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お金について考える その6 世界経済は投機に委ねられている 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

お金について考える=為替について考える


経緯
 その1では、父が持って帰ってきた造幣局が作った貨幣の歴史に関する本がキッカケで、変動相場制、ニクソン・ショック(ドル・ショック)などをリアルタイムで経験しつつup to為替相場まで、これらの激しい変化も全てお金が仮想化されているからしなやかに吸収できているんだなぁと理解。そんな知識整理が人生の早い段階で整い始めたという経緯で、お金について考える時には仮想化ということを何時も意識する様になっているというお話でした。

 その2は、経済という切り口でのお金への理解。仮想化されたお金というパラメータが日常生活から世界経済まで等しく機能しているという理解のお話でした。

 そもそも経済とは市場が生産活動を調整するシステムこことで、古典ギリシア語の οικονομία(家政術)に由来するので日常生活からというのは当たり前過ぎなのですが、それこそ意識しなくなっていることでした。 

 その3は、お金について考え抜いたから基幹産業での人生を選び、その考え抜いた結果を確実に実践できたサラリーマン人生だったというお話でした。

 その4は、国という概念や民族という概念が厄介で、自国通貨も国という概念から出てきていて、国内的には各人の能力に応じて納税という形で社会貢献に使われることが最大の機能の1つだと理解して居るというお話でした。

 その5は、物理屋的な視点では、
お金について考える=為替について考える
ということというお話でした。

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 今回は、世界経済は投機に委ねられているというお話です。

 お金について考えると先ず仮想化の概念が出てきて、国発行の通貨がメインストリーム。これが各国で実施されていて、当然通貨間での価値の交換の必要が生まれ、為替市場を形成。そこに自由な形で多様な参加者が登場しているという構図かなぁと…。

 発散を防ぐ意味で米ドルと日本円の通貨ペアを例にお金について考えるということを少し深堀りして考察してみたいと思います。

 米ドルと日本円の通貨ペアの為替市場のメジャープレーヤーは以下。
ざっくり行動する時間帯(日本時間で)も含めて整理すると…

昼下がりから
イギリス(ロンドン)の機関投資家·投機筋

夜から
アメリカのの機関投資家·投機筋

朝から
アジアと投機筋
日本の個人投資家

といったところでしょうか。


 これらのプレーヤーがザックリ8時間毎に主役が入れ替わって相場を形成している感じの様です。その各々のプレーヤーには特徴があるそうで、これもザックリ言うと…

イギリス(ロンドン)の機関投資家·投機筋
特に何も無いのにあたかも何か有ったように強引に相場を動かし、体力勝負で弱小参加者から利益を得る
(ロンドンホラー劇場との異名があるそうです。)

アメリカの機関投資家·投機筋
比較的論理的に指標に沿って順当に利益を得る

アジアの投機筋
公私ともに博打好きでやんちゃな振る舞いで利益を得る

日本の個人投資家
比較的新しい参加者で一人負けから抜け出しつつあるも発展途上

という感じでしょうか。

 こういった方々が織りなす仮想化ならではのレバレッジを効かした日々のトレードに従って実需の為替取引も同じ場で行われているわけです。

 例えば日本では財務大臣の権限において実施される為替介入なんていうのを使って、そういった建付けの相場で起きる極端な値動きはカンフル剤的に平準化し、荒っぽい変動を抑制しています。

 とは言えファンダメンタルズは変わらないので、正に一過性ですが。勿論ファンダメンタルズの管理も高度なレベルで相応に効いていると思っています。

 米ドルと日本円の通貨ペアはこんな感じの様です。勿論ユーロと米ドルペアが規模的には順当に最大での様ですが、勿論通貨の数だけ通貨ペアは有ります。

 ということで物理屋からは、お金について考えと、世界経済が投機に委ねられているのは大きな課題だと見えているという感じですかねぇ。

つづく

ご参考
 元UFJロンドン等でディーラーとして活躍された水上紀行さんの解説は、海外畑のサラリーマン人生が長い私にはプロトコルが合って分かり易いです。

蛇足
 素人の与太話ということでご甘受頂ければ幸いです。


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