カーツ大佐

活字中毒の自覚はあったのですが、最近自身で書くことも好きなんだと気がつきました(今頃!…

カーツ大佐

活字中毒の自覚はあったのですが、最近自身で書くことも好きなんだと気がつきました(今頃!)。長いこと国際教育に携わっていました。村上春樹はかれこれ40年近く読んでます。アメリカ文化を調べたりするのが好きです。ワインは毎日飲んでます。海の近くに住んでいます。ヨガやってます。

記事一覧

常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年9月〉~

1日 日曜日 体重77.5 きのう久しぶりにプールで泳いだのが響いたのか、朝起きれず予定のヨガクラスはキャンセルし、午前中はドジャース戦を観戦。大谷くんが44号を打った…

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常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年8月〉~

日記をつけようと夏の終わりにふと思いつきました。ご一読いただけるとうれしいです。 25日 日曜日 体重77.3。順調に減っていて、これなら目標の76を9月に達成できるかも…

カーツ大佐
1か月前

【読書感想文】『「ふつうの暮らし」を美学する』吉田麻未

「美学」って分かったような、分からないような僕にとってはナゾな学問なのですが、つまりはこういうことみたいです。 美学は「感性の学」と言い換えることができます。公…

カーツ大佐
1か月前

【読書感想文】             『アメリカは内戦に向かうのか』                バーバラ・F・ウォ…

民主国家で内戦が起こることはまずないし、対極にある専制国家は独裁者に楯突くことは大変なリスクなので、こちらもない。むしろ危ないのはその中間の状態で、それを「アノ…

カーツ大佐
2か月前
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【読書感想文】 『静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』 シモーヌ・スト…

ビジネス書はふだんあまり手に取らないのですが、FBで繋がっている同級生のおススメで読んでみました。 『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』同様、章ごとにいろいろなキャ…

カーツ大佐
2か月前
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豊かな人生を送るには、やっぱり本を読んだり、映画を観たりが一番いいんじゃないか説 〜國分功一郎を読んで〜

    村上春樹の『羊をめぐる冒険』の読書会があり、30数年ぶりに再読してみたらコンラッドの『闇の奥』に影響を受けていることに気がついた。その『闇の奥』は、大好きな…

カーツ大佐
9か月前
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「プレーンマフィンにはプレーンマフィンの良さがある」

「風の歌を聴け」を読んだのは、かれこれ40年前になるのかと知り愕然としている今日この頃ですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?どんな書き出しなん?すみません。…

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もしも、-村上春樹の短編-「蜂蜜パイ」の登場人物のうち、誰か一人と友達になるとしたら。

通っている読書教室で、登場人物3人のうち誰だったら友達になれそうかについて書くという宿題が出ましたので、日本語・英語版それぞれこんな感じに仕上げてみました。 蜂…

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What is The Stone of Murakami Haruki’s Thailand?

Nimit does not allow Satsuki to tell what happened after his father died. I wonder why he does. It is known that suffered people are healed through telling some…

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村上春樹:タイランドの「石」について考えてみた。

通っている読書教室で、物語のキーワードである「石」について書くという宿題が出ましたので、こんな感じに仕上げてみました。 カウンセリングのように、過去の辛い体験を…

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理想の休暇を妄想する。

通っている読書教室で、理想の休暇について書くという宿題が出ましたので、こんな感じに仕上げてみました。 人間は知りたいと考えたことを知ることでも賢くなるが、あらか…

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My Ideal Vacation

You can be wiser to know what you want to know.  You can be much wiser to know what you even don't know whether it exists or not. Also, you can be much wiser t…

My Memory of Thailand: I was just supposed to change planes in Bangkok

I write an article every two weeks in this magazine.  This is my 3rd essay.  Honestly, I have struggled to write sentences because my editor of the magazine g…

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タイの思い出:入国する予定はなかったのに。

通っている読書教室で、タイの思い出を書くという宿題が出ましたので書いてみました。 この連載も3回目。月に2回のペースで書いているのだけれど、編集長から発注されるテ…

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インターネット空間のほんとうの景色

「What you see with your eyes is not necessarily real. (目に見えるものがほんとうのものとは限らない)」 通っている読書教室で、村上春樹の作品(かえるくん、東京…

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The True View in The Cyberspace

There are those people who are addicted to biased views and ideologies in the ”Echo Chamber” or the ”Filter Bubble” phenomena in the cyberspace, which make …

常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年9月〉~

常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年9月〉~

1日 日曜日
体重77.5 きのう久しぶりにプールで泳いだのが響いたのか、朝起きれず予定のヨガクラスはキャンセルし、午前中はドジャース戦を観戦。大谷くんが44号を打った。あと1ヶ月あるから50-50の可能性は十分にある。お昼はチーズとハムのトーストサンドイッチを軽く食べ、14:15の横浜ヨガへ。我が家にも令和の米騒動の余波が来て、夜はパスタ。まあ、お米はもともとあまり食べないから大丈夫だけど、いつ

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常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年8月〉~

常盤新平の『銀座旅日記』にみたいな感じで平凡な日々を書き留めています。~鵠沼の日記帳〈2024年8月〉~

日記をつけようと夏の終わりにふと思いつきました。ご一読いただけるとうれしいです。

25日 日曜日
体重77.3。順調に減っていて、これなら目標の76を9月に達成できるかもしれない。10:45からA先生の新宿ヨガを受講。初めての「フラミンゴ」のポーズ。最後の方にまあまあできるようになった。ランチはBERGでビールとハムとバゲット。紀伊国屋を覗いてみたら、さすがで図書館で予約してある本が軒並み並んで

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【読書感想文】『「ふつうの暮らし」を美学する』吉田麻未

【読書感想文】『「ふつうの暮らし」を美学する』吉田麻未

「美学」って分かったような、分からないような僕にとってはナゾな学問なのですが、つまりはこういうことみたいです。

美学は「感性の学」と言い換えることができます。公式がある訳でもないのに、美しいと思うものには、多くの人々の感性が同じように働きます。我々にあるこの感性の共通性の謎を明らかにしていくのが美学=感性の学です。

18世紀になって美学という学問ができたのですが、それは「芸術」という概念が登場

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【読書感想文】             『アメリカは内戦に向かうのか』                バーバラ・F・ウォルター

【読書感想文】             『アメリカは内戦に向かうのか』                バーバラ・F・ウォルター

民主国家で内戦が起こることはまずないし、対極にある専制国家は独裁者に楯突くことは大変なリスクなので、こちらもない。むしろ危ないのはその中間の状態で、それを「アノクラシー」と言うそうです。

今、アメリカはアノクラシーの状態に陥り、白人の地位が低下したことに異議を唱える人種差別主義者グループや民兵組織らが跋扈し、危険な状態になりつつある。

ではどうすれば良いか?筆者は内戦研究の専門家なのですが 、

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【読書感想文】                                『静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』    シモーヌ・ストルゾフ

【読書感想文】 『静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』 シモーヌ・ストルゾフ

ビジネス書はふだんあまり手に取らないのですが、FBで繋がっている同級生のおススメで読んでみました。

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』同様、章ごとにいろいろなキャリアを歩んできた人々を紹介していく方式なので、サクッと読了できました。かれらの言葉のひとつ(言い尽くされてきたアドバイスではありますが)、「他人がどう思うかではなく、自分が本当に大切にしている価値観を大切にする」なんていう

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豊かな人生を送るには、やっぱり本を読んだり、映画を観たりが一番いいんじゃないか説 〜國分功一郎を読んで〜

豊かな人生を送るには、やっぱり本を読んだり、映画を観たりが一番いいんじゃないか説 〜國分功一郎を読んで〜

    村上春樹の『羊をめぐる冒険』の読書会があり、30数年ぶりに再読してみたらコンラッドの『闇の奥』に影響を受けていることに気がついた。その『闇の奥』は、大好きなコッポラの名作『地獄の黙示録』の下敷きになっている。そこで映画を再度観て、名解説本である立花隆の『解読「地獄の黙示録」』をもう一度読んでみた。すると、立花が映画の主人公カーツ大佐をナポレオンと対比して論じていたので、公開中のリドリー・ス

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「プレーンマフィンにはプレーンマフィンの良さがある」

「プレーンマフィンにはプレーンマフィンの良さがある」

「風の歌を聴け」を読んだのは、かれこれ40年前になるのかと知り愕然としている今日この頃ですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?どんな書き出しなん?すみません。

さて、久しぶりの長編「壁とその不確かな壁」ですが、今回は偶然がいろいろと重なり、読書会にも参加することになり(一時間半では語り尽くせるはずもなく、第2回目も開催されました)、これまでの作品の中で最も真剣に読み込んだのでした。

僕とし

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もしも、-村上春樹の短編-「蜂蜜パイ」の登場人物のうち、誰か一人と友達になるとしたら。

もしも、-村上春樹の短編-「蜂蜜パイ」の登場人物のうち、誰か一人と友達になるとしたら。

通っている読書教室で、登場人物3人のうち誰だったら友達になれそうかについて書くという宿題が出ましたので、日本語・英語版それぞれこんな感じに仕上げてみました。

蜂蜜パイの登場人物3人の中から友達を選んでね、という厄介なオーダーが編集長から入り、僕は途方にくれた。まるで夏休み最後の日の晩に、ほぼ白紙の絵日記の宿題を眺めている小学生みたいに。

高槻はクラスに必ず一人はいそうな快活な男で、友達になった

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What is The Stone of Murakami Haruki’s Thailand?

What is The Stone of Murakami Haruki’s Thailand?

Nimit does not allow Satsuki to tell what happened after his father died. I wonder why he does. It is known that suffered people are healed through telling somebody what happened in the past. How can

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村上春樹:タイランドの「石」について考えてみた。

村上春樹:タイランドの「石」について考えてみた。

通っている読書教室で、物語のキーワードである「石」について書くという宿題が出ましたので、こんな感じに仕上げてみました。

カウンセリングのように、過去の辛い体験を誰かに語ることで、その語り手は癒やしを得ることが出来ると思うのだが、ニミットはさつきが話すことを許さない。これは一体どう理解すべきなのだろう。

僕なりに解釈してみた。「言葉は嘘になる」、そして「言葉は石になる」。つまり発した言葉は嘘、す

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理想の休暇を妄想する。

理想の休暇を妄想する。

通っている読書教室で、理想の休暇について書くという宿題が出ましたので、こんな感じに仕上げてみました。

人間は知りたいと考えたことを知ることでも賢くなるが、あらかじめ存在するとも知らず、知りたいと思わなかった知識を知ることで、さらに賢くなることができる。ー山崎正和-

連載4回目。タイに関する前回の原稿は無事書き上げ、今日の午後編集長に手渡してきた。読み終えると彼女は、「そうね、悪くないわね」と、

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My Ideal Vacation

My Ideal Vacation

You can be wiser to know what you want to know.  You can be much wiser to know what you even don't know whether it exists or not. Also, you can be much wiser to know what you don't want to know.   -Ma

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My Memory of Thailand: I was just supposed to change planes in Bangkok

My Memory of Thailand: I was just supposed to change planes in Bangkok

I write an article every two weeks in this magazine.  This is my 3rd essay.  Honestly, I have struggled to write sentences because my editor of the magazine gives me some kind of difficult theme every

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タイの思い出:入国する予定はなかったのに。

タイの思い出:入国する予定はなかったのに。

通っている読書教室で、タイの思い出を書くという宿題が出ましたので書いてみました。

この連載も3回目。月に2回のペースで書いているのだけれど、編集長から発注されるテーマが毎回なかなか難解で、僕の心の抽斗を覗いて見てもヒントらしきものになかなか行き当らず、方向性を決めるだけで数日かかっている有様。それにはちゃんと理由があって、このエッセイを書くにあたって一つだけ自分に課していることがある。それは事実

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インターネット空間のほんとうの景色

インターネット空間のほんとうの景色

「What you see with your eyes is not necessarily real. (目に見えるものがほんとうのものとは限らない)」

通っている読書教室で、村上春樹の作品(かえるくん、東京を救う)中の一文を使って文章を書くという宿題が出ましたので書いてみました。(英語版"The True View in The Cyberspace"も書いてみましたので合わせてお読みいた

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The True View in The Cyberspace

The True View in The Cyberspace

There are those people who are addicted to biased views and ideologies in the ”Echo Chamber” or the ”Filter Bubble” phenomena in the cyberspace, which make our society more unstable.

The Echo Chamber

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