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あなたと一緒に、仕事がしたい。"働く理由" はそれしかなかった。
「みなさんに、退職のご報告があります。」
部長の口からその言葉が飛び出したとき、辞めるのは彼ではないと知っていたはずなのに、大きく心臓が波打った。
実際は、部下の退職報告を代わりにしたというだけの話だ。けれどわたしはそのとき、不意をつかれて思わず息を呑んだ。
そして、考えた。
もし、彼が今、本当に会社を辞めてしまったら。
わたしは一体、どうするのだろう?
しばらくの間、放心状態になってし
あなたともっと、生きたかった。桜の季節にこの世を去った親友へ。
1年前、親友が他界した。
ちょうど今のように桜が満開で、新しい季節のはじまりに、世の中がそわそわしはじめた頃だった。
家族にも恋人にも、ほかの友人たちにも。誰ひとりとしてこのことを伝えられないまま、わたしは今日を迎えている。
誰にも伝えていないことで、わたしひとりが秘密を抱えて生きているような、後ろめたい気持ちでこの1年を過ごしてきた。
自分が彼女を遠い世界に追いやってしまったような、罪の
恋人の家族と1泊2日のキャンプをしたら "ちょうどいい距離感" を越えたくなった。
彼の家族と、はじめて1泊2日の旅行をした。
正確には、泊まりでキャンプに行った。
ちなみに、「彼」というのは付き合って1年半の恋人のこと。
まだ正式に結婚や婚約などをしている間柄ではないのだけれど、将来のことはふたりで話していて、お互いの家族にも何度か会ったことがある。
「今度の休みに家族でキャンプに行くんだけど、一緒にどう?」
1ヶ月前、彼にそう誘われたわたしは、
「楽しそう。行きたい
義母の実家を訪ねたら、家族が20人増えました。
お義母さんの実家がある山梨へ、彼の家族と一緒に挨拶に行った。
山梨の大家族の話は彼からもたびたび聞いていたのだけど、想像以上、というより「話を聞いて知識として知っているのと、実際に体験するのはまったく違う」ということを、強く実感した2日間だった。
3人の叔父さんや9人の従兄弟とまるで親友のような距離の近さ、親族がみんな半径1km圏内で暮らしていること、ほぼ同い年で働きながら5児の母をしている人
私が見ている世界は、あなたが見ている世界じゃなかった
「どうしてそんなに、相手のことを考えられるの?」
「人に対して、共感性が高いよね」
今まで周りの人からそう言われるたびに、わたしはいつも「人のことが好きだから」とか、「人に興味があるから」と、答えてきた。
自分自身、そう信じて疑わなかったから。
だけど先日、気づいてしまった。
わたしは相手のことなんて全然考えられていなかったし、興味を持っているつもりで、本当は何もわかっていなかったという
誰かを照らしたい。だけど、自分も輝きたくて。
そうか、そういうことだったのか。
北野唯我さんの『天才を殺す凡人』という本を読んで、今まで自分の中にずっと存在していた、矛盾の正体がわかってしまった。
正確に言えば、その本の巻末に付されている「ブログに寄せられた感想」によって、それが明らかになった。
目の前を覆っていた霧が晴れて、視界がぱっと明るくなり、すべてが繋がったような気がした。
そうか、そういうことだったのか。
だから、わたしは
わたしを救う、彼の口癖
新しい職場に来て、戸惑っていることがある。
それは、同時にとても嬉しいことでもある。
一体なんのことかと言うと、わたしの新しい上司は、人のことをとにかく褒めるのだ。
とにかく、息を吐くように、人を褒める。
(と言ったら、なんだか人たらしのように聞こえるけれど、たぶん無意識にやっているのだ。すごい。)
その内容は大小様々で、小さいことで言うと、
「メールの返信が早いね」「目標の立て方がいい
あの日、燃え尽きてしまったわたしへ。いま贈りたい3つの処方箋
昨年の4月に念願の社内表彰をされてから、わたしは生まれてはじめて、いわゆる「燃え尽き症候群」の状態に突入した。
巷では何度かその言葉を聞いたことがあったけれど、実際に体験したことはない。
だから、自分が突然「なにもやる気が起きない」という状態になったとき、はじめは「長い期間頑張っていたから、疲れが溜まっていたのかなあ」くらいにしか思っていなかった。
あれ、ちょっといつもと違うかも……?
と