小説書くモード

実は今、小説を書いてみようかという気持ちになっていたりする。
「小説家になって億を稼ごう」という衝撃タイトルの本を読んだからだ。

あ、何も億を稼ぐために書こうと思っているわけではなくて。単純に書いてみたくなったのだ。
この本を手に取ったのも、小説家になりたいとか稼ぎたいとか考えていたからではなくて、とにかく気になってしょうがなかったから。
だって、松岡 圭祐さんの本なんだもん!

松岡さんの小説ならこれまでたくさん読んできた。
映画化された「万能鑑定士Q」シリーズとか、ドラマ化された「探偵の探偵」シリーズとか。どれも読みだしたら止まらなかった。
「寝る前にちょっとだけ……」とかいうのはできない。ページを開いたが最後、そのまま朝までコースに突入する。読み始めるタイミングには注意が必要なのだ。
それほど魅力的な小説を書かれる松岡さんの、「億を稼ごう」と呼びかける本。
タイトルを聞いたときの私の反応は「え?」だった。
もちろん松岡さんが億を稼いでいるベストセラー作家さんであることはよくわかるけれど、いったいどんな本なのか。気になる気になる。

ということで読んでみると、内容は、「小説家は稼げないと言われるけどそんなことないよ。だから躊躇しないで挑戦しよう」という感じのものだった。
小説を生み出す方法、生み出したものを世に出す方法、小説家デビューした後うまくやっていく方法など、具体的に解説されている。
そういえば前から気になっていたのだ。松岡さんの頭の中はどうなってるんだろうと。
どうしてあんなすごい小説がハイペースで書けちゃうのかと。
その答えが少し見えた気がして、うれしかった。
私には真似できそうにないけれど。
まあ億を稼ぐなんてそう簡単にできるはずがない、ということか。

それでもなぜか、小説が書きたい。
頭が小説書くモードに切り替わりつつある。

思えば私も子どもの頃は、小説のようなものを生み出そうとしていた。
特に幼稚園に通っていた頃なんかは、友達と遊ぶよりも1人でお話を考えるほうが好きだった。
チョウチョがイヌを飼ってるみたいな変なストーリーを作っては先生に書き取ってもらっていた。
あの頃のように自由に、頭の中で登場人物を動かすことができるかな。たぶん変な小説になるんだろうな。

まあそんなわけで、もし私がベストセラー作家になるようなことがあれば、そのときにはまたこの本を手に取りたい。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?