工藤点

歌人。エッセイスト。波風立つ日々をおもしろがって生きてみる。

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記事一覧

僕が笑えば解決することばかりさ

職場にいる部下は、外面はいいのだけど、内面は不まじめで誰も見ていないところで仕事をせずにスマートフォンを片手に、だるそうにデスクにいる。 ぼくは立場上、注意をす…

工藤点
3か月前
1

自由が丘

以前、駒沢に住んでいた当時、自転車でよく出かけた。 自由が丘。 隣を歩くひとは今は違うけど、 自由が丘という名前がどんな変化も包み込んでくれる気がする。 高貴な街…

工藤点
6か月前
4

春が来る

同僚の話。 同僚のM君は僕と同い年だが、僕が上司で、彼が部下という関係である。 仕事中はそれぞれの役割を演じているのだけど、休憩時間には男同士の他愛のない話もする…

工藤点
7か月前
11

少し間が空きましたが

久しぶりのnoteになります。 ひとりの時間はnoteや短歌を書いてみたりしていたけれども、 ここ1週間は遠ざかっていました。 というのも、知人の紹介で素敵だなと思えるひ…

工藤点
7か月前

ビンテージライフ

くたびれたYシャツ。 しわになって刻まれた消せない傷羽織って、 歩いて、立ち止まって。 今、痛む心は大切な君がいた証。 時が過ぎても、歳を取っても、 ばらばらになっ…

工藤点
7か月前

金継ぎおじさん

堀道広さんの『金継ぎおじさん』という本を読みました。 個人的に読んで感じたことを書いてみます。 内容はネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが気になった方…

工藤点
7か月前
5

ウーロン茶

ウーロン茶を頼むことが多くなった。 ウーロン茶が一番原価が安いと聞いたこともあるし、 ウーロン茶は冷蔵庫の野菜室にペットボトルで冷やしてあるイメージだし、ウーロン…

工藤点
7か月前
2

親の教育

親の教育を疑うわ~と面と向かって言われたことはないけれど、 陰で言ったことはあるから、誰かに言われているかもしれない。 今日父と久々に飲んだ。 兄と僕の二人とも結…

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7か月前
3

午後の日

3連休最終日、今日は午後に髪を切りに行きました。 初めて行くところだったので、カルテなるアンケートを渡される。 「話しかけられたくない」にマルをしてしまったからか…

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7か月前
2

卓球部員よ、好奇のまなざしを撃ち返せ

僕は中学生のとき、卓球部に所属していた。 少年野球をやっていたからそのまま中学でもと思いはしたけど、 晩年補欠だったし、朝練もあるし、顧問が一番厳しいという噂もあ…

工藤点
7か月前
4

積雪のエアリズム

今週はとても寒かったですね。 東京に久しぶりに大雪警報が出て、さらには雷も鳴っていて、 氷河期みたいな帰り道で絶滅しそうになりました。 寒い日に限って、ヒートテッ…

工藤点
7か月前
3

リセットルーティン

午後休を取って、お金を払って笑わせられに行く。 行先はルミネtheよしもと。 疲れたときや癒されたいと思ったときに、自分自身をリセットさせる方法が誰しもいくつかある…

工藤点
7か月前
3

自分のために

仕事の時も、プライベートの時も、自分以外の誰かのためにと思って行動していた。聖人のように聞こえるかもしれないけど、決してそうではない。自分のために行動しているよ…

工藤点
7か月前
1

2024/2/4 ただの日記

下北沢駅に向かって歩いていると、アパートの2階から洗濯物を干す人が見えた。 よく見ると顔が真っ白。ギョッ。見てるこっちが顔面蒼白になりかけた。 洗顔パックをしてい…

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8か月前

「音楽は鳴りやまへんねやで」

この言葉は、駒沢のガネーシャ様と呼んでいるバイト時代の先輩が たばこの煙とともに246の夜空に放ったひとこと。 当時は音楽活動をしていたが、それでも「していた」…

工藤点
8か月前
3

ハッシュドビーフ

今日の昼は、焼肉屋さんのランチでハッシュドビーフを食べました。 ハッシュドビーフとハヤシライス等の違いがよくわからないけど、 ハッシュドの意味もよくわからないけど…

工藤点
8か月前

僕が笑えば解決することばかりさ

職場にいる部下は、外面はいいのだけど、内面は不まじめで誰も見ていないところで仕事をせずにスマートフォンを片手に、だるそうにデスクにいる。

ぼくは立場上、注意をする立場なんだけど、まあ指摘しづらい。言わぬが仏の如し、指摘すると逆上し、反論のメールをマシンガンのように撃つ。放っておくのがいいのだけど、それもどこかでわかっているのだけど、臆病な性格に似合わない小さな正義感が顔をのぞかせるのだ。「それダ

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自由が丘

自由が丘

以前、駒沢に住んでいた当時、自転車でよく出かけた。
自由が丘。
隣を歩くひとは今は違うけど、
自由が丘という名前がどんな変化も包み込んでくれる気がする。

高貴な街だと思っていたけれど、
ふと入った雑貨屋で写真立てが半額になっていた。
この街にもセールという概念があるのか。
そうだ、こないだモネ展で買ったポストカードを飾ろう。きっとお似合いだ。

変わらないものはないから、
街も心も変わり続けてい

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春が来る

同僚の話。
同僚のM君は僕と同い年だが、僕が上司で、彼が部下という関係である。
仕事中はそれぞれの役割を演じているのだけど、休憩時間には男同士の他愛のない話もする。
彼は絶賛婚活(恋活?)中で、週末には婚活パーティーやマッチングアプリで出会った女性と会いまくっている。試験勉強なんかそっちのけで出会いを追い求めて、東京のあちこちに出没しては、撃沈している。
そんな彼が最近、社内の女の子から求愛されて

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少し間が空きましたが

久しぶりのnoteになります。
ひとりの時間はnoteや短歌を書いてみたりしていたけれども、
ここ1週間は遠ざかっていました。
というのも、知人の紹介で素敵だなと思えるひとに出会ったからです。
まだぜんぜん恋人同士ではないけれど、この間1回会ったっきりだけど、
ときめきというか、ひとりを忘れられる時間が少し増えていたのです。
ひとりで過ごす時間に変化はないのにね、相変わらずぐーたらしているのだけど

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ビンテージライフ

くたびれたYシャツ。
しわになって刻まれた消せない傷羽織って、
歩いて、立ち止まって。

今、痛む心は大切な君がいた証。

時が過ぎても、歳を取っても、
ばらばらになった心は元にはきっと戻らないとしても。
あの日の僕より、あの未来より、悪くない日々が待っている。
涙の数だけ笑えるってもう信じていいのよ。

空白のページに何を記そう?
執着がないほどペンが走らない。

今、どこにいるかも分からない。

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金継ぎおじさん

金継ぎおじさん

堀道広さんの『金継ぎおじさん』という本を読みました。
個人的に読んで感じたことを書いてみます。
内容はネタバレになってしまうので、詳しくは書けませんが気になった方はぜひ本屋さんをのぞいてみてください。

(ここで1話無料で読めるみたいです!)

そもそも「金継ぎ」とは?

金継ぎ(きんつぎ)は金継ぎ師によって陶磁器の破損部分を漆を用いて修繕する技法であり、古来から行われる日本の伝統工芸の一つである

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ウーロン茶

ウーロン茶を頼むことが多くなった。
ウーロン茶が一番原価が安いと聞いたこともあるし、
ウーロン茶は冷蔵庫の野菜室にペットボトルで冷やしてあるイメージだし、ウーロン茶をわざわざお金を出して頼むことがもったいないとさえ思っていた。

ウーロン茶、コーヒー、コーラ、ジンジャエール、数多あるメニューの中で
ウーロン茶が一番無害に思う年齢になってきた。
ウーロン茶のように、自己主張は少ないけど、でも、安定感

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親の教育

親の教育を疑うわ~と面と向かって言われたことはないけれど、
陰で言ったことはあるから、誰かに言われているかもしれない。
今日父と久々に飲んだ。
兄と僕の二人とも結婚で一度失敗している。申し訳ない。
父は「元嫁に会ったときからこの子は甘やかされて育った子やからこうなると思った。教育を疑うわ」と言って、僕を決して責めることはなかった。
だけど、酒が回ったときにぼそっと言った。
「俺の教育が悪かったんや

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午後の日

午後の日

3連休最終日、今日は午後に髪を切りに行きました。
初めて行くところだったので、カルテなるアンケートを渡される。
「話しかけられたくない」にマルをしてしまったからか約60分無言の時間が続いた。
どちらかと言えば、くらいのニュアンスだったのだけど設定を忠実に守っていただいたもらったものだから、僕も寝ていると思われないギリギリの半目で決して話が生まれない表情を心がけた。

髪を切り終えてから、神宮前の岡

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卓球部員よ、好奇のまなざしを撃ち返せ

僕は中学生のとき、卓球部に所属していた。
少年野球をやっていたからそのまま中学でもと思いはしたけど、
晩年補欠だったし、朝練もあるし、顧問が一番厳しいという噂もあってあきらめた。
テニス部が一番バランスが取れていて、本気でやる人もいれば、遊び半分でも許される空気感でいいなと思ったけれど、兄が所属していたのでこれまたあきらめた。
消去法で残ったのが卓球部だった。
今でこそチョレイ!の張本選手などが活

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積雪のエアリズム

今週はとても寒かったですね。
東京に久しぶりに大雪警報が出て、さらには雷も鳴っていて、
氷河期みたいな帰り道で絶滅しそうになりました。

寒い日に限って、ヒートテックのストックが切れる。
5枚持っているのだけど、洗濯は週末にしかしないから、
土曜日に洗濯をすると、土日月火水でストックがなくなって、
木金は半袖、しかもエアリズムを着るしかなくなる。
平日に1回洗濯をすれば解決するのだけど、分かっては

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リセットルーティン

午後休を取って、お金を払って笑わせられに行く。
行先はルミネtheよしもと。
疲れたときや癒されたいと思ったときに、自分自身をリセットさせる方法が誰しもいくつかあると思う。
僕は現状、①銭湯にいって心身をあっためる、②お笑いを見に行ってとにかく口角を上げる、③カラオケに行って限界まで歌う、の3つがある。
今日は②を実施した。
大好きなラヴィットファミリーの芸人さんたち(麒麟さんや最近ラジオにはまっ

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自分のために

仕事の時も、プライベートの時も、自分以外の誰かのためにと思って行動していた。聖人のように聞こえるかもしれないけど、決してそうではない。自分のために行動しているような利己的な人間になりたくない思いもあったけど、一番は自分に自信がないから他人をターゲットにして行動していたんだろうと思う。他人のためにと思って行動すれば自分が気持ちいいし、孤独でいなくて済むし、優越感にも浸れるからだ。自分に酔っていたのだ

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2024/2/4 ただの日記

下北沢駅に向かって歩いていると、アパートの2階から洗濯物を干す人が見えた。
よく見ると顔が真っ白。ギョッ。見てるこっちが顔面蒼白になりかけた。
洗顔パックをしていたようだった。
マスクの裏で少し笑った。
そんな日でした。

「音楽は鳴りやまへんねやで」

この言葉は、駒沢のガネーシャ様と呼んでいるバイト時代の先輩が
たばこの煙とともに246の夜空に放ったひとこと。

当時は音楽活動をしていたが、それでも「していた」と言えるほどの実績はなく、ライブでの集客も2~3人。
付き合っていた彼女と結婚も考えていたころで、就職するか夢を追うか、20代フリーターにとって、いつの時代も共通の悩みを抱えていた。
駒沢のガネーシャ様とはいつも駒沢大学駅徒歩3分くらいに

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ハッシュドビーフ

今日の昼は、焼肉屋さんのランチでハッシュドビーフを食べました。
ハッシュドビーフとハヤシライス等の違いがよくわからないけど、
ハッシュドの意味もよくわからないけど、
色の濃いものは分け隔てなくおいしい。

午後休を取って、今スタバでnoteを書いているけど、
右隣にはおそらく父親と息子とその彼女が顔合わせをしていて、
左隣には注文をしないで小1時間居座っているギャルがいる。

色の薄いものも濃いも

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