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想いのまま徒然と
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#苦しみ

【詩】死にたいと呟くあなたへ

【詩】死にたいと呟くあなたへ

寄り添い座る二人
日の光が反射して
キラキラと輝く海
心地いい波の音
行きを吐き出すように
あなたは呟く

死にたい

波の音の心地よさのせいか
私には
生きたい
と聞こえた

ああ あなたは生きたいのね
私はそんなことをポツリと言って
あなたは静かに泣く

私の声が聞こえるかしら
死にたいと呟いたあなたを
私は誇らしく思っているの

ねえ 聞こえる
あなたは涙を流しながら
遠い海の向こうを見つめ

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【詩】生きろ 生きろ 生きろ

【詩】生きろ 生きろ 生きろ

生きろ 生きろ 生きろ
この世に生を享けた限り
最期のその瞬間まで
全力で生きろ

学べ 学べ 学べ
いかに自分が無知であるかを学べ
そうすれば他人に敬意を持てるから

捨てろ 捨てろ 捨てろ
見栄 虚栄心 プライド
全て捨てろ
薄っぺらい人間になるな
人格者たれ

伝えろ 伝えろ 伝えろ
心から愛する人に出会えたら
後悔しないように 全力で愛を伝えろ
ある日突然会えなくなる日が
来るかもしれない

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【詩】泥水

【詩】泥水

人生の苦しみは
まるで泥水を口に流し込まれるかのよう

苦くて
くるしくて
むせて
息ができなくて
怖くて 寂しくて
いつ終わるのかもわからなくて
このまま死ぬのかもしれない
そんな想いで一杯になるのです

生きている中で何度も
この泥水を飲み続け
それでも前向きに生きてきました

そんな私が信頼する人から
手を振り払われた時
右手に包丁を握りしめておりました

人に頼ったことのない私が
初めて誰

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笑顔の私

笑顔の私

辛い時、私は笑顔で
悲しい時、また私は笑顔
孤独な時、やっぱり私は笑顔

この苦しみを悲しみを
笑顔が跳ね除けてくれる気がして
私はいつも笑顔
ただ笑顔はなにも跳ね除けてはくれない

幼い頃、苦しみで一杯で
幼い頃、悲しみで一杯で
幼い頃、孤独に震えてた
幼い頃、いつも笑顔だった

誰から教わった訳じゃないけど
人を暗い気持ちにさせることは
悪だと思っていた
自分の心がボロボロでも
人の心を明るく

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【詩】転び方を知らない大人たちへ

【詩】転び方を知らない大人たちへ

私は挫折を知りません
人生で失敗したことなどありません
今までたいして努力をしなくても大抵のことは上手くいきました

そんなことを誇らしげに言われると
私はただただ戸惑います
そんな生き方をしてきた人の多さに
驚くのです

違います 違います
これは非難なんかじゃありません

ただ経験のないことは自慢にはなりません
実態がないのですから

私にとって勉学がそうでした
興味のないことはいっさい学ばず

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【詩】雨

【詩】雨

あとどれくらい心の雨を降らせば
虹がみれるのだろう

あとどれくらい雨宿りすれば
晴れやかに前に進めるのだろう

心の雨は際限なく降り続き
止むことを知らない

あとどれくらい
繰り返し呟けど
雨は止むことなく降り続ける

少し小降りになり
勇気を出して歩き始めたものの
見事にこけて
またどしゃ降りの雨

ふと気付く
雨にばかり気を取られ
自分らしさを忘れていたと

そう自分らしく
もっと自分らし

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