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これからの人材・組織開発の話をしよう。

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人材開発や組織開発について知ったこと、考えたこと。
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#ビジネス

組織はメンタルモデルで動いている

組織はメンタルモデルで動いている

個々人の異なるメンタルモデルが組織開発の障害になる。最近、そう思うことが増えた。特に、組織間の利害を調整しつつ、組織として一貫した戦略をもち、もっとも組織のパフォーマンスを最大化する。組織開発をそう定義した場合、上記の仮説が立ち現れる。

組織間の利害を調整するとはどういうことだろうか。たとえば、よくあるのは営業と製造現場でのやりとりである。営業は製造された商品が売れない、と主張し、反対に製造部は

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ホワイトすぎて離職?時代に組織開発はどうあるべきか

ホワイトすぎて離職?時代に組織開発はどうあるべきか

コロナ禍の影響だからだろうか。新入社員の傾向が昨年と比べて大きく変わっているように思える。どう変わっているのだろうか。それは、以下の記事でも述べられている。

ホワイトで、働きやすい企業に就職した人たちが不安を感じており、離職するケースが増えているのだという。その不安は、社会活動経験が多い人ほど高まるという。この「ぬるま湯」のなかにいて、自分は先々大丈夫だろうかという不安なのかもしれない。

ぼく

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心理的安全性のもうひとつのリアリティ

心理的安全性のもうひとつのリアリティ

マネジメント経験が増えるにつれて、どんな人が成長していくかがわかってくる。それゆえに、自分が携わっている人材開発や組織開発という領域で、どんなサービスが提供できるかを考えている。

最近、よくあたまに浮かぶテーマは”いかに働く人たちの不安を取り除くか”である。最近のトレンドワードでいえば、心理的安全性ということになるのだろうか。いずれにせよ、働く人の不安は仕事のパフォーマンスの低下に大きく影響して

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現場に資する組織開発とはなにか

現場に資する組織開発とはなにか

最近は、自分の生業でもある組織開発を批判的に検証する、ということをおこなっている。社会人になって以降、ずっとこの界隈にいるので、組織開発を批判するということは自身のアイデンティティを批判するということと同義であり、つらい作業である。

とはいえ、批判的の組織開発を再検討することは以下のような理由で求められている。現場のプロフィットセンターで十数人をマネジメントする立場からすれば、組織開発はおおくの

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効果を最大化する人材開発および研修設計ノウハウ4つ

効果を最大化する人材開発および研修設計ノウハウ4つ

ぼくは2006年に社会に出てからほとんどの時間を人材開発に費やしてきた。ライフワークと言ってもいい。今は現場に出ることは少なくなったが、営業およびコンサルタントとして仕事をしてきた。社内、社外問わず人材開発、研修設計・実施をしている。

人材開発や研修といえば、効果測定が難しいと言われている。クライアントが研修を受けたら具体的にどうなるのか、よく聞かれる。回答は、人材開発や研修は変数が多すぎて、正

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人事評価イベント真っ只中!あなたの評価をポジティブに変える方法

人事評価イベント真っ只中!あなたの評価をポジティブに変える方法

ぼくはコンサルタントとして人事評価制度の策定をおこなったり、人事評価業務のクラウドサービスを開発する仕事をしている。そして、そういうぼくもメンバーを数人任せてもらっていて、人事評価の準備を進めている。

人事評価イベントを好意的に見ている人はほんとうに少ない。それは、管理職でも一般職でも変わらない。人事評価イベントが好きだ!と言っている人をぼくは見たことがない。どちらかといえば、苦手、ネガティブに

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目標設定の決定版!その仕事は部下のやる気を引き出せるように設計されていますか?

目標設定の決定版!その仕事は部下のやる気を引き出せるように設計されていますか?

こんにちは、まさに振り返り面談と新たな目標設定の時期という方が多いのではないでしょうか。。

部下にいきいきと仕事をしてもらい、成果を出し成長を感じてもらう。今日はそんな状態をつくるために、部下がどんな仕事をしているのかに着目しましょう、というお話です。

部下の仕事の成果がイマイチだなと感じる時、何となく仕事への意欲が見えず心配になる時、問題の原因発見のヒントになります。それでは、早速確認してみ

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人事評価面談前に確認!フィードバックをする際に、まず意識したいたった1つのこと

人事評価面談前に確認!フィードバックをする際に、まず意識したいたった1つのこと

こんにちは。朝晩が秋っぽくなり、過ごしやすい気候です。少し早く起きて考え事をするにはピッタリですね。

さて、今日は先日読んだ本の内容の一部を皆さんに紹介します。

それではさっそく、行ってみましょう。

ポジティブなフィードバックは、ネガティブなフィードバックに比べて30倍、チームの好業績に寄与する。

昨今では「強みを活かす」ということにフォーカスする流れがあります。しかし、それでも一般的に私

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デキるマネージャーに聞いてみた!リモートワーク下の部下の評価って難しい?

デキるマネージャーに聞いてみた!リモートワーク下の部下の評価って難しい?

みなさんこんにちは。リモートワークがすっかり当たり前になりつつある昨今。そんな中で人事や管理職を悩ませるのが、「リモートワークだと部下の仕事ぶりがわからない!」評価の難しさです。

以下は、『人材マネジメント実態調査2021』(リクルートマネジメントソリューションズ社)から、評価に関する各社の課題意識です。

コロナ禍で課題意識が高まったものが「テレワーク下での部下の仕事ぶりの評価が難しい」。39

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デキるマネージャーは評価面談で何を話しているのか

デキるマネージャーは評価面談で何を話しているのか

こんにちは。最近は夏らしい気候を感じられない雨の多い日が続きますね。夏休みも明け、上期も残すところ2ヶ月弱!まずは設定した目標の達成に向けあらためてギアを入れなおした、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日はタイトルのとおり、部下を成長させ組織の目標を達成しているいわゆる「デキる管理職」の面談について書いてみたいと思います。と言うのも…クライアントとの打合せで人事評価制度の課題につい

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面談前に確認!「部下のキャリア」を考えるための7つの動機づけポイント

面談前に確認!「部下のキャリア」を考えるための7つの動機づけポイント

こんにちは。今日も、以前の記事であるデキるマネージャーが面談でやっていることの1つのポイント、「部下のキャリアを踏まえた話をしている」に関して引き続き話題にしたいと思います。

​前回は「キャリア」の捉え方を少し変えてみましょうという話をしました。部下のキャリアを考える時のスタート地点を、本人の「どうありたいか」、嬉しい・ワクワク、前向きな気持ち・やる気がわいてくる状態に着目することに置いてみると

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