赤池きよし

1988年生まれ。建築設備関係の仕事をしながら興味のあることを記録する。

赤池きよし

1988年生まれ。建築設備関係の仕事をしながら興味のあることを記録する。

記事一覧

あそびについて

2023.12.5 昨日、仕事をあそんでるように楽しめている状態を「ワークプレイング」と呼ぶことにした。と書いたが、この『あそび』についてもう少し深掘りたい。 このあそび…

赤池きよし
5か月前
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ワークプレイング

2023.12.4 「仕事×あそび」が今年のキーワードっぽいなぁ、と年初めにふんわり思ってたらもう年末。 仕事とあそびの境界が曖昧に、ぐにゃあっとグラデーションするよう…

赤池きよし
5か月前
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時をかける少年

去年の年末にFacebookでポストしていたものをnoteに上げ忘れていたので今更ながら。 ------------------------------------------------- 子供が生まれて、もうすぐ一歳に…

4

贅沢なせめぎ合い

1月に子ども(第一子)が生まれ、7月に転職をした。 メーカー畑とはいえ、取扱う機器も違ければ職種も違う。一つ一つ新しいニューロンをつなぐような日々だ。二十代半ばで…

3

food loopコンポストクラブに参加!

約1年前、友人が始めたことなどをきっかけにしてコンポストを始めてみた。 普段捨てる生ごみを基材の入ったコンポスト用の袋に入れていく。毎日ごみを捨てる代わりに入れて…

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日常的なことにふと、実感が湧く。 高い空を見上げて地面があること。 その地面を歩いていること。 歩いている、ということは 重力に耐えうる筋肉があること。 日常的な…

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お子の誕生とあれこれ

先日、我が家にお子(第一子)が誕生した。 コロナ禍で出産の立会いは禁止。産まれてからの面会時間は入院期間5日間のうちの30分のみ。別れが辛すぎてむしろ会いたくないと…

3

宇宙のお腹

もうすぐ子供が生まれる。 自分が親になることはまだ想像ができない。 8ヶ月前、妻が今まであまり見たことのない微笑みを携えて何かを見せてきた。僕は妻の顔とそれを交互…

3

電力の切り替え

温暖化の問題にはタイムリミットがある。 『2030年までに2010年と比較し排出する温室効果ガスを半分に、2050年までにゼロにできなければ、地球温暖化は不可逆的になる』と…

6

風立ちぬ

宮崎駿の「風立ちぬ」が金曜ロードショーで放送される。 風立ちぬといえば去年の挑戦を思い出すが、もう一年経ったのかと驚く。この挑戦で僕は風立ちぬという作品に強く魅…

1

76年

志樹逸馬(1917−1959)という人がいる。 13歳でハンセン病と診断され、亡くなる42歳まで療養所での生活を余儀なくされていた方だ。この方は紛れもなく詩人であるが、その…

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読むこと 書くこと

読みはじめ、ほとんどの情報が頭に入ってこず、なんとなく朧げでモノクロだった景色が、あるとき突然色を鮮やかにまといだし、登場人物や言葉が生き生きと、その呼吸や汗ば…

6

半年

たまにガクッとモチベーションが落ちるような、どこの引き出しを開けても感受性が見つからないような、そんな感覚がある。これはたまたまというわけではなくて、3〜4ヶ月に…

2

わんこ先生

麦は生きている。非常に生きている。強く、というよりも、ただひたむきに生きている。 麦はひたむきに生きるということを教えてくれる。ご飯がお皿に盛られると飛び跳ねて…

2

自由意志の中で

この目は 何を見よう この耳は 何を聞こう この鼻は 何を嗅ごう この口は 何を語ろう この手は 何に触れよう この足は 何処へ向かおう この知恵を 何に使おう この心を …

1

遺書

先日、遺書を書いた。 いつ死ぬかわからないからだ。「いつ死ぬかわからない」というのはとてもシンプルなことで事実だ。なるべく心の片隅に置きながら日常を送っているつ…

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あそびについて

あそびについて

2023.12.5
昨日、仕事をあそんでるように楽しめている状態を「ワークプレイング」と呼ぶことにした。と書いたが、この『あそび』についてもう少し深掘りたい。

このあそびには、ハンドルのあそび、などの意味で使われるあそびも含まれている。
これはメカ的な話で余裕代、というような意味で使われる。
例えばギアとギアの噛み込む部分にもこのあそびがあって、この微妙な隙間に潤滑油やグリスが入り込んでスムーズ

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ワークプレイング

ワークプレイング

2023.12.4

「仕事×あそび」が今年のキーワードっぽいなぁ、と年初めにふんわり思ってたらもう年末。

仕事とあそびの境界が曖昧に、ぐにゃあっとグラデーションするようにできないかなぁと日々妄想しております。

あそびとはいえ、ただ能天気に楽しいことだけをやる、ということではない。

仕事、という黙ってれば勝手にハードになりがち(一生懸命やってる人ほど)なものをいかに遊ぶか。あそびごころを入れ

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時をかける少年

時をかける少年

去年の年末にFacebookでポストしていたものをnoteに上げ忘れていたので今更ながら。
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子供が生まれて、もうすぐ一歳になる。

子供が一歳になるということは、一年という月日が流れたという疑いようのない事実があるのだが、僕に相対性理論が作用して、タイムラプスを見ているような日々だった。

子供を育

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贅沢なせめぎ合い

贅沢なせめぎ合い

1月に子ども(第一子)が生まれ、7月に転職をした。

メーカー畑とはいえ、取扱う機器も違ければ職種も違う。一つ一つ新しいニューロンをつなぐような日々だ。二十代半ばで転職した時と明らかに違うと感じるのは、そのニューロンの繋がるスピード。何度も同じことを経験してやっと少しできるようになる。このスピード感は思ってた以上に焦りを生む。

前職の仕事における判断力というものが、いかにその経験(約9年)からく

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food loopコンポストクラブに参加!

food loopコンポストクラブに参加!

約1年前、友人が始めたことなどをきっかけにしてコンポストを始めてみた。
普段捨てる生ごみを基材の入ったコンポスト用の袋に入れていく。毎日ごみを捨てる代わりに入れては混ぜを2ヶ月ほど繰り返すのだが、びっくりするほどに燃えるごみが減って、生ごみってこんなに出してたんだ、、と気づく。
さらに不思議とコンポストは生ごみ特有の臭いがしない。これは微生物が生ごみを分解してくれているかららしい。熟成期間を経て堆

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日常的なことにふと、実感が湧く。

高い空を見上げて地面があること。
その地面を歩いていること。
歩いている、ということは
重力に耐えうる筋肉があること。

日常的なことを味わいなおす。
体の内側で、なにかを覆ってたものがジワッと溶けだす。
そこに大切なものの輪郭を見つけ、
溶けたものはどこかに吸収されていく。

日常的なことを味わいなおせるのは、
日常的なことを忘れている時があるからで、
忘れて

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お子の誕生とあれこれ

お子の誕生とあれこれ

先日、我が家にお子(第一子)が誕生した。

コロナ禍で出産の立会いは禁止。産まれてからの面会時間は入院期間5日間のうちの30分のみ。別れが辛すぎてむしろ会いたくないと思えるほどの時間だが、産まれたその日に会いに行った。お子の小さい手に僕の指をギュッと握られたときは自然と涙がこぼれた。同じように涙した父はきっと多いことだろう。握られる指先に「涙腺緩みスイッチ」があって、お子は研ぎ澄まされた感性でその

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宇宙のお腹

宇宙のお腹

もうすぐ子供が生まれる。
自分が親になることはまだ想像ができない。

8ヶ月前、妻が今まであまり見たことのない微笑みを携えて何かを見せてきた。僕は妻の顔とそれを交互に見た。「マジで!」
非常に乏しい語彙で反応してしまったが、この時の反応は多分、何度やり直してもこうなる気がしてしまう。まだ確実ではないから近いうちに産婦人科に行くと妻は言った。蓋の開いた妊娠検査薬の箱には『99%以上の正確さ!』と書か

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電力の切り替え

電力の切り替え

温暖化の問題にはタイムリミットがある。

『2030年までに2010年と比較し排出する温室効果ガスを半分に、2050年までにゼロにできなければ、地球温暖化は不可逆的になる』と言われている。

「不可逆的」とは「元に戻れなくなる」ということだ。
異常気象が増え、農業や漁業などの一次産業の継続はますます困難になり、生態系の変動により世界的に食糧不足になる。

2050年といえば私は62歳、同世代の子ど

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風立ちぬ

風立ちぬ

宮崎駿の「風立ちぬ」が金曜ロードショーで放送される。

風立ちぬといえば去年の挑戦を思い出すが、もう一年経ったのかと驚く。この挑戦で僕は風立ちぬという作品に強く魅了された。

https://note.com/kyc/n/naebb58b87209

宮崎駿が「自分の作品で初めて泣いた」と言ったその涙の理由を知りたかった。その想いで始めた風立ちぬへの挑戦だったが、あることをきっかけに堀越二郎(風立

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76年

76年

志樹逸馬(1917−1959)という人がいる。
13歳でハンセン病と診断され、亡くなる42歳まで療養所での生活を余儀なくされていた方だ。この方は紛れもなく詩人であるが、その詩が注目されたのは死後のことで、私自身、その存在を知ったのはここ最近だ。

ハンセン病といえば今となっては治療法も確立され、そこまで心配する病気ではなくなったが、当時は不治の病であり、伝染力が非常に高いというデマが流れたことで、

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読むこと 書くこと

読むこと 書くこと

読みはじめ、ほとんどの情報が頭に入ってこず、なんとなく朧げでモノクロだった景色が、あるとき突然色を鮮やかにまといだし、登場人物や言葉が生き生きと、その呼吸や汗ばむ姿すら見えてくるように動き出す瞬間がある。

小説の中で犬が高らかに遠吠えをする。ふと小説から目を外し、自分の部屋で窓の外を眺めている犬を一瞥する。うちの犬は他の犬の鳴き声が聞こえると何かしら反応を見せるが、今は反応していない。珍しいなと

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半年

半年

たまにガクッとモチベーションが落ちるような、どこの引き出しを開けても感受性が見つからないような、そんな感覚がある。これはたまたまというわけではなくて、3〜4ヶ月にいっぺんはそうなる事が最近わかってきていた。

「わかってきていた」というのは以前、突如襲ってくるモチベーション低下の原因を探るべく日々の自分の状態を記録していた時期がある。そのおかげで「3〜4ヶ月にいっぺん」ということがわかってきたのだ

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わんこ先生

わんこ先生

麦は生きている。非常に生きている。強く、というよりも、ただひたむきに生きている。
麦はひたむきに生きるということを教えてくれる。ご飯がお皿に盛られると飛び跳ねて喜び、ぼたぼたと口からこぼれる水も気にせず、散歩だよといえば笑顔で走り回り、帰路に気づくと少し寂しそうにする。

激動の日々に適応するため、どうやって生きていけばいいのかという処世術を至るところで目にする。成功者の動向に注目し、真似をし、生

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自由意志の中で

自由意志の中で

この目は 何を見よう
この耳は 何を聞こう
この鼻は 何を嗅ごう
この口は 何を語ろう

この手は 何に触れよう
この足は 何処へ向かおう

この知恵を 何に使おう
この心を 何に注ごう

残りの時をわたしは
どのように生きよう

遺書

遺書

先日、遺書を書いた。
いつ死ぬかわからないからだ。「いつ死ぬかわからない」というのはとてもシンプルなことで事実だ。なるべく心の片隅に置きながら日常を送っているつもりだった。しかし、今このまま死んだならば、自分を愛してくれている人に無責任だと思った。「いってきます」や「おやすみ」という言葉がお互いの最後の会話かもしれない。もっと辛いのは、ヒドイ言葉を言い放ったのが最後かもしれない。残された人のことを

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