「心の窓を開け放つ」ー詩ー

古い　麦わら帽子をかぶり
おにぎり　持って
夏の　野へ　出かけよう

道しるべは　無いし
横を　歩いてくれる　人影もない
空で　鳶が　道を教えてくれる

口笛　ふけば
鳶も　ピュール　ピュールと
夏空の歌を　歌う

キリギリスは　
ギッチョン　ギッチョンと
挨拶してくれる

この野原の　ずっと向こうに
蒼い海と　砂浜がある
幾度も　夢に出てきた
コバルトブルーの海と
水晶色の　砂浜

海にたどり　ついたら
心の窓を　開け放ち
海風のシャワーを浴びる

悲しみと寂しさの塊は
吹き飛ばされて
水平線の　むら雲になる

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