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中国製品が国内に蔓延するリアルとサイバーの怖さ

大阪府が中国武漢と締結したというニュースが8/17に飛び込んできました。

大阪府市が、中国と締結した港湾同士の経済連携に関する協定が物議を醸している。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に絡め取られたのではないかという懸念の声が府議会から上がったのだ。

武漢と言えばコロナ拡散における発祥の地として世界的に有名になった地域。
そこに住む人々の全てが悪いとは全然思いませんが、中国と締結、それも武漢、しかも日本の大都市の1つ大阪ともなれば注目の的となってしまうのは避けられません。

そもそも一帯一路いったいいちろとは何かというと、
中華人民共和国が2017年から推進し続け、中国と中央アジア中東ヨーロッパアフリカにかけての広域経済圏の構想・計画・宣伝などの総称を指す。(Wikipediaより抜粋)
中国発信の綺麗な言葉を実際の現実の言葉で置き換えると、中国とずぶずぶになろうという計画です。

大阪の吉村知事によると「国防の観点から、問題があるなら当然やめるべきだと思うが、そうとも思わない」との事。

実は自分は自民党だけが力を持つ政権では自民党内で完結してしまい、大きな転換や意思決定が難しくなり同等とは言えなくても近いレベルの影響力がある野党がいれば競争力が生まれ、保守ばかりでなくもっと生産性の高い政治が運営されるのではないかと思い日本維新の会には一定の期待を持っています。

自民がそうであるように維新の中身も一枚岩ではないことは分かっています。
例えば吉村氏のコロナに対する考えや発言に頷くことも多いです。
今回の中国との連携も彼なりの理由があるだろうことも推測できますが、それでも中国との連携は慎重になるべきではと考えてしまいます。

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元々こういう考えは持っていましたが、最近あったこんな出来事を目にしたことも中国との連携を改めて見直すべきだと思ったからです。


8月初旬、アメリカの下院議長ナンシー・ペロシ氏が台湾を訪問しました。
その際の中国の反応の激しさは世界的に多くの注目を浴びました。

台湾を取り囲み6ヵ所で軍事演習。
ミサイルを撃ち台湾上空通過。
日本のEEZ(排他的経済水域)にミサイルが落ちたこともありました。
(普通に考えて日本が中国への制裁を決定するべき出来事です。)

その時に起きたサイバーテロが上記の記事となります。

台湾国内にある複数のセブン‐イレブンでデジタルサイネージがハッキングされた。中国共産党は電気や水道など重要インフラへのハッキングも準備している恐れがある。日本は中国製ネット機器の排除を急ぐべきだ

原因は「中国製の機器・ソフトウエア」

中国系ハッカーが大型スクリーンを乗っ取り、台湾の一般市民に対して警告を発したものである。
何者かが広告会社の外部ネットワークから侵入して、デジタルサイネージの表示スクリーンに接続したものと判明した、としている。

同様の乗っ取りは、南投県珠山郷役所の大型看板やセブン‐イレブンの店内モニターに対しても行われ、「戦争屋ペロシ、台湾から出て行け」などと表示された。

残りの17駅のデジタルサイネージは、台湾製の製品やソフトを使用しており、サイバーセキュリティ上の懸念はないとしている。

つまり中国製のスクリーンを採用しているところが原因で中国のハッカーが入ったということ。

トランプ政権時代、中国製のファーウェイは即刻排除しなくてはならないとの動きがあり中国製品のアメリカなどへの輸出はせき止められた。
なんだかんだファーウェイが好きだったユーザーからするとトランプ氏に反感を持つ人も多かったです。
韓国製のサムスンも同様ですね。

日本では政府が企業レベルのことにあまり口出ししない方針だったからか、2019年のそういうアメリカを中心とした動きの中では弱腰でした。
でも中国に介入されることは好きではない台湾でも経済の為に中国の会社と取り引きをしている所はいっぱいあります。

そこを狙われました。
中国は台湾の街中を一部乗っ取れるというカードを切ったのです。

世界ももちろん日本も馬鹿ではないです。
一歩引いて冷静に見て、モニターを乗っ取ることが出来る出来ないは置いておいたとしても、実際にやってしまわれると大きく警戒します。
大阪にはその警戒はないのでしょうか?
何か起きてからあれは中国製だったと気づいても遅いのではないでしょうか。

実際 台湾の市民は急に映画ドラマ漫画アニメのように乗っ取られた街中のセブンイレブンや大型モニターを見て少なからず不安に駆られたそうです。
台湾は周りが海で囲まれていてそこを中国軍が囲んでいる、そしてミサイルを撃って台湾上空を通過させる、そしてそこにあるモニターには「鬼婆(ペロシ氏のこと)は帰れ」と表示される…こんなの日本で同じことが起きたら大混乱が起きることは必至です。

日本と台湾の国力には大きな差があるでしょうし、在日米軍もいるので全く同じ状況になるかは不明ですが、これに近いことをされただけでも日本人は恐怖に慄くことになるでしょう。

日本の周りを中国軍が囲んでミサイルを撃って日本海から太平洋に着弾、中国製品が絡んだモニターにて日本の各所で中国から「米軍は日本から去れ」というメッセージが届くなんて絶対にないと言えるでしょうか。

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自分は日本人にこういう風になったら怖いよねと言いたい訳ではなく、中国と何らかの関わりを持つならちゃんと詳細を説明してくれる政治家に日本の中枢にいてほしいという願いがあるだけです。

アメリカのペロシ氏が台湾に来たのはもうすぐアメリカで中間選挙があるのでバイデン氏が対中戦略に対して前向きであるというアメリカの強さの象徴として派遣したんだ!とか、ペロシ氏が行ったあともアメリカは議員団を台湾に送り込み中国に「そんな軍事演習されても大した影響もない」ことを証明する大統領としての力アピールという裏があるからとかも大事な情報かもしれません。

ですが今回の台湾訪問における一連の情報の中で日本が考えるべきことは、中国やロシアなどの日本への攻撃方法や台湾に対する行動から中国が切るカードを一部知れたことが今後を考える上で重要な情報であったと思います。

今まで政府は関係ないサイバー攻撃としてあちこちで中国や韓国、ロシアなどはサイバー攻撃を仕掛けていますが、街中のセブンイレブンのモニターを乗っ取るということはやりすぎでした。

日本は中国製品を少なからず使っています。
それは日本産以上に安値で入手できる製品・部品が多いからです。

ですがこれらの国と一定の距離を保つことや、国民への説明義務は必須だと思います。

これからももっともらしいことを言って中国やロシア、韓国などと提携を秘密裏に積極的に結ぼうとする議員には注目をして注意を払った方がいいかと思います。

なにかあってからでは遅いですから。

では今回はこんなところでノシ

メルカ

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