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【宣伝】五冊目の電子詩集『黒い鳥』
ここに宣伝を載せることをすっかり失念しておりました。
去ること2月22日、5冊目の電子詩集『黒い鳥』をリリースしております。
本当は出すことなんて考えていなかったのですが、これまでに書いてきて詩の中には、奇をてらった作品もあり、その斬新な作品を埋もれさせては勿体ないと思い立ちました。
合わせ鏡のような「イン ザ マスク」、山村暮鳥の「風景」のように同じ言葉で構成させた「はじめから終わりまで」、モー
その15:万年筆の怪人
男は誰しも少年だった。そして少年は、ヒーローに憧れを抱いて大きくなる。
1966年のウルトラマン、 1971年は仮面ライダー、 1975年には秘密戦隊ゴレンジャーと、 特撮ヒーロー番組のシリ ーズは2023年の現在まで脈々と続き、毎回手を変え品を変え、様々な怪人が地球(日本?)を脅威に晒し、ヒーローたちに都度打ち負かされている。この構図がもう半世紀以上続いていることになる。
怪人もユニークな着想か
戸板康二「等々力座殺人事件』
取り上げるのが二冊目になる戸板康二の中村雅楽シリーズは、河出文庫より先日刊行された短編集『等々力座殺人事件』。
歌舞伎の名老優中村雅楽が難事件を解決する探偵小説で、1959年の『車引殺人事件』河出書房新社から生まれた人気シリーズ。
過去には講談社文庫や創元推理文庫でも中村雅楽シリーズは刊行されて来たが、新保博久の手でその作品群を再編された文庫が本書となり、編者が編み直した今回のラインナップを見るの
詩149「暑い夏に」
「暑い夏に」
ごくごくと喉を伝う冷えた水
じっとりと肌を伝う汗
きみのようにやさしく頬を伝った涙
何も沁みずに乾いた心を伝うものは
この夏あなたに問わねばなるまい
Masanao Kata©️ 2023
Anywhere Zero Publication©️ 2023