なみへいまる

好奇心旺盛、だけど小心者。ぎりぎりアラサー視覚障害女子です。「書くことで世界を変える」…

なみへいまる

好奇心旺盛、だけど小心者。ぎりぎりアラサー視覚障害女子です。「書くことで世界を変える」を目標に活動中。ぼーっとするのが日課。ゆるく生きてます。 「全盲女子のポケット」というブログを運営中。 https://namiheimaru.com/

マガジン

記事一覧

小説書くモード

実は今、小説を書いてみようかという気持ちになっていたりする。 「小説家になって億を稼ごう」という衝撃タイトルの本を読んだからだ。 あ、何も億を稼ぐために書こうと…

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主題歌は和義さんで

最近の、好きな曲。 日本盲導犬協会のCMでさりげなく流れていて、「何だこのいい曲は」と思っていたら和義さんの曲じゃないですか! 斉藤和義さんを初めて知ったのは、友…

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ある夜のこと

最近、夫は眠い眠いと言っている。 「春眠暁を…」というやつか。いや違うか。初夏眠? そんな中、私はなぜか眠れずに真夜中を過ごしていた。 眠気を夫に持ってかれてるん…

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扇風機革命

蒸し暑い。 そろそろ扇風機でも出すかなあ。 なんて考え始める頃、私はいつも思い出す。 あの革命のことを。 クラスメイトたちが起こした事件その日はとても暑い日だった…

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朗読始めました

あれやらなきゃ。これもやらなきゃ。やらなきゃ。やらなきゃ。やらなきゃ…… と思いながらもぼーっと現実逃避に精を出しているとき。 ふと頭に浮かぶのは、小人さんのこと…

30

素敵な言葉「知らんけど」

最近大阪のおばちゃん化してきてるんじゃないか、と言われた。 どうも私、「知らんけど」が口癖になりつつあるようなのだ。 確かにこの言葉、よく口にしている気がする。 …

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お菓子のおかげで、今日もわが家は平和です

バレンタインデイキッス♪ 夫が軽快に口ずさんでいた。 バレンタイン?もうとっくに過ぎてるけど…。 まあ確かに好きな曲なら季節にかかわらず1年中聞きたいし歌いたい、…

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ネコと話せる日が来たら

ネコも本を読むのだ、とその人は教えてくれた。 哲学書とか小説とか、ニャアニャアと言って味わうのだという。 人間の言葉で書かれているはずのその本を、ネコさんはどんな…

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新しいiPhoneをお迎えして

昨日私の元にやってきた新しい仲間。 楽天モバイルのキャンペーンに乗っかって購入した、iPhone!! これまで使用してきたiPhoneもまだまだ現役ではあるのだけれど、まあせ…

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点字って意外と奥が深い

以前、視覚障害者関連の施設で働いていた。 点字化された本をチェックし、点字の間違いがあれば修正する。それが私の仕事だった。 長年点字を使用してきた私。そんなの簡単…

32

本当に見たいのはそれじゃなくて

人生ゲームというものを1度だけやったことがある。大学生のときのことだ。 どんな内容だったかは全く記憶にないのだけれど、当時の日記にはこう書いてある。「最後のほうに…

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「見た目」についてあれこれ考える

私を悩ませるものがある。それは「見た目」だ。 ものを見るという経験をしてこなかった私は、それがどうしようもなく苦手なのである。 見た目というのはどうもかなり重要視…

30

ペティッツ第4回

ふー。やっぱりお家はいいなあ、お家は。 みたいな気持ちでnoteを書いています。 長い間旅行した後自宅に戻ってくると、我が家独特の何とも言えないにおいに包まれてほっ…

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絶賛あたふた中

忙しい。という言葉はあまり使わないようにしているのだけれど、ちょっと忙しくなってきた。 まあうれしいことなんだけど、忙しいのに慣れない私は戸惑う。 というのもこ…

30

「め」の字

針状の道具で、紙に6つの穴をあける。そうして出来上がるのが「め」の字である。 私の愛用する文字・点字では、6つの点の組み合わせで文字を表現する。その6つの点すべてで…

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耳で本を読む幸せ

耳で本を読む。最近はそんな時間が最高に幸せだと思う。 読みながら何かほかの作業をするなどということはなく、とにかく本だけに集中する。時間を有効に使おうという感覚…

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小説書くモード

実は今、小説を書いてみようかという気持ちになっていたりする。
「小説家になって億を稼ごう」という衝撃タイトルの本を読んだからだ。

あ、何も億を稼ぐために書こうと思っているわけではなくて。単純に書いてみたくなったのだ。
この本を手に取ったのも、小説家になりたいとか稼ぎたいとか考えていたからではなくて、とにかく気になってしょうがなかったから。
だって、松岡 圭祐さんの本なんだもん!

松岡さんの小説

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主題歌は和義さんで

最近の、好きな曲。
日本盲導犬協会のCMでさりげなく流れていて、「何だこのいい曲は」と思っていたら和義さんの曲じゃないですか!

斉藤和義さんを初めて知ったのは、友達が「ポストにマヨネーズ」という曲を教えてくれたとき。
実際にされた嫌がらせがきっかけで生まれた曲なんだそう。当時小学生だった私には衝撃的でした。
ポストに1本分くらいのマヨネーズが流し込まれていたとか。
どう考えても笑えないような話だ

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ある夜のこと

最近、夫は眠い眠いと言っている。
「春眠暁を…」というやつか。いや違うか。初夏眠?

そんな中、私はなぜか眠れずに真夜中を過ごしていた。
眠気を夫に持ってかれてるんだろうか。
そうじゃなかったらどんな理由がある?
仕事や家事を頑張ってないからエネルギーが余っているとか?いや頑張ってないのは今に始まったことじゃないし。
心配事があるなどというわけでもないし……。

心配事。そういえば数日前ならあった

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扇風機革命

蒸し暑い。
そろそろ扇風機でも出すかなあ。
なんて考え始める頃、私はいつも思い出す。
あの革命のことを。

クラスメイトたちが起こした事件その日はとても暑い日だった。
高校生だった私は、学校の食堂で給食を食べた後教室に戻ったとき、意外な光景を目の当たりにした。
立派な扇風機が鎮座していたのだ。あるはずのない扇風機が。心地よい風を吹かせながら。
まさか、本当にやってしまったのか……。信じられない……

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朗読始めました

あれやらなきゃ。これもやらなきゃ。やらなきゃ。やらなきゃ。やらなきゃ……
と思いながらもぼーっと現実逃避に精を出しているとき。
ふと頭に浮かぶのは、小人さんのこと。
かわいい小人さんたちがやってきて、あんなこともこんなことも、ぜーんぶ片付けてくれないかなあ。なんて考えてしまう私。
…はい、来てくれるはずないですね。こんなこと言ってるやつのところになんて。

それで。だからということでもないのですが

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素敵な言葉「知らんけど」

最近大阪のおばちゃん化してきてるんじゃないか、と言われた。
どうも私、「知らんけど」が口癖になりつつあるようなのだ。
確かにこの言葉、よく口にしている気がする。

考えてみれば大阪に来る前は、「知らんけど」なんてそれほど聞いたことがなかったし、使うこともなかったはず。
それが大阪に住み始めて10年以上経った今はどうだろう。「知らんけど」の便利さを知ってしまったらもう、使わずにはいられない。
ちょっ

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お菓子のおかげで、今日もわが家は平和です

お菓子のおかげで、今日もわが家は平和です

バレンタインデイキッス♪
夫が軽快に口ずさんでいた。
バレンタイン?もうとっくに過ぎてるけど…。

まあ確かに好きな曲なら季節にかかわらず1年中聞きたいし歌いたい、というのはわかる。
でも5月のこの時期に聞くとちょっと違和感が。
もしかして私がチョコとかあげなかったのを気にしているのか?

「バレンタインデーにチョコを贈るなんてチョコレート業界の陰謀だ」などと思ってるわけではないにしても、私にはこ

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ネコと話せる日が来たら

ネコも本を読むのだ、とその人は教えてくれた。
哲学書とか小説とか、ニャアニャアと言って味わうのだという。
人間の言葉で書かれているはずのその本を、ネコさんはどんな気持ちで読むのだろう。

例えば、「吾輩は猫である」という小説。
これ、ネコ的にはどう受け止められるのか。
私ならまず「名前つけてあげてよ」と言いたいところなんだけれど、その辺どうだろう。

名前。それは、「替えの利かない大切な存在」とい

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新しいiPhoneをお迎えして

昨日私の元にやってきた新しい仲間。
楽天モバイルのキャンペーンに乗っかって購入した、iPhone!!
これまで使用してきたiPhoneもまだまだ現役ではあるのだけれど、まあせっかくだからということで手に入れてしまったのだ。
いやあ、新しいものをお迎えすると気分が高揚する!

今回これを購入した理由はいくつかある。
その中でも特に大きいのは、「電話がかけ放題になる」ということ。
「Rakuten L

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点字って意外と奥が深い

以前、視覚障害者関連の施設で働いていた。
点字化された本をチェックし、点字の間違いがあれば修正する。それが私の仕事だった。
長年点字を使用してきた私。そんなの簡単なお仕事だろうと高をくくっていたのだけれど、とんでもなかった。

点字では、基本的に漢字は使われない。カナだけで文章を書き表す。
だから読みやすくするために適切なところにスペースを入れる必要がある。
で、そのスペースをどこに入れるかという

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本当に見たいのはそれじゃなくて

人生ゲームというものを1度だけやったことがある。大学生のときのことだ。
どんな内容だったかは全く記憶にないのだけれど、当時の日記にはこう書いてある。「最後のほうになると、行ったり来たりしながら借金が増えていくばっかり。なるほどこれが人生ゲームなのか」。
そうだったか。ゲームの世界って意外と厳しかったんだな。なんてことをしみじみ思う。

さて、どうして急にこんな話を始めたのか。それは、最近の人生ゲー

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「見た目」についてあれこれ考える

私を悩ませるものがある。それは「見た目」だ。
ものを見るという経験をしてこなかった私は、それがどうしようもなく苦手なのである。
見た目というのはどうもかなり重要視されているようだけれど、だとしたら私はどうすればいいのか。
人の目は私をどんなふうにキャッチしているのか。どの辺りを見ているのか。
考え始めたら気になって気になってしょうがない。

まあ、あんまり気にしてばかりいると疲れるわけで。
最近は

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ペティッツ第4回

ふー。やっぱりお家はいいなあ、お家は。
みたいな気持ちでnoteを書いています。

長い間旅行した後自宅に戻ってくると、我が家独特の何とも言えないにおいに包まれてほっとする。
「楽しかったけど、お家が一番やなあ」とか言ってしまう。
で、「それなら旅行行かんかったらええやん」って突っ込まれたりする。
でもそういう問題じゃなくて、っていう。
そんなこと、ありませんか?
noteにも、そのほっとするにお

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絶賛あたふた中

忙しい。という言葉はあまり使わないようにしているのだけれど、ちょっと忙しくなってきた。
まあうれしいことなんだけど、忙しいのに慣れない私は戸惑う。

というのもここ数日、私のYouTubeチャンネル、驚くほど多くの方に見ていただけているのだ。
あたふたあたふた。あたふたあたふた。あたふたが止まらない。
コメントもたくさん。温かく優しいコメントたち。
うれしい。すごくうれしい。

ただ、一つ困ったこ

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「め」の字

針状の道具で、紙に6つの穴をあける。そうして出来上がるのが「め」の字である。
私の愛用する文字・点字では、6つの点の組み合わせで文字を表現する。その6つの点すべてで表されるのが「め」なのだ。

盲学校に入学して、初めて宿題というものが出されたとき。私は拍子抜けした。
先生に差し出されたのは、その「め」の字が並んだ紙だった。そしてこう言われたのだ。「これを指でたどるのが今日の宿題」。
何それ?学校の

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耳で本を読む幸せ

耳で本を読む。最近はそんな時間が最高に幸せだと思う。
読みながら何かほかの作業をするなどということはなく、とにかく本だけに集中する。時間を有効に使おうという感覚はない。
ほっこりできるひと時だ。

点字使用者の私。本と言えば指で読むものだ、と以前は考えていた。
そのほうが頭に入ってきやすいし、想像を膨らませやすい。そう信じていたのだ。
でも今は断然「耳で読む派」に傾いている。
誰かが読んでくれた言

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