- 運営しているクリエイター
記事一覧
たまには僕ヤバの「おねえ」について語ろう
※ヘッダーは桜井のりお先生のTwitterでフリー素材として提供されていたものを使用しました。
つい最近、マンガクロスの連載で読んでいた『僕の心のヤバいやつ』を全巻紙で揃えるという偉業を成し遂げた。基本漫画は連載で追う人間で、読み返す前提で無い限りコミックスでは揃えないーーつまりはよほどの「お気に入り」にならない限り買わないスタンスなのだが、この作品は別だった。他の読者と同様、ご多分に漏れず、火
侵食するクロームと電脳世界の叛逆〜サイバーパンク2077プレイ雑感〜
PS2以降、ゲームからはぐれていた人間がPS4を購入して丸2年が経過した。世間はすでにPS5へと移行していく中で、止まっていたゲーマー人生を取り戻さんと毎日のようにゲームをやっているわけだが、2010年代のゲームは映画との境目がほぼ無いに等しい。「ムービーのままゲームがやりたい」少年期に抱いたあどけない夢が実現した興奮というものは凄まじく、刺激的かつクラクラするような魅力に酔いしれる日々が続いてい
もっとみる愚か者に幸あれ『イエスタデイをうたって』ネタバレありアニメ雑感
※ヘッダー画像は、TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイトhttps://singyesterday.com/より引用しました。
それは酷く遠回りで、起こりうる事象は人によってはじれったく、あっさりしたものに映るかもしれない。しかし歩みの速度は人によって違うもので、変化もまた同じである。誰しもがすぐに足並みを揃えられるわけでもなく、また変化に対して要領良く対処できるわけでもない。それは時に
今更だけどイエスタデイをうたってについて語ろう
※ヘッダー画像は『イエスタデイをうたって』1巻98Pより引用
過去作品のアニメ化は最近の風潮だが、てっきり有名作ばかりだと思っていたのでこのニュースには心底驚いた。個人的には平成最後の大ニュースで、この作品がアニメになるなどまるで予想だにしてなかったのだ。
と、言うのも冬目景の描く「イエスタデイをうたって」は有名作というわけではないからだ。かといって知る人ぞ知る隠れた名作というわけでもない。そ
よもやま話番外編。トマトの卵炒め〜西紅柿炒蛋〜
西紅柿炒蛋(シーホンシーチャオダン)またの名を蕃茄炒蛋(ファンチェチャオダン)と呼ばれる中華料理がある。日本語で言うと「トマトの卵炒め」であり、現地だと日本人受けする料理の一つなのだが、不思議と日本国内ではマイナーで、食べたことのない人も多い。国内だとトマトは基本サラダに使われることが多く、生で食べるイメージが強いため、痛めるという発想がなかなか思い浮かばないのだろうか。かくいう僕もTwitter
もっとみるホットケーキよもやま話
ホットケーキは、飽きる。
フカフカの生地を切り分け、生クリームをたっぷりとつけ、甘いシロップに浸しながら頬張ったその瞬間は確かに幸福なのだが、5分もしないうちに飽きる。積み重なったホットケーキの視覚的なインパクトは郷愁を呼び覚まし、絵本の世界に迷い込んだかのように人を一瞬でメルヘンな存在へと変えるが、それも一枚目を平らげるまでの話である。飽きずに食べられるのはどんなに頑張っても一枚目がせいぜいで