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「ひまわりの心」ー詩ー


夏の陽ざしに 顔をあげ
微笑む ひまわり
あなたに 振り向き
心を 送り続けている
ひまわりのような 私

夏山に 登る
急な 登山道では
たくましい 手で
私を 支えてくれた
その 強さに 息が止まる

ホテルの プールサイド
デッキチェアに 横たわる
あなたの 髪から落ちる
冷たい 水滴を
タオルで 拭きながら
耳元に 好きよと ささやく

秋学期が 始まっても
彼は 大学に姿を見せない
講義の時 私の隣の席は
いつも 空席

誰に聞いても
彼の 消息はわからない
思い余って 実家を 訪ねる
そこは 無人となっていた

私は 待ち続けた
携帯が鳴ると 夜中に飛び起きた
でも あの柔らかな声は
戻ってこない

私の ひまわりの心は 
立ち枯れて しまった
コップに溜めた 涙で
みずやりを しても
私の心は 砂丘のように
乾いていく

振り向いて 笑顔を
見せ合った 時の振り子は 
止まったまま 動かない

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