酔うとシステマ

40代男性です。 最近感じた事や、昔の事を思い出したりして書いてみたら楽しいかもと思い…

酔うとシステマ

40代男性です。 最近感じた事や、昔の事を思い出したりして書いてみたら楽しいかもと思いました。 創作(フィクション)や記憶違い、勘違いも含まれるとは思いますので、ご了承ください。 定期的に長く続けるのが苦手なので、ゆるくやります。 あと文章の無断転載は勘弁してください。恐怖です。

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アム・アイ・ジ・オンリー・ワン??

俺だけなのか 休日なのに空っぽの心なのは 俺だけなのか 虚しさを抱えて生きるのは 俺だけなのか 人に優しさが伝わらないのは 俺だけなのか 何処にいても独りに感じるのは 今までどうにか歩いてきた 特別に外側を歩いてきたつもりは無かった でも気づけばいつも同じ 周りにはいつも誰も残らない 俺だけなのか 理想を抱きもがいているのは 俺だけなのか 他人に対しても幸せを願うのは 俺だけなのか つまずいた人に手を差し伸べたいのは 俺だけなのか それでもこんなにも独りなのは 人並みに

    • 明日には忘れてしまうから。

      うるさく鳴る、何度目かの目覚まし時計に起こされた朝。 汗ばんだ身体と昨日の酒で、だるさの残る朝。 爽快ではない。 でも絶望でもない。 夢で随分昔の彼女が現れた。 普通のデートをして、二人並んで歩いていた。 懐かしく、優しい気持ちがした。 その余韻を忘れたくなくて、毛布を抱いてもうすこしだけ眠れたらなと思った。 仕事はないが、早く起きる必要があった。 区役所に行って、就職カウンセラーと話す日だ。 転職に関して、最近も何も行動していない。 居た堪れなさと、罪悪感がある。 仮病

      • ザ•ストリー•エイント•オーバー。

        駅を降りたら風が少し強い夜だった。 日が暮れてしばらくして、でも暑さが消えない夜の鬱陶しさがあった。 湿度と温度のある風が身体にまとわりつく。 重く切ない匂いのする風だ。 昼は暖かく、もう夏のようだとも言われている。 今日は、社会人には休日だ。 日本は不景気だけれど、みな騒がしく飲んでいる。 そんな中、騒がしく飲める権利がない奴もいる。 そんな混み合った、いつもの居酒屋に入る。 隅っこの狭い座席に潜り込む。 みんな既に出来上がり、盛り上がっていた。 僕だけひとり、場違いな所

        • 嫉妬の咀嚼、消化吸収、そして排泄と。

          前職にいた時のこと。 長い梅雨の続く寒い7月に、後輩と西日本の方へ出張した。 僕と彼は元々同じ課に在籍しており、数年前に僕が別の部署に移ったので久々に一緒の仕事に携わった感じだった。 彼はソフトウェア担当のプログラマー、僕は格好をつけて言えばメカ担当のエンジニアで、客先で協力しながら作業を進めていった。 仕事は順調に進み、数日で特に問題なく完了した。 だけどその数日間、いや僕はこの出張が決まってから、ずっとモヤモヤした気持ちを抱いていた。 それを考えないよう誤魔化していたけ

        アム・アイ・ジ・オンリー・ワン??

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        • 30代の頃。
          14本
        • 40代の頃。
          17本
        • 20代の頃。
          3本
        • 10代の頃。
          10本

        記事

          ドリームキラーズ・ドリーム。

          高校2年生の時、仲がいい訳ではないけれど休み時間や昼休みなどで連んでいる奴が数人いた。 ヤマキ君(仮名)との始まりは、お互いクラスで話す奴が居ない同士で、何となく余り者たちがくっついたという、はぐれもの同士の消去法だった。 彼とは席替えで前後の席になり、ふとした事から音楽の趣味が合うと分かり、段々と話すようになったのだった。 彼には当時大学生のお兄さんがいて、その影響で僕と同じような洋楽ロック・メタルに詳しかったのだ。 そしてお兄さんの影響で楽器をやっていた。 お兄さんがギ

          ドリームキラーズ・ドリーム。

          バニッシュド・フロム・サンクチュアリ。

          どうやら俺は聖域から追放された。 これで2年、無職で2年だ。 何をしても、何をもがいても。 このままダメな道に進みそうで絶望する。 ふとした時に現実を思い、身悶えて狂いそうになる。 調子づいて、理想を胸に、クソみたいな上司ばかりの会社を辞めた。 一応、安定していた。 おそらく定年まで働けただろう。 うつ病経験者で、出世することは無かっただろうけど。 金のため、アルバイトをしている。 金のため、生きるために働くのは同じなのに。 正社員とアルバイトのありえない差よ。 クソみた

          バニッシュド・フロム・サンクチュアリ。

          モーフィング・イントゥ・プライマル。

          ※全部フイクションです。 いつも戸惑っている。 この場所でどうすればいいんだ。 どう振る舞えば正解なんだ。 どう笑えばいいんだろう、と。 そんな自分が唯一所属出来そうな、そんな場に参加した。 しかしほとんどは常連の奴らで、既に仲間がたくさんいる間柄だった。 奴ら、マジで和気藹々だった。 皆、クリアしたゲームの2、3回目をやってる感じだった。 おいおい余裕を見せるなよ、この場でやりがいを見つけるなよ。 お前ら本当に社会不適合者なのか? 自身が受け入れられない僻みと憎しみと、

          モーフィング・イントゥ・プライマル。

          カタストロフに身を寄せて。

          緩やかに動く物体に、視線を凝らす。 目が霞み、夜の街でははっきりと認識する事が出来ない。 少し近くに寄り、じっくりとそれを凝視する。 風に揺れる、ただのゴミがそこにはあった。 何とも無駄な行為だった。 俺は何を気にしていたのだろう。 いつも、浅はかな理解で世の中を知った気になっている。 誰かの知識と理屈なのに、さも自分が発見したような気になっている。 ときおり無知が露呈して、憐れむような目で見られて目を逸らす。 愛想笑いでその目をかわし、適当な相槌と迎合に逃げている。 酔

          カタストロフに身を寄せて。

          超健康サンダルのじんわりとした痛み。

          前職の時、東京から少し離れた地方へひとり出張する機会があった。 初めて訪れたその客先は、非常に小さい超零細企業だった。 会社の広さは20畳程度の狭さで、そこに従業員が数人、パートの方が数人、工作機械や小さな装置という感じだった。 そこではみな明るい雰囲気で談笑しながら仕事をしており、僕は羨ましさを覚えた。 太ったパートのおばさんが、僕を気にかけ色々と話しかけてくれた。 一人でたくさんの荷物を抱えて来たこと、緊張している雰囲気を悟って、軽く弄ってくれた。 すぐに僕を受け入れて

          超健康サンダルのじんわりとした痛み。

          クラインの壺の見えない出口。

          月曜日はあの定食屋が休みだ。 そこは最近発見した、古い店構えのメニューの多い店だ。 ご飯がやたら多くて、いつも残してしまう。 味噌汁が美味く、飲むと幸せなため息がこぼれる。 でも定食の値段が千円くらいする。 だから毎日通うには若干高めだ。 翌日は火曜日になる。 そこに何の感動もない。 水曜日は何となく1週間の真ん中で、少し気がぬける。 木曜日は惰性で生きる。 金曜日も取り立てて楽しみは無い。 1人で酒を飲み、過去を思い出してはモヤモヤとする。 土曜も、日曜も、ステキな事があ

          クラインの壺の見えない出口。

          ロング・ロング・ウェイ・トゥ・ゴー。

          駅から降り、ひとり寂しい道を帰る。 歩いていても、誰もいない暗闇のなか。 風の少し吹く、寂しい道を帰る。 脇の居酒屋の提灯が揺れている。 ボロく破れた提灯が揺れている。 何処へ戻るのか、ひとり寂しい道を帰る。 家へ戻っても、誰もいない暗闇なだけ。 夜はまだ寒い、寂しい道を帰る。 暗い闇のなか、迷いと惑いがのし掛かる。 終わりのない苦悩がのし掛かる。 どう生きるべきかと、常に問いかけている。 いつも、いつまでも、その答えは出てこない。 本当に望みが叶うなら、何を叶えようか。

          ロング・ロング・ウェイ・トゥ・ゴー。

          途中下車の日々。

          会社を辞める5年くらい前のこと。 その日は朝から身体が辛くて平日に休んでしまった。 昨晩から少し体調不良だったのだが、不思議なことに休む連絡をしたらすぐに熱は下がっていた。 そして急にみなぎる力と元気に驚く我が身。 (これ、あるあるな気がしますがどうでしょう) 朝9時にはもう元気で、それは仮病みたいで、何故か一抹の罪悪感があった。 おそらく世の人々は、これを仮病と呼ぶのだろう。 僕は形だけ、アリバイとしての病院からの帰り、その街を少しぶらついていた。 銀行に用があったので、

          途中下車の日々。

          ライク・ファーザー、ライク・サン。(Like father, like son)

          久々に実家に帰った先月のことだ。 父親の誕生日も、母親の誕生日もずいぶんと過ぎてしまったから、二人分の土産を持って帰った。 数年前に和解した父親とは、共通の話題が多くあるが、その中でも二人ともウィスキー好きで盛り上がる。 「イチローズ・モルト」という埼玉県の秩父にある秩父蒸留所で作られている人気のウィスキーがある。 有名なものは高価だし、品薄でなかなか手に入らない。 父親は以前からそれを飲みたがっていたので、僕はあるリカーショップでその最も安い入門版のようなボトルを買っていた

          ライク・ファーザー、ライク・サン。(Like father, like son)

          タイム・フォー・チェンジ。

          ちょうど2年前の今日、僕は初めて会社に辞める意向を伝えた。 その日僕は、まだ数日前に管理職になったばかりの上司にその話を告げたのだ。 その課長は、数日前まで僕の同僚だった男だった。 そんな出世して間もない彼が、慣れない仕事を抱えて奔走している、4月の初めの事だった。 僕が彼と話をしたのは、夕方だった。 その日は定時までの仕事で残業もなく、この後は着替えて帰るだけの時に彼を捕まえた。 昨日も一昨日も、どのタイミングで言おうか伺いながら、僕は勇気が出ずに伝えることができなかった

          タイム・フォー・チェンジ。

          うつむいて、散った桜をみながら歩いていた。

          春になり、これから大学の入学式や新入生らしき人たちを見かける季節になった。 僕は当時、1年間浪人生活をしたのち、特に思い入れのない大学に入学した。 (一応はやりたい学科があったけれども) そんな大学に冷めた気持ちながら、まだトキメキが残っていた新入生のはじめ、僕はどのサークルにも入ることができなかった。 そして、最後までサークル仲間ってやつを作ることが出来なかった。 大学のクラスでは顔見知りは増えたが、毎日つるむような連中は最後まで出来なかった。 元来の人見知りもあって、コミ

          うつむいて、散った桜をみながら歩いていた。

          春の訪れを告げるため、コブシの花は開くのか。

          最近、暖かさを感じることの多い季節が始まった。 そんなポジティブな季節に、春が近づくということに、僕は恐怖を強く感じている。 無職期間が長くなるほど、一つ季節を跨ぐということに恐怖を感じるものだと随分前に知った。 そして何もないままにまた一つ、僕の背中にはやり残した宿題が重なるのだった。 僕は日々、散歩をしている。 あまりにも引き篭もるのは、本能的に危険だと感じるからだ。 平日の昼間は人が少なく、居てもお年寄りか子供連れがほとんどだ。 僕のような無所属の人間は、どこにも見か

          春の訪れを告げるため、コブシの花は開くのか。