字幕翻訳:横井和子

配給:ギャガ GAGA

~以下感想文~

いつものようになんとなく気になったので予備知識なしで観賞。

これが大当たりでした!素晴らしい映画で

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絵本『うさこちゃんのたんじょうび』

ディック・ブルーナ ぶん/え

いしい ももこ やく

1982年5月31日発行

発行所 株式会社福音館書店

~ゆるゆる読書感想文~

初の絵本感想文は、私の大好きなキャラクター、ミッフィーの絵本にしました♡

いつかディック・ブルーナさんが愛用していたという自転車がほしい・・・(完全にひとり言)

この絵本の最初のページをめくって、もうわくわくする小さな心配りがあります。

ミッフィーのイラ

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本『わたしが芸術について語るなら』千住博

『わたしが芸術について語るならー未来のおとなへ語る』

2011年1月19日 第一刷発行

著者 千住博

発行所 株式会社ポプラ社

~ゆるゆる読書感想文~

図書館で借りた本で、そもそもなぜこの本を手に取ったのかからお話ししたいと思います。

私が”千住博”という名前に初めて出合ったのは、2018年夏に富山県美術館で行われていた「千住博展」に行ったことがきっかけです。

当時は恥ずかしながら千

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映画『ウォーリー』

『ウォーリー』(原題: WALL-E)

2008年公開/アメリカ

ピクサー・アニメーション・スタジオ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

~以下感想文~

全体的にセリフが少なく、またセリフと言えるような言葉も電子音なので
正直眠くなるかもな~と思ったが全然違った。
気づくととても引き込まれていて、限られた電子音や目の表情・動きなどから、どういう気持ちを表現しているのか読み解こうと必死になっ

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