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ゆとりの大切さ イスラエルのローマングラス 海外旅行·海外出張の小ネタ  当たり前過ぎて意識しなくなっていること

【米国先端企業参入のバッグドアとしてイスラエル】
 鉄鋼会社の次期中核事業部門である半導体事業のセールス&マーケティングの欧米担当の仕事をしていた時の話です。グローバルに展開するバックドア(裏口)として、総合商社さんと組んでイスラエルにリエゾンとしての駐在事務所を、まずは商社さんの事務所を間借りして設立しようとしたりしました。

【総合商社役員視察に同行】 
 お世話になっていた総合商社の役員の方が担当の欧州中東地域を視察に回られていました。駐在事務所長さんの計らいで、顧客訪問後のプライベートな時間からご一緒させて頂く機会を得ました。

【ローマングラスとの出会い】
 一般的な市街地観光の終わりに、その役員の方の収集家としてのノウハウで選び抜いた行きつけのローマングラス老舗専門店を訪問されました。

 ローマングラスとはローマ帝国がイスラエルを治めていた2000年前頃の古代ガラスです。オパールに似た虹色の輝きが特徴で「パティナ」と呼ばれています。イスラエルの土漠中での化学反応によって不均一に自然着色した偶然性を楽しむというなんとも心に余裕ある方々の趣味だと感心しました。

 そもそもイスラエルの周辺で吹きガラスが発明されたそうです。ですからローマ帝国のガラス産業の中心地だったそうです。ローマングラスは厳密には“紀元前1世紀から後4世紀の間にローマ帝国内で作られたガラス器”の総称だそうです、一般的にはその期間に吹きガラス技法によって作られたガラスをローマングラスと呼んでるそうです。

 その辺りは以下に詳細を譲ります。

【総合商社の役員の方の買いっぷりに驚く】

 その役員の方の行きつけの店だけあって、事前に前回の来店以降に仕入れた逸品が用意されていました。一緒に鑑賞する機会を得ましたが、そのものの美しさとそれに付随するストーリー性が面白いと感じました。特にどこで出土したか、当時のどの工房の作品か、偶然性に任せた変色具合の妙と楽しむポイント満載です。

 ですが、

 価格を聞いてびっくり。

 桁が100万円の桁です。それでも現地なのでこれが目利きによって選ばれ買付されてより商品性が高まると美術館や博物館に展示される桁になるそうです。

 出土する現地で自分の趣向に合わせて買う

 なんとゆとりのある人生の楽しみ方なんだろう~。

吾妹が強く私に勧めたように米国駐在後米国にそのまま残ったら、今頃はゆとりとそれを実現する金銭的な基盤は有ったろうなあ〜、等と思いを巡らしていました。

(蛇足 このnoteが吾妹の目に入った時に何て言うのかなぁ~。だから言ったじゃない💢かな(笑))

 いやいや。今こんな経験ができていること自体最高。

運と勘としつこさ

 の人生の運の良さと人生選択の勘の良さが効いていたのでした。

 サラリーマン最高。

ご参考
 イスラエルのローマングラス日本でも手に入るようです。


  




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