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民話のコラム

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記事一覧

ちょっと日本宣伝中

ちょっと日本宣伝中

 実に長くnoteを放置しています。
 話の続きを待たれている方(いらっしゃるかしらん)すいません。
 飽きたとかじゃないんです。
 書くことがない、というわけでもないんです。
 純粋に忙しいのです。

 物書きの方の仕事もありがたいことに次から次に締め切りがある状態なのですが、実は今月から現地の小学校で、課外授業としての日本語の授業を受け持つことになりました。

 小学生なので、ほんとうに日本に

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民話で独りコラム ~省かれる真実~

民話で独りコラム ~省かれる真実~

 これ、民話に関連するコラム、、、なのですが、なんだかこの秋から自分の生活が民話の世界をそのまま体現してしまいそうな勢いです。

 ヨーロッパのエネルギー不足、というとなんだか話のスケールが大きすぎて一般の人は「はぁ、、、」と聞き流してしまうそうになりますが、そのエネルギー不足のおかげで電気、ガス、水道代とライフラインに直結するものがガンガン値上がりを続けています。

 さらに、ロシアが「ガスパイ

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民話で独りコラム ~取捨選択の基準~

民話で独りコラム ~取捨選択の基準~

 ようやく天気がいい日が続き始めたので、日常の義務の他に野良作業?を優先させていたら前回の記事からだいぶ時間があいてしまいました。いけない、いけない、、、。
 しかし、今年は全体的に寒い5月でした。その上インフレが凄くて財布の中も寒い。この国、今インフレ率が13%ぐらいまでいっちゃっているのですが、それに追い打ちをかけるように昨日は郵便ポストにガス代80%値上げのお知らせが入っていて懐が凍りそうだ

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民話で独りコラム ~歴史と民話の二次創作~

民話で独りコラム ~歴史と民話の二次創作~

 ここしばらく、仕事に私生活に息つく暇なく忙しい日々が続いておりましたが、昨日の銀婚式の宴が終わりましてようやく、ホッとしているところです。

 ポーランドの宴といえば、踊りの時間(盆踊りのような独り踊りではなく、男女ペアで踊るのが基本)が入るのが基本なのですが、客の平均年齢も高いし足腰悪い叔母さま方もいるし妊娠中の親戚もいたりしたので、知り合いの博物館館長にお願いして、家人の祖先の記録をたどって

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民話で独りコラム ~多国籍企業の難しさと 『言葉の選び方』~

民話で独りコラム ~多国籍企業の難しさと 『言葉の選び方』~

 今回はちょっと民話と離れるかな~、でも『言葉の選び方』に思うところがありましてこのテーマでちょっと独り言を。

 親族に欧州資本の多国籍企業に勤めているものがいます。その彼からの話なのですが・・・

『会議は数か国のマネージャーがネットで意見交換や報告をするんだけど、うちの会社、エストニアのロシア国境に近いところにも工場があるんだよね。で、会議で出席するエストニアの代表、そしてその工場の多くはロ

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民話で独りコラム~まず日本語から~

民話で独りコラム~まず日本語から~

 木曜日の朝のロシアによるウクライナ侵攻から数日。あまりの展開模様に、「まさか」と「やっぱり」が交差してしばらく呆然として何も手につかない状態でしたが、とりあえず今自分達にできることはやりました。まだ、やれることもあります。
 状況を追いつつ、自分達ができる限りの援助をつづけながら、ここでの日常に戻りたいと思います。

 ただ、一つだけ確信したのは、有事には他国の援助約束なんて、そんじょそこらのメ

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民話で独りコラム~わからない昔話~

民話で独りコラム~わからない昔話~

 こちらの記事で読んだのですが、今、子供向けの昔話や民話の本が売れない理由が、話の中にある言葉が今の子供達には理解できないためだそうです。

 そりゃ、分からない単語が連打で出てくるような話だと、読む気も消失しますわな。下手すると何かの外国語にチャレンジしているぐらいの気力体力を使うかもしれない。

 昔話を読むのに、そんなにエネルギー使えません。

 こうなると、カテゴリーはただただ、読みたいか

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民話で一人コラム ~昔話はソース味~

民話で一人コラム ~昔話はソース味~

  昭和50年代半ばを幼稚園児として過ごした私。子供は風の子だか何とか言われ、とにかく外で遊べと1日中近所の子供たちと一緒に夕方のチャイムが聞こえてくるまで走り回っていました。

 年齢関係なく、バトミントンやゴムダン(これがピンとくる人は昭和の人間ですね~)、果ては『かごめかごめ』『あ~ぶくたった』『はないちもんめ』等で遊び倒すのです。

 女の子だけじゃありません。
 男の子もいました。(大抵

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民話で独りコラム ~ウクライナの民話集~

民話で独りコラム ~ウクライナの民話集~

 

 昨晩、本棚を整頓してて、ふと目に留まったこちらの本。

 英語で書かれたウクライナの民話集です。

 数年前、近くの町で開催されていた「本市場」でふと目に入って購入したもの。

 

  私の手元にある本の発行年数を見ると1985年の第2版。
  初版は1981年。(ポーランドではヤルゼルスキが首相になり国に戒厳令が引かれた年です)
  もちろん、発行所はウクライナの首都、キエフです。
 

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民話で独りコラム~怪談話の記憶と思い出~

民話で独りコラム~怪談話の記憶と思い出~

 小学生、中学生での修学旅行。
 我が家の謎ルールで、よその家でお泊りが出来なかった私には、それはそれはもう心弾むイベントでした。

 何が楽しかったのかって、それは日光東照宮を見たことでもなく銀閣寺を見たことでもない。(いや、今思えば『もう少し文化を味わえ、この山猿』と、昔の自分を叱咤したい)

 夜、皆でパジャマに着替えて布団にもぐって始まるおしゃべり。

 これが一番心弾む時間。

 その頃

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民話で独りコラム ~三つ子の魂百まで ~息子の好きだった昔話~

民話で独りコラム ~三つ子の魂百まで ~息子の好きだった昔話~

 先日子供たちにどの昔話が好きか、と聞いてみました。もう21になる息子は「やまんば(日本の昔話『3枚のお札』のこと)」と即答。

 いや、なかなか渋い選択。
 
 我が家は息子が1歳の時に日本を離れ、それ以降ずっと欧州大陸で生活しているのでこの返事にはちょっとびっくり。

 「や、やまんばなの?あの、小僧さんが追いかけられるやつ?」

 「そうそう、それそれ」

 なんでも、子供心に一番記憶に残っ

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