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記事一覧
【Guten Rutsch !(良いお年を!)|琉球新報 落ち穂vol.12 2020年12月31日掲載】
(これまでに執筆した記事を振り返っています。)
2020年はコロナ禍の影響で日常生活の様式が大きく変化した激動の一年であった。振り返ってみるとこの最中に有志5人で、県内にアートセンター設立を目指し、展覧会企画やキュレーターなどの人材育成、国内外との交流を図るAIO(アート・イニシアチブ・オキナワ)を立ち上げた。
それとは別に個人事業でアートマネージメントや海外展開のサポートを行っていたが、コロナ
【Soundscape Okinawa|琉球新報 落ち穂⑩ 2020年11月27日掲載】
(これまでに執筆した記事を振り返っています。)
私が事務局長を務めるAIO(アート・イニシアチブ・オキナワ)主催で、12月5、6日に南城市糸数城跡で野外音楽イベント「サウンドスケープオキナワ~耳を澄まし、 自然に溶け込む~」の開催を予定している。AIO代表でドイツ出身のティトゥス・スプリー以外の出演者を含むメンバーほとんどが、このイベントのために初めて糸数城跡を訪れ、手つかずの自然と壮大なスケ
【キュレーターの役割|琉球新報 落ち穂⑧ 2020年10月27日掲載】
(これまでに執筆した記事を振り返っています。)
キュレーターとは何だろうか。西洋社会の現代美術において、その言葉の持つ意味は、日本や沖縄での認識と大きく異なる。一般的に日本では「学芸員」と訳され、美術館や博物館に勤める専門職のことを指す。ただ、私の考える「キュレーター」という職業は、美術館などの学芸員というだけでは説明しきれない。
例えば、数年に一度、国内外で開催されるビエンナーレやトリエンナ
【引き寄せあう縁|琉球新報 落ち穂⑤ 2020年9月5日掲載】
(これまでに執筆した記事を振り返っています。)
前回、海外へ活動の場を広げ、新たな市場開拓について触れたが、これらはなにも現代アートだけに特化したことではない。アートを中心に、デザインや伝統工芸など、沖縄のクリエイティブ産業の発展をも示唆している。
現在、英国の国立美術館テート・ブリテン「オーブリー・ビアーズリー」展にちなんで、同ミュージアムショップで県出身のデザイナー古堅ちひ
【Go Together|琉球新報 落ち穂④ 2020年8月21日掲載】
(これまでに執筆した記事を振り返っています)
アフリカのことわざに「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉がある。「アート・イニシアチブ・オキナワ」が目指すのは、沖縄を拠点にアートを通して海外や県外と繋がり、共に支え合い、補い合い、互いに刺激を与え合いながら、対話する場を生み出すことだ。それにより、点で散らばっている個々の活動を繋ぎ合わせ、沖縄からムーブメントを起