見出し画像

今あるものを最大限に活かす その2.33 未来のためにできること 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 常に最先端に身を置くというのが私の信条です。

 だからこそ今あるものを最大限に活かすということを常に意識しています。新しいものに貪欲であるからこそ、新しいものを喰い散らかさないという感じでしょうか。
 それは父母を見てきたからか…

 私の自宅の今あるものを最大限に活かすという意味での昭和モダンの住宅のアップデートの歴史をご紹介したいと思います。

経緯
…………………………………………………………………………………………………………
 建設会社の技術系役員だった祖父の手により、製図はT定規と三角定規、構造計算は計算尺を駆使して設計され、祖父立会のもと建設された昭和モダンの家が対象です。

その辺りはこちらをご覧になって下さい。

 その2.1は上述の建物自体のアップデートについて。
総二階化し駐車場と玄関周りを拡張しました。

 その2.2は、建物の設備のアップデートのお話しです。
特に戸、窓のアップデートと静粛性向上についてした。

 その2.31は、水回りの設備のアップデートのお話しです。 先ずはキッチンから。

 その2.32は、水回りの設備のアップデートのお話しの続編。お風呂場(含脱衣所、洗面所、洗濯機置場)のアップデート。

…………………………………………………………………………………………………………

 今回は、水回りの設備のアップデートのお話しの続々編です。

 トイレのアップデート。

 新築時、トイレは2箇所でバラン良く1階の玄関奥螺旋階段下の空間を上手く活かした洋式トイレと2階の螺旋階段を上がりきった場所に有る広めの洗面所の奥に有る和式水洗トイレでした。
 まだまだ水洗トイレ自体が珍しく、洋式トイレに至っては殆ど目にしない時代でした。子供ながらに先ずは水洗トイレの清潔さに感動しました。無臭のトイレってのは感動的ですらありました。加えて洋式トイレの合理性にも圧倒されました。快適過ぎてトイレの前が本棚と化し、トイレ自体はのんびり本を読む場所と化しました。不潔な手では本は触りたく有りませんがこんなに清潔ならと… この癖は今でも(笑)。
 そもそもお気に入りのトイレでしたが、上述の理由で次第に和式は小用専用になって行きました。

 そんなトイレですが、まず初めのアップデートはウォシュレットの導入でした。1階の洋式トイレはメインのトイレとして機能していました。ですからウォシュレットが発売されると其の画期的な清潔さに惹かれ、早期に導入しました。ウォシュレットには消臭機能が有りました。これはメインのトイレとしてはとても有効で、使用直後に入っても殆ど臭いが無く快適でした。またヒータも付いていました。冬場は、北側で比較的大きな擦りガラスのサッシがして付いているので、水タンクの水で若干は温まるものの室内がかなり外気温に近づきます。勿論タンクの水が凍るようなことはないの程度の寒さですが。それでも一時は小型の電気ファンヒーターを置く程でした。ですが床に毛足が長く厚手の手製のカーペットを敷くので、この電気ファンヒーターは火災が心配で撤去しました。ウォシュレットの便座ヒータは、これの代わりとして室内をほのかな暖かさにしてくれます。しかも安全でカーペットに引火するようなことは有りません。
 ということでウォシュレット導入は大正解でした。

 そしていよいよ大改造に。

 私の子ども達も大きくなり、友達を連れて来るようになっできました。メインの洋式トイレの使用頻度も上がり我が家の顔の1つとしてもアップデートしたいもの。早い時期に導入したウォシュレットも最新型は大きく進化して、トイレの防汚加工や防汚機能(少量の水を使用前に流し表面を濡らす機能など)により掃除が圧倒的に楽になったり、抗菌加工もより徹底され、節水機能も向上したりと目覚ましい進化を遂げていました。

 そこでアップデート。ウォシュレットの更新、トイレ空間の拡大、室内改装などを計画。
 そもそもその1階の洋式トイレは螺旋階段の下に上手く組み込まれていて、2階の洗面所の奥にトイレあるとう広々感が有りませんでした。そこで矢張り螺旋階段の下のデットスペースに組み込まれた当初は主に暖房用の灯油一斗缶を収納するための倉庫の空間を少しだけ、具体的には数十cm壁面をずらしてトイレに振り向けることにしました。別編で後述しますが外資系石油会社勤めの父も他界し特に灯油が安く買えることも無くなりました。加えて灯油補給の手間や火災に対する安全性から灯油の利用を止めてガス暖房に更新していたのです。ですから倉庫空間に余裕が有りました。自動車が数cm単位で空間をマネージして広々感を演出する位ですから比較的小ぢんまりとしたトイレの空間の壁の間隔が数十cm広がるというのは劇的な効果が有りました。いやぁ凄く広くなったという感じです。
 加えてウォシュレットの最新型に。上述の進化は期待通りのアップデート感を生みました。デザインもより近代的なスマートな感じになりました。加えてトイレットペーパーのホルダーも2ロール方に変更。来客が増えたことからの対応でした。これも新しいホルダーのデザインが良く、たったこれだけでもトイレ空間の感じが良くなりました。加えて室内の壁面と床を白の防汚·抗菌加工された新素材に刷新しました。これも良かった。相乗効果で劇的に素敵なトイレになりました。

窓のサッシ端から右側が拡大した部分
これだけで圧迫感が相当解消
座って壁まで全く手が届かないというのも
プチ贅沢

 2階のトイレと洗面所は元々広いので室内空間の大きさには手をつけませんでしたが、新築時からの和式トイレから1階の最新のトイレに生まれ変わりました。2つのトイレのデザインを統一したのも何か良い感じ。

細長な部屋に和式からアップデートされた
最新型様式のウオシュレット

 最近の商業施設のトイレ空間の進化には目を見張るものがありますが、それと同じ位劇的な変化でした。トイレって大切ですね…

 昭和40年から始ったあるものを最大限に活かすというプロジェクト、今で言いうリフォームの嵐の話は、まだまだ続きます。

つづく





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?