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ロング・ロング・ウェイ・トゥ・ゴー。
駅から降りて、ひとり寂しい道を帰る。
歩いていても、誰もいない暗闇のなか。
風の少し吹く、寂しい道を帰る。
脇の居酒屋の提灯が揺れている。
ボロく破れた提灯が揺れている。
何処へ戻るのか、ひとり寂しい道を帰る。
家へ戻っても、誰もいない暗闇なだけ。
夜はまだ寒い、寂しい道を帰る。
暗い闇に、迷いと惑いがのし掛かる。
終わりのない苦悩がのし掛かる。
どう生きるべきかと、常に問いかけている。
いつ
オンリー・ア・マター・オブ・タイム。(Only a matter of time)
But if faith is the answer...
飛行機が加速し離陸する前、シートに身体全体が押し付けられる十数秒の間が好きだ。
血液が一箇所に留まり、爆発する瞬間を待っているかのような気持ちになる。
大学院に居た時、ドイツへと向かう機内で隣に座る先輩が彼の時計を見せつけながら言った。
それは、彼が何時も付けていた安い機械式時計だった。
「この離陸の瞬間だけ、ほんの少しだけ針の動きが遅