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めろんだいふく
2024年2月23日 21:14
淡い夕陽がいつもの帰り道を照らし出した夕方のこと。大好きなあの人が少し後ろから走ってきて私に声をかける。お昼の授業のこと。学校での噂のこと。気になっている謎のAさんのこと。それから毎日一緒に帰ることになる未来は少し先だということを2人はまだ知らないでいる。小さな頃から空を眺めること大好きだった私。空を飛ぶ飛行機の行き先と空の向こう側に広がる景色をいつか見てみたいと密かな憧れを抱
2024年2月18日 19:25
天窓から入った日差しの暑さに起こされた午前9時。輝かしい日光の隙間から彩度の高い青さがほんの少し窓の枠内に広がっている。外に出るのが億劫になるこの時期を唯一愛せる理由がある。深く、濃く、どこまでも果てのない青いキャンバスに描かれた純白のお城。暑さで歪む道路の境界線。ボトルに滴る水滴が儚く落ちる光景。死者を迎え供養するお盆。眩しいほどの生命たちの輝きや彩度と生前の思い出と
2023年7月27日 04:00
まとわりつくように全身に絡みつく熱さが私を呼んだ。窓の隙間から微かに漏れる風の音絶えず刻み続ける秒針。私の意識が遠のいてる瞬間も止むことのないものたちの鼓動が静かに響いている。カーテン越しに入り込む午前2:00の月明かりが反射し淡く天井に触れていて白く照らされた天井と私はにらめっこをしている。あと数時間で夜が明ける。たまに呼ばれて目が覚めるこの瞬間は決まっていつも過
2021年12月10日 18:02
創作。[新たに何かを創り出すこと。生み出すこと]私は常に囲まれている。私の知らない誰かの創作物に。手に取るもの。身に付けるもの。食べるもの。全てが誰かの創作によって生まれたもの。数え切れないほどにある創作物たちに込められた思いや背景を私たちは知らずに生きている。目に映るものたち全てが誰かによって生み出され、名付けられたものであるのならテレビに映るあの人も信号を待ってい
2021年11月20日 00:45
ふう。と1つ、ため息をついた。いつものように見る街並み。いつものように歩く歩道。いつものように青い空。なにひとつと言っていいほどに私の周りにあるそれらは変わらずにそこにある。ひとつ、またひとつと私の心は重くなったり軽くなったりを繰り返しているのに。過去を思えば悔やむこと未来を思えばほんの少しの希望と目の前にある不安とが入り混じった景色が常に私の中でぐるぐると回り続けて
2021年7月12日 02:37
夏がはじまり迎えた7月。眩しげな日差しと共に歩き出した。雨が降る前の湿気を纏いながら大都会のど真ん中へと進んでいく。今この瞬間に見えたこと。ずっと前から持ち続けている感情のこと。誰かから受け取った気持ちのこと。正解のないとても複雑でそれでいてはっきりとそこに在るものをこの手でしっかり握りしめながら過ごしている。いつからなんてわからない。気づいたその瞬間から無自覚に私の