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英語の話

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英語にかんする話です
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#教師

実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

実在しない理想の顔をもとめて美容整形を繰り返していいものだろうか

他人と話す場面が多くなってきた。私にとって、それはとっても嬉しいことだ。私は、人と話して、そして心から笑う瞬間がなにより幸せだからだ。

今は複数の学校で英語の授業をしている。生徒とも話すし、とうぜん上司や同僚とも話す。プライベートの時間には、スケボーパークでいろんな人と話す。

そのとき、「正しさ」をどれくらい追求するのがいいのかな?と考えるようになった。

たとえば授業でいうなら、いちおう台本

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全科目の先生に英語力の診断テストを出してみた

せっかく学校に勤めているんだから、英語科とはべつの科目をやってる先生たちとも話したい。

私がよくやる英語のクイズを出すことにした。

これはとっても画期的で、3問出すだけでその人の英語力とか、なにが苦手なのかがわかる。いわば英語力の診断テストだ。

クイズの内容

クイズはとっても簡単である。

場合によって、Q3は無くてもいい。

これにより、単語なのか、文法なのか、論理的な思考なのか、自分に

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学年末テストを終えて/彼ら自身が自由を嫌う

学年末テストを終えて/彼ら自身が自由を嫌う

ようやく学年末試験の採点を終えた。

2学期よりは平均点が上がった・・・のだが、正直あんまり変わっていない。

🍘

テストの内容は、前半が教科書の再現、後半が自己表現という形だ。

これによって、もくもくとデスクワークをするのが得意な生徒とそうでない生徒がどちらもそこそこの点数を取れるようにするのが狙いだった。

🍘

しかし、この「自己表現」というのが、ほとんどの生徒にとって「何を書けばい

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だれにも聞こえない学年末試験

だれにも聞こえない学年末試験

いま働いている学校における、最後の試験を作っている。

もともと5ヶ月しか在籍しない契約であったため、最初からこの試験のアイデアを考え、あとからそれを目指すための授業を考えた。

英語を担当したのはラッキーだった。数学や日本史よりは落ち着いてゆっくりと教えることができるからだ。

🎥

学生たちはふだん、焦りを隠しきれない教師たちに、とてつもないペースで科目を教わっている。

教師たち自身ですら

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どうしてもズレる英語の教科書

どうしてもズレる英語の教科書

英語を教えていると、どうしても翻訳の壁にぶつかってしまう。

たとえば「絵を描くのが好きです」という意味の英文をつくるために、そのなかで正しい単語を正しい順番に並べましょう、なんて課題がある。

すると、「I like drawing.」になるのだろうか。しかしこのとき「絵」にあたる単語が存在しないのだ。

でも、ほとんどの教科書や、勉強用の本はこんなふうに書かれている。

ほかには「誇りに思う」

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私は残された高校生に対して、「さっき彼女が教えてくれたこと、テスト当日に思い出せそう?」とたずねた。

私は残された高校生に対して、「さっき彼女が教えてくれたこと、テスト当日に思い出せそう?」とたずねた。

ある高校生が私に、英語の問題集を見せてくれた。

彼はそのなかの4択問題について、「正解と不正解の違いがわからない。問題集の解説欄にもくわしい説明がない」と、困っていた。

私はその問題を見せてもらい、説明した。

📺

その途中で、別の人が現れて、私より詳しく説明した。彼女は大学生で、教員を志望しているのだとか。

ただ、彼女の話があまりにも早口で、まとまりがなかったので、なんだかいまいちよく

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そのとき教師は、自分自身こそがまったくの無知であったことに気づくだろう。

そのとき教師は、自分自身こそがまったくの無知であったことに気づくだろう。

中学と高校で英語を教えることになった。

まだ欠員のピンチヒッターに過ぎないが、教師の経験を積む第一歩としてはむしろちょうどいい。

🥖

大学では「教職課程」というコースを受けた。そこで教員免許を取る。

しかし実際のところ、ものを教えるためのコツとか、そのための実践を積むことはほぼない。

なぜなら、先輩や上司もまた教育のテクニックなど学んでいないからだ。

🥖

じゃあどうやって教師は教

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