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映画感想 ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

映画感想 ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

 どこか懐かしい、ファンタジー・エンタメ作品。

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』の歴史は長く、今もって現代の創作史において重要な位置づけにある。
 私たちが「ファンタジー」と呼ぶものの元素的イメージは、第1にはJ・R・R・トールキンによる偉大なる創作『指輪物語』が原点であるが、もう1つ原点と呼べる作品が『ダンジョンズ&ドラゴンズ』だ。
 歴史の始まりはゲイリー・ガイギャックスが失業中だっ

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「神様が人間にくっつけた病気だったら光栄じゃないか」 ハンセン病療養所で86年暮らした96歳の宮﨑かづゑさん、映画に

「神様が人間にくっつけた病気だったら光栄じゃないか」 ハンセン病療養所で86年暮らした96歳の宮﨑かづゑさん、映画に

岡山県にあるハンセン病療養所長島愛生園で暮らす96歳の宮﨑かづゑさん。
ハンセン病とともにあったその人生と生活を記録したドキュメンタリー映画「かづゑ的」が3月2日から全国で順次公開される。
観客は、膨大な読書量に裏打ちされた豊富な語彙力、決然とした生き方に圧倒され、気がつけばかづゑさんがハンセン病により手指や片足を失っていることを意識しなくなっている。かづゑさんは唯一無二の「かづゑ的」な存在だ。

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「わけがわからない」「狂ったコメディ?」早速議論が始まったアリ・アスター最新作『ボーはおそれている』について、町山智浩が追求・究明する「映画秘宝」3月号は明後日まで発売!

「わけがわからない」「狂ったコメディ?」早速議論が始まったアリ・アスター最新作『ボーはおそれている』について、町山智浩が追求・究明する「映画秘宝」3月号は明後日まで発売!

『ヘレディタリー 継承」『ミッドサマー』と立て続けに恐ろしい人間ドラマを撮ってきたアリ・アスター。彼の最新作『ボーはおそれている』も早速、検証・考察の対象になった。
この場合、監督に話を聞くのが解決への第一歩。『映画秘宝』2024年3月号には町山智浩がアリ・アスターを徹底検証。『ボーはおそれている」の真髄に迫った。
次号の『映画秘宝』は2月21日発売なので、書店に残るところはあと2日。ぜひご購入さ

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※試聴版です。オリジナル版(52:11)は購入後に視聴できます。

全編ストーリーなし、銃撃戦とアクションでリアリティを蹴っ飛ばす映画。
キアヌ、ドニー、真田広之……60代アクション・スターの活躍、後継者は?
チャド・スタエルスキ監督はバスター・キートンはじめとするサイレント・アクション喜劇を目指した「ジョークだから」と語る。スタエルスキの経歴と彼に影響を与えた映画人たち、そして映画の未来について語る。初志貫徹!
よろしければこちらも
→『バビロン』https:/

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映画秘宝公式noteサイトマップ

映画秘宝公式noteサイトマップ

映画秘宝公式noteのサイトマップになります。最初に有料記事、「聴く映画秘宝 町山智浩のアメリカ特電」「町山智浩単行本未収録傑作選1・2(6000字以上)、「映画秘宝秘史(100円)」のリストがあります。
続いて無料配信のリストになります。「町山智浩単行本見収録傑作選3(4000字)、『映画秘宝』レビュー傑作選、新作NEWS & RWEVIEW、映画祭&イベント・ルポ、『映画秘宝』インタビュー傑作

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【映画】『アリスとテレスのまぼろし工場』【ネタバレ感想】

【映画】『アリスとテレスのまぼろし工場』【ネタバレ感想】



 公開初日から観てきたアリスとテレスのまぼろし工場について雑記感想をば
 確か初めてこの映画について知ったのはもう一年くらい前になる、youtubeだったか映画館だったかで予告編を見て引き込まれたのを覚えている。(今1stトレーラーを調べたら二年前だったので覚えていないかもしれない)

 トレーラーだけで引き込まれたため途中からあの『さよならの朝に約束の花をかざろう』の岡田麿里最新オリジナル映

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VIVANT 日本のドラマの域を越えるアドベンチャードラマ

VIVANT 日本のドラマの域を越えるアドベンチャードラマ

あらすじ

大手商社「丸菱商事」の社員・乃木憂助(堺雅人)が、所属部署で起きた誤送金事件の損失130億円を回収するため、中央アジアのバルカ共和国へ向かうところから物語はスタート。
爆破事件の容疑者として現地警察に追われる中、乃木を救った日本の公安・野崎守(阿部寛)と、医師・柚木薫(二階堂ふみ)に出会い、金の受け取り人が口にした「ヴィヴァン」の謎に迫っていく。
堺雅人が主演を務め、堺と「半沢直樹」

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『ビヨンド』

『ビヨンド』

1981年/イタリア映画
監督:ルチオ・フルチ

以前、友人と二人でニューオリンズからテキサスのエルパソまで車を走らせるちょっとした冒険に出かけたことがあります。『パリ、テキサス』や『悪魔のいけにえ』のロケ地を巡るということ以外特に何も決めず、その日の宿も決めずアメリカ合衆国最南端をひた走る旅。

ニューオリンズを出て湿地帯を抜けた後突如長い長い橋が現れました。水面と大空の中どこまでも続く細いアス

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ウルトラマンブレーザー 第1話の感想とか

ウルトラマンブレーザー 第1話の感想とか

割と早く起きて(普段寝坊しがちなので…)食べていた朝食後にテレビを見ていたら、今日は『ウルトラマンブレーザー』の第一話放送日だったのでそのまま見た。
ウルトラマンはYouTubeでも最新話は毎週無料公開してくれるので、あとで見ても良かったのだけど、第一話をテレビでリアルタイムで見れたというのはなんとなく嬉しいものだ。

『ウルトラマンブレーザー』は『ウルトラマンX』、『ウルトラマンオーブ』、そして

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水星の魔女終わったー。

水星の魔女終わったー。

最終回、お疲れ様でした‥‥!
毎週見ていたキャラたちに会えないのは淋しいですが、スレミオのラストが見れたので良し。
5月の通販ペーパーでスレミオ描いてたので貼っときますね。

わたしは、なんだかんだプロスペラが好きです。泣かせる。
ルックス的にはシャディクを好きになるはずなのだが全然ときめかず、(とは言え彼の行く末は大変心配しています)好みではないはずのグエルにめちゃ肩入れ。
エラン5号は、すごく

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『水星の魔女』の設定に最終回でようやく納得することに成功しました

『水星の魔女』の設定に最終回でようやく納得することに成功しました

◆みんな納得できた?『機動戦士ガンダム 水星の魔女』、おもしろかったですね。最終的にプリキュアの相方みたいになってたエリクトがかわいくて良かった。あとガンダムF91状態になったデミバーディング(でもフル装備の戦闘シーン見たかったぜ)。

そんなわけで「見たぞアニメを」という体験では大満足なのですが、視聴中ずっと「え? どういうこと?」って思い続けて、最終回に至っても「え? そういうことなの???」

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2022年 映画本回顧放談

2022年 映画本回顧放談

 2021年のこと。新刊映画本情報が少なすぎるという苛立ちから、ぼく(=髙橋)とパートナー(=山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された新刊映画本を5冊読む」ことに決め、「月例映画本読書録」と題してクロス(ショート)レビュー方式で紹介していく……という習慣をnoteで始めた。にもかかわらず情けなくも、掲げられた「月例」の言葉むなしく、1年と経たずに更新遅滞が常態化し、ついには途絶えてしまった

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俳優・坂本龍一の軌跡

俳優・坂本龍一の軌跡

 坂本龍一の50年近いキャリアの中でも、特筆すべき項目のひとつが、『ラストエンペラー』によって第60回アカデミー賞作曲賞を受賞したことだろう。
 エンニオ・モリコーネをはじめとする映画音楽の巨匠たちが、監督のベルナルド・ベルトルッチへ、我こそはとアピールするなかで、坂本が音楽も手がけることが決まったのは、撮影終了から半年後。ベルトルッチは当初、坂本を〈俳優〉として起用しただけだった。

 俳優・坂

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ゾンビ映画地下新聞『エルゾンビ』第一号 嗚呼!情けないゾンビ映画大会議

著者 虹釜太郎

ゾンビ』一号 嗚呼!情けないゾンビ映画大会議 企画・監修 SUPERVISER パラメヒコ億泰 発行人 エルゾンビ地下新聞

エルゾンビの友 ゾンビマガジン『ゾンビッチ』 モルグ日下部 小林ドッピオ斎藤 ヴァンピール百合根 キノプラウダ麻耶子 ファンダメンタル桐原

レイジングボル露木 ダックスープ紅林 シャランクエスチョン小林 ドンドンドーラー魚住 バクステール陣内 ファ

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