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元夜職OLが思う、夜職と昼職の違い。
皆さんこんにちは。
今回は久々のエッセイです。タイトルにもある通り「夜職と昼職の違い」を話していきたいと思います。
私はこれまでに、約7年間、夜のお仕事をしていました。その職種は様々。ガールズバー、キャバクラ、ラウンジ、ヘルス、ソープ。沢山経験してきました。
そして、夜のお仕事から足を洗い、今の会社に派遣アルバイトとして入社、直雇用アルバイトを経て、今は正社員として働いています。
そんな夜
君から返ってくるまで #7
ーー寝坊してしまい、少しの時間しかさくらに会えなかった今日。大学の講義に出ていると、スマートフォンの通知音が鳴った。・・・渡辺さんからだ。
「もう授業中かな?メールごめんね。今日話そうと思ってたのだけれど、優太くん、慌てて出ていっちゃったから。今日の午後時間ある?さくらちゃんのことで話があって。」
・・・なんだろう?悪い知らせだったら嫌だな。僕だって、もう大切な人を失いたくないんだ。不安な
君から返ってくるまで #6
ーーさくらが居なくなってから一年半。あれから、あらゆる手段でさくらを探しても全く見つからなかった。諦めかけていたその頃、進学した大学の周辺に施設があることを発見した。
はたから見たら不審者のように、施設内をじっと見ていると、窓からこちらを見つめる女性がいた・・・運命かと思った。気づいたら僕は、走り出していた。
『すみません!こちらに高野さくらさんは居ますか!?』
「えっと・・・どちら様で
君から返ってくるまで #5
ーーさくらの母とお別れをしてから約二週間。過労とストレスによる心臓性突然死だったらしい。
母親を亡くしたショックから、さくらは言葉を発さなくなった。そのためさくらは、高校もアルバイトも辞め、施設に住むことになった。
あれだけお世話になったのだから、うちに住んでほしかった。僕の両親もそれを望んでいたし、何よりその方がさくらを守れる。言葉を発さなくなったさくらに、何度も何度も説得した。
『
君から返ってくるまで #4
ーーあれから僕は直ぐに救急車を呼び、一緒に病院へと向かったが、さくらの母は助からなかった。アルバイト中で電話が繋がらなかったさくらは、母親の最期を看取ることが出来なかった。
「優太・・・!」
2時間ほど経って、涙と汗でぐちゃぐちゃになったさくらが、息を切らしてやって来た。僕を見つけた途端、力一杯僕にしがみつき、声を荒らげる。
「お母さんは・・・!?ねぇ、お母さんは!?」
僕は首を横に
君から返ってくるまで #3
ーー約束の日から4年ほど経ち、僕は今、高校生だ。
さくらも同じ高校に通っているから、小学校の頃から何も変わらず、毎朝迎えに行き二人で仲良く登校している。変わったことと言えば、お互いアルバイトをしているから帰りが別になったことだ。
ある日の放課後。
「優太〜!」
いつものように教室に訪れるさくら。
『お疲れ様〜。』
「私、今日急遽バイト入ったから、先うち帰ってて!」
『そうなん
君から返ってくるまで #2
ーーピンポーン
「はーい!・・・あら、優太くんおはよう。」
エプロン姿のさくらの母が玄関を開ける。
『おはようございます。おばさん。』
「ちょっと待っててね、今さくら呼んでくるから。」
『ありがとうございます。』
「さくら〜!優太くん来たわよ〜!」
「えぇ〜!?もう来たの〜!?早いよ〜!」
奥の方から今日も元気なさくらの声が聞こえる。
「優太くん制服似合ってるわね。将来が楽
君から返ってくるまで #1
ーージリリリリリリリ・・・
『ん・・・?今何時・・・?』
ぼやけた目を凝らして、時計を見ると、午前七時半を差している。
『え!?七時半!?やばい!寝過ごした!』
ベッドから飛び起き、寝間着を脱ぎ捨て、そこら辺にある服を無造作に着る。大慌てで階段を駆け下りると、そこには良い匂いと共に、新聞を読む父とご飯をよそう母の姿。
『お袋、何で起こしてくれなかったんだよ!?』
「起こしたわよ。あ
アオイソラとソフトクリーム
これは私のヒーローのお話。
ーーヒーローの朝は早い。毎日5時半に起き、行きつけの喫茶店にモーニングを食べにいく。そのあと、住んでいる団地の周りを掃除しながら、通学中の子供達を見守り、日中は、友人達とゲートボールを嗜む。
夜は、好物の梅干しとらっきょうをおかずに白米を頬張り、デザートには冷たいソフトクリーム。少し熱めのお風呂に入って、ボードゲームで遊んで、21時には布団に入る。
少しこ