マガジンのカバー画像

ハロー・フロム・ベルリン

14
ベルリンでの生活、カルチャー、日常生活について
運営しているクリエイター

#コラム

距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

海外で過ごす・暮らすことは全くもって特別なことではない。
ただ物理的に距離が隔てられているだけ、それだけなのに異国の建築、気づきなどをつぶやくとあっという間に通知が来る。
少し得意げになって、自分に価値があるかのように感じてしまうけど、私がすごいのではなくて、ただその物理的な距離の価値である。
もちろん、距離があることによって生まれる差を自覚したり、比べたりすることはそれだけで意味がある。

なぜ

もっとみる

もう戻れないレール、周期のはなし-時間というものについて

時間というものは本来まっすぐな1本の線のはずだ。私が生まれた時からすーっとはじまり、死にゆくときにさっと消える。不可逆的なものであり、それは流星のような、彗星のしっぽのようなそんなものではないかと思う。

しかし私たちはそれを地球が太陽の周りを1周する周期でまるめとり、わっかにする。その間に太陽が365回自転するらしい。

私たちはその365日に1年という単位を名前をつけ、それを制度にした。

もっとみる
日本からドイツに飛び出して、感じたこと

日本からドイツに飛び出して、感じたこと

こんばんは、mariです。
2016-2017年に大学院2年で、1年間ベルリン工科大学の建築学科に留学していました。向こうで書いていたものや帰国後のテキストが下書きに結構いるので(笑)、少しずつリリースしていきます。

ベルリンでの生活は本当に楽しく、今でもなおベルリンに戻りたいと思い、
実際に私はまたベルリンで暮らす準備をしています。

もちろん楽しいことばかりだったわけではなく、正直毎日悔しい

もっとみる
歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

私の通っている大学は、歴史意匠が有名で、必ず過去とのつながりのもとにデザインするという暗黙の了解があった。

住民がとうの昔に忘れ去ってしまったその敷地のでき方、根付いている形のない文化、新陳代謝が激しい都市で消えゆくものを残す事に美徳を持つ、デザインとはそういうものだという共通認識のもとに教育を受けた。

「過去の軸を引いてきました」「インフラの痕跡を建築として顕在化します」そんなものを建築の設

もっとみる
ビールの国のビールのお祭り

ビールの国のビールのお祭り

9月の最後の週末にビールの国のビールのお祭り、オクトーバーフェストを体験するためにミュンヘンに行ってきました。

朝ホテルから会場に向かうと、すでに瓶ビールを片手にして、みんな民族衣装を着て、同じ方向に歩いていく。

この期間だけのために、巨大なビアホールが何十軒も立ち上がり、遊園地がやってきて、屋台が立ち並ぶ。とても仮設とは思えない規模。

これも仮設。本物のディズニーランドがそこにはありました

もっとみる