詩155「ひとこと、みこと」

「ひとこと、みこと」

言葉を離すべきじゃなかった
届かなければ伝わらない言葉だというのに
アネモネの花ほどの価値があったというのか
ぼくは負けたくない一心で
放り投げた言葉について話せずにいる


金澤詩人 20号掲載
Anywhere Zero Publication© 2023
Hiraya Akizuki© 2023

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