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#筋トレ

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)について

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)について

 手首を反らせたりする働きのある筋肉が上腕骨の外側上顆という部分(肘の外側の骨のでっぱり)に付着しています。

テニス等の運動をされる方や力仕事の方はこの筋肉の使い過ぎによって繰り返し外側上顆部にストレスが加わるため炎症が起こります。

また妊娠中から産後にかけて分泌されるホルモンの影響で肘や手首の関節が不安定になり、そこに家事や育児の負担が加わって発症するタイプの外側上顆炎もあります。

テニス

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関節のゆるみについて

関節のゆるみについて

 関節は骨と骨の繋ぎ目です。その繋ぎ目は関節包や靭帯などの組織で補強されているため、安定した静止状態を保ったり、適正な軌道で動かすことができるようになっています。

 関節包は関節部全体を覆う袋状になっているため、関節内部を関節滑液という水分で満たすことができます。この関節滑液によってスムーズな関節運動が可能となり、また運動や炎症によって生じた熱を素早く吸収することができます。

 靭帯は関節包が

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低気圧と関節痛

低気圧と関節痛

 梅雨時は大気圧が下がり身体が膨張傾向となります。また多湿のため発汗機能が低下し、身体がむくみやすくなったり排熱が上手く出来ないことで至るところに不調が出やすくなります。
 

 特に関節部は関節腔という袋状になっているため気圧の影響を受けやすく、外気圧が下がることで相対的に関節腔は膨張し関節面の密着性が低下します。関節面の密着性が低下すると関節運動時の摩擦係数が高まりスムーズな関節運動が出来なく

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筋力について

筋力について

 患者さんからよく「もっと筋力をつけた方が良いでしょうか?」という質問を受けます。非常に難しく考えさせられる質問です。
確かに筋力をつけた方が現状よりは疲れにくくなるでしょうし、いわゆる筋肉痛などの症状は出にくくなります。
 ただ筋力が高ければ良いのかというと勿論そんなこともありません。筋骨隆々な人が身体を傷めにくいという訳ではありませんし、華奢な人が不調を抱えやすいということもありません。結局は

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枕とマットについて

枕とマットについて

 ここのところ寝違いなど頚部の不調を訴えられる方が多いので改めて。

 見出しの写真は直立位の骨模型です。身体の後面のラインと後頭部に隙間がありますね。枕というのはこの隙間を埋めるためのものです。立っている時と変わらない位置に頭頚部があれば良いわけです。

 恐らくその隙間よりも大きな、厚みのある枕をお使いの方が多いのではないでしょうか。

 高枕は寝違いなどを起こしやすくするだけでなく、睡眠時の

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