詩音
短編の小説を入れていきます。
短編小説の中から恋愛を題材にしたものをまとめました。
見慣れない後姿も君なんだ 席替え直後の喧騒の中で 昼下がりあなたの隣で眠っていると見てしまうのは現実の夢 病的な眠気の中で出会ったらきっと気づけない運命の人…
暖房のこもった空気外に出す頬を寄せれば窓は冷えピタ 最近、冷え込んできましたね。 皆さん、朝起きてから1番に何をしますか。 私は窓を開けに行くのですが、その時に…
日曜日楽しそうに待つ君をコーヒー片手に僕は眺める 待ち合わせ凍えるほどに冷えた指はやくあなたに温めてほしい 自分でも勝手だとは分かってる約束の時間動かない足 寒…
内カメを使ってばかりいる僕ら たまには外カメ使っていきたい 「自分は人からどう思われているのだろう」 日常の中で、そんなことを考えることが多いです。 そんな中でも…
人生はほんの少しの先のばし積もった洗濯 白紙の用紙 こんにちは。天気が良くて気持ちいですね。 バイト先に自転車で行ったのですが、家に帰って自転車を止めるときに、…
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。 ①を読んでない方は①からお読みください。 今回も社会人の女性視点からのスタートです。 -------------------- …
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。 ①を読んでない方は①からお読みください。 血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。 今回は社…
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。 ①を読んでない方は①からお読みください。 血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。 今回は少…
リストカットとブラック企業をテーマにして書いた話です。 ①を読んでない方は①からお読みください。 血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。 今回か…
リストカットとブラック企業をテーマにして書いた話です。 血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。 -------------------- 深夜の十二時近くにパンプ…
唇から血が出たら彼と別れよう。 そう思ったのは達也とキスをした後のことだった。 「なんか、ガサガサじゃない?」 達也が人差し指で私の唇にふれる。 ほら、ここ…
大好きな人がいた。 朝起きたら、その人のことをまず真っ先に思い浮かべた。恋愛ソングの歌詞に出てくる「キミ」や「あなた」を無意識のうちにその人に置きかえて聞い…
女の子は恋というものを知りませんでした。 その人のことを思うと、胸がどきどきして、昼も夜も眠れなくなる。その人に自分がどう思われているか気になってしまう。一…
ある晴れた日のことです。王子さまは森に狩りに来ていました。いつもなら鹿や兎の姿を見かけるのですが、不思議なことに、この日は動物の姿はおろか気配さえ感じませんで…
彼女には小さなころからあこがれている女優がいた。 左手にお酒のグラスを持ちながら、ゆったりと微笑む女性。酔いがまわったようなとろりとした、男を誘うような視線…
今日から日直かぁ……。 晴美はため息をついた。 プリントを職員室まで取りに行って、それをみんなに配ったり、授業の号令をかけたり、黒板を消したり、日誌を書い…
2021年12月27日 12:26
見慣れない後姿も君なんだ 席替え直後の喧騒の中で 昼下がりあなたの隣で眠っていると見てしまうのは現実の夢 病的な眠気の中で出会ったらきっと気づけない運命の人でも
2021年11月13日 20:06
暖房のこもった空気外に出す頬を寄せれば窓は冷えピタ最近、冷え込んできましたね。皆さん、朝起きてから1番に何をしますか。私は窓を開けに行くのですが、その時に顔を窓に押し当てています。家の窓はすりガラスなので冷たくなりすぎず、でもしっかり目が覚めるぐらいのほど良い冷たさです。これが朝一番の目覚まし方法になったりしています。窓は冷えピタのように心地よくて、熱の時はこれをすれば冷えピ
2021年10月27日 22:30
日曜日楽しそうに待つ君をコーヒー片手に僕は眺める待ち合わせ凍えるほどに冷えた指はやくあなたに温めてほしい自分でも勝手だとは分かってる約束の時間動かない足寒空のもとであいつに待たされるあなたの肩にコートをかけたい
2021年10月20日 18:20
内カメを使ってばかりいる僕ら たまには外カメ使っていきたい「自分は人からどう思われているのだろう」日常の中で、そんなことを考えることが多いです。そんな中でも自分の周りにあるものだったり周りにいる人たちに、自分のことを抜きにして関わる時間が、1日のうちのどこかにあったらいいなと思います。
2021年10月10日 14:44
人生はほんの少しの先のばし積もった洗濯 白紙の用紙こんにちは。天気が良くて気持ちいですね。バイト先に自転車で行ったのですが、家に帰って自転車を止めるときに、鍵の部分が錆びてなかなか閉まりませんでした。前も同じようなことがあったのに、鍵の部分に油を塗ったりしなかったなと。そもそも自転車の買い替え時期がとっくにきているのに、自転車屋さん行ってないなと。ちなみに自転車は購入して10年近く経
2021年9月25日 17:05
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。①を読んでない方は①からお読みください。今回も社会人の女性視点からのスタートです。--------------------今日は夕日が強い。眩しいオレンジ色の光で目が痛くなった。角を曲がると建物で夕日が遮られて、私はやっとちゃんと目を開けることができた。目を開けると目の前にはなんとルカがいた。ルカは制服姿だった。落ち着いた赤
2021年9月25日 16:45
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。①を読んでない方は①からお読みください。血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。今回は社会人の女性視点からのスタートです。--------------------「ごめんなさい。今回の件はなしにしてくれる」その言葉を聞いた途端、私の頭は停止した。いけると思っていた案件が消えたのだ。今月は厳しくて、この案件が頼み
2021年9月25日 16:34
リストカットとブラック企業を題材にして書いた話です。①を読んでない方は①からお読みください。血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。今回は少女(?)視点からのスタートです。******の部分で視点が社会人の女性に切り替わります。次の******で視点が少女(?)に切り替わります。--------------------ルカが森の奥の家から連れ出されてお城に閉じ込め
2021年9月25日 16:18
リストカットとブラック企業をテーマにして書いた話です。①を読んでない方は①からお読みください。血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。今回から新しい登場人物(少女?)が出てきます。******の部分で視点が新しい人物に切り替わり、次の******で視点が社会人の女性に切り替わります。--------------------昨日は三時間しか寝ていないというのに、私の
2021年9月25日 16:16
リストカットとブラック企業をテーマにして書いた話です。血が流れる場面が多数あるので、苦手な方はご注意ください。--------------------深夜の十二時近くにパンプスの音を鳴らしながら、駅に向かって歩いている。いつも何かに追われているような気がして、気持ちばかりが焦って、気が付くと歩くスピードが速くなっている。 どんなに足を速く動かしても、速くすればするほど、何かに遅れてい
2020年2月12日 19:08
唇から血が出たら彼と別れよう。 そう思ったのは達也とキスをした後のことだった。「なんか、ガサガサじゃない?」 達也が人差し指で私の唇にふれる。 ほら、ここ。皮むけてんじゃん。そう言って、その箇所を何度も叩く。荒れて敏感になっている箇所だから、刺激が直接とどいた。「保湿しなよ。保湿」 そんなこと、言われなくたってしてる。 寝る前には必ず薬用リップクリームを塗っている。朝起きたときだっ
2020年2月11日 21:53
大好きな人がいた。 朝起きたら、その人のことをまず真っ先に思い浮かべた。恋愛ソングの歌詞に出てくる「キミ」や「あなた」を無意識のうちにその人に置きかえて聞いていた。コンビニのスイーツを見かけたら、甘い物が好きなその人のことが頭の中に浮かんできた。 その人のことがすごく好きだった。その人のためなら何でもしてあげたいと思った。私が幸せにしたい、たくさんの喜びを、たくさんの愛を、私が与えてあげる、
2020年1月26日 23:16
女の子は恋というものを知りませんでした。 その人のことを思うと、胸がどきどきして、昼も夜も眠れなくなる。その人に自分がどう思われているか気になってしまう。一日中その人のことを考えて、他のことに手がつかなくなってしまう。 それが恋というものなら、女の子はそういう経験をしたことが一度だって、ありませんでした。 十三、四にもなると、女の子の友達は恋の話ばかりをするようになりました。背の高いあの子
2020年1月23日 15:59
ある晴れた日のことです。王子さまは森に狩りに来ていました。いつもなら鹿や兎の姿を見かけるのですが、不思議なことに、この日は動物の姿はおろか気配さえ感じませんでした。王子さまは獲物を求めて、普段なら行かないような森の奥へと進んでいきました。 しかし夕方になっても動物の姿はいっさい見当たらず、王子さまは狩りをやめて城に戻ることにしました。来た道を引き返しましたが、いつもの狩り場ではないために道に
2020年1月16日 22:38
彼女には小さなころからあこがれている女優がいた。 左手にお酒のグラスを持ちながら、ゆったりと微笑む女性。酔いがまわったようなとろりとした、男を誘うような視線を投げかけている。その右目の斜め下には小さなほくろがあって、それが女優のトレードマークだった。 彼女は昔から、右目の斜め下にほくろがある女優のファンだった。その女優がテレビに映るたびに彼女はしていた作業をいったん中断し、画面にくぎ付け
2020年1月14日 20:14
今日から日直かぁ……。 晴美はため息をついた。 プリントを職員室まで取りに行って、それをみんなに配ったり、授業の号令をかけたり、黒板を消したり、日誌を書いたり。日直の仕事はかなり大変だった。 特に面倒だったのが、黒板を消すことだった。休み時間がくるたびに、次の授業に備えて黒板をきれいにしておかなくてはならない。もし消し忘れていたら、日直は誰だ、と授業中に先生に怒られることもある。叱ら