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去るもの、残るもの、そして現れるもの。

「大丈夫だよ、残る人は残るものだよ」

そう言われたことがあった。時として人間関係が上手くいかなくなることがあった。そしてその言葉どおり、残る人は残った。去っていくというよりは、自分のほうから立ち去った。これ以上関係を続けていても虚しさのほうが大きいと思ったからだ。
あぁ、一人ぼっちになってしまったと思った。また一から色々とやり直すのかと思った。そして不条理な世の中を責めた。お酒を飲んで紛らわしたこともあった。無駄遣いをして誤魔化したこともあった。でも何も解決しなかった。向こうは向こうで楽しくやっていると思うと遣る瀬無かった。虚しさを埋めるように色々と手を出した。でも無理やり理由をつけていても続かなかった。諦めたり、ふてくされたり、被害者側から攻撃してばかりだった。そして気づけば、世界は色をなくしていた。

良かったことだけ思い出してみた。

これは本当に「やけに年老いた気持ちになる」のだ。ミスチルの桜井さんはスルドイことを言うものだ。僕は過去の楽しかった事を思い出した。脳裏に映るのは、今では連絡すらしていない人たちばかり。向こうから連絡が無いからって、こちらからしないって理由にはならないって思った。ダメ元で良いじゃないか。今の時代はLINEがある、FBがある、Eメールもあるしmixiもあるしハガキもある。連絡してダメならそれはそれ。そうやってひたすらに連絡してみた。

キラリと光るものが見えた。

そこで連絡を返してくれた人が僅かに居た。そこから新たに繫がった人たちができた。そして新たな友達も増えた。友達が大事とか、そういうことじゃない。それが大事なのは当たり前なんだけど、言いたいのはそこじゃない。相手がどういう反応をしようが、自分で連絡したってこと、自分から動いたってことだ。
やりたいと思うことや、コンタクトしたい人たちを書き出して、1つずつやってみたってこと。そうしたら確実に世界が動き出したってこと。ゆっくりと、でも確実に動き出した。じゃあ、動けばいいのか。それだけじゃダメだと思う。あの時、僕は凄く強く思った。こうしたい、ああしたいって強く求めた。それで動いたんだ。

つまりはどういう事なのだろう。

きっと「パッション」と「アクション」、、、そう「ション」が大事なんだ。そしたら「テンション」も「モチベーション」も上がった。やっぱり「ション」が大事なんですよ。いつまでも「しょん」ぼりしている場合じゃなかったんだ。あの頃の僕といえば、しょんな感じだったのだ。

やってみて欲しい。

強く想い、行動する。ゆっくりと僅かだけれど、何かが変わると思う。そうしたら日々が少しだけ楽しくなると思う。そういう大人が増えたら日本が少しは明るくなると思う。過去の失敗や裏切り、残念でネガティブなことを思い返せばきりがない。きりがないんだぜ、ブラザー。
だから聞いてほしい。そんなクソみたいな思い出に支配されるのは今日でやめよう。思い返すのは、年に1,2回にしよう。それによって傷ついたかもしれない。悔しくて涙したかもしれない。かもしれないかもしれない。だから今、僕たちは優しさを醸し出せるようになったんじゃないのかい??

じゃあこれから何をする?

何だって出来る。日本に生まれただけで、めっちゃ儲けモンなんだから。だらだら生きてもいい。へらへら生きてもいい。オラオラ生きてもいいんだ。頑張ってもいいし、頑張らなくてもいい。
酒を飲めるし自由な信仰や思想も持てて、ある程度の性的嗜好も受け入れられる。新入社員でも毎月一万円貯めれば、数年後に高級時計だって全然買える。そんな国、そんなに無いんですよ。だから物質的には超ラッキーだ。四季があって食べ物美味しくて、女性は美人だし。

あとはただ、自分のマインドの問題なんだ。

誰しも1つや2つは悲しいことあるよ。でも今が幸せだと、それもいい思い出になる。結局、今の状態がどうかって事が、過去や未来を「幸せ/不幸せ」に感じるかの基準になってる。「あの時は良かったのに今は・・・」なのか「あの時が有るから今がある!」なのか、実際の過去は全く同じなんだ。そしてまだ見ぬ未来に強い不安を抱いても、コントロール出来ないのだから意味が無い。だから過去も未来もあまり関係ない。それに他者との比較で今の幸せを決めているなら、その感情だってあまり信用できるモンじゃない。
きっと僕らに出来るのは、やんわりと未来に思いを馳せ、時に過去を優しく眺め、そしてただ今を生きることだけなんだろう。そうだぜブラザー。僕は今、そんな感じで生きているよ。だからこれまでの体験全てに感謝している。今酔っ払っているというだけの話かもしれないんだけども。
ありがとう、過去の自分。
ありがとう、エブリワン。
ありがとう、ブラザー。
ブラザー、、、そういや僕には妹しか兄弟が居なかったよ。

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