髙橋佑弥

97年生。映画文筆。毎日新聞社運営映画サイト「ひとシネマ」「勝手に2本立て」連載。『S…

髙橋佑弥

97年生。映画文筆。毎日新聞社運営映画サイト「ひとシネマ」「勝手に2本立て」連載。『SFマガジン』『映画秘宝』『キネマ旬報』等に寄稿。ときどき映画本書評。共著『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書)。嫌いなものは逆張り。体調不良につき暫しお休みしていますが、そろそろ再開します

マガジン

  • 月例映画本読書録

    毎月「その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことにした、ぼく(Y)とパートナー(M)がクロスレビュー方式でその月の5冊を取りあげます。

  • 年末進行

    年間ベスト記事など、年末関連の記事諸々です。

  • 読むコメンタリー

    映画のソフトに収録されていることがある特典「オーディオ・コメンタリー/音声解説」に焦点を当て、作品関係者の証言を”読める”形でまとめる試みの記事です。

  • 単発レビュー記事

  • ニコラス・レイ検討【図書館利用不可/一時休止中】

    「すごいすごい」と言われているけれど、結局のところニコラス・レイはどこがすごいのか具体的にひとつひとつ考えていきまっしょい…という記事を、地道に調べつつ随時更新していきます。 大まかな流れは、日本における受容史→自伝性→主題論…となる予定です。("投げ銭"頼み用に各記事100円の価格設定となっていますが、無課金で全文読めるようになっています)

最近の記事

  • 固定された記事

プロフィールと活動歴

かなしいかな、コンプレックスである壊滅的記憶力を以ってしても容易に遡れるほどしか"映画文筆"仕事が積み重なっていない現状ですが、いずれ「覚えきれない」日が来る…ための願掛けを兼ねてプロフィールと活動歴の固定ページを作ってみました(2021.09.02 作成)。随時更新。 ◾️活動歴 ●紙媒体・『キネマ旬報』2023年4月上旬号 「映画本大賞2022」にて10冊選出/選評、および十位圏内書紹介頁にて第8位『宝ヶ池の沈まぬ亀 Ⅱ ある映画作家の日記 2020-2022』解説

    • 月例映画本読書録:24年01月

      2021年のこと。新刊映画本情報が少なすぎるという苛立ちから、私(=髙橋)とパートナー(=山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された新刊映画本を5冊読む」ことに決め、「月例映画本読書録」と題してクロス(ショート)レビュー方式で紹介していく……という習慣をnoteで始めた。しかしながら、情けなくも掲げられた「月例」の言葉むなしく、1年と経たずに更新遅滞が常態化し、ついには途絶えてしまったのだった。にもかかわらず、なぜかずっと変わらず毎月5冊を選んでは買い求め、必死になって

      • 2023年 映画ベスト

        12月上旬の段階で暫定的なものはWEB媒体で発表してしまったのだが、当然それ以降も映画を見に行くわけで、改めて締めくくりとして例年通り劇場公開作のみから10本を選んでおきたい。 1. 『ショーイング・アップ』ケリー・ライカート 2. 『AIR/エア』ベン・アフレック 3. 『カード・カウンター』ポール・シュレイダー 4. 『ファースト・カウ』ケリー・ライカート 5. 『ダークグラス』ダリオ・アルジェント 6. 『ロスト・フライト』ジャン=フランソワ・リシェ 7.

        • 『きみの鳥はうたえる』音声解説から知ることができる35の事柄

          ※ 以下の記事は、2019年6月に書いた旧ブログ記事の転載です。前置きを少し短くしたほか加筆はしていません。先日、久しぶりに『きみの鳥はうたえる』を数回見直したので、あわせて蔵出しすることにした次第。 * * * ぼくは映像ソフトの特典では「オーディオコメンタリー=音声解説」が一番好きだ。まず何と言っても、他のあらゆる特典映像と比較しても尺が格段に長い。そして実際の本編を再見しつつ、同時に特典=情報もインプットできるという意味で、効率も良い。実際に本編が映っ

        • 固定された記事

        プロフィールと活動歴

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        • 月例映画本読書録
          14本
        • 年末進行
          4本
        • 読むコメンタリー
          4本
        • 単発レビュー記事
          9本
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          3本

        記事

          2022年 映画本回顧放談

           2021年のこと。新刊映画本情報が少なすぎるという苛立ちから、ぼく(=髙橋)とパートナー(=山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された新刊映画本を5冊読む」ことに決め、「月例映画本読書録」と題してクロス(ショート)レビュー方式で紹介していく……という習慣をnoteで始めた。にもかかわらず情けなくも、掲げられた「月例」の言葉むなしく、1年と経たずに更新遅滞が常態化し、ついには途絶えてしまった。しかし、いまも変わらず毎月5冊を選んでは買い求め、必死になって読んでいる。書く

          2022年 映画本回顧放談

          2022年 映画ベスト10

          よりによって年末直前にコロナウィルスに罹患し、いろいろな予定が先送りになってしまったが、やっと快復したのでせめて締めくくりとして例年通り10本を選んでおきたい。これまた例年通り、劇場鑑賞した初見新作のみを対象としている(タイトル文字がやたら大きいのは、note記事編集機能の仕様変更──少しずつ使いにくくなっている──により画像との隙間が増えたため、それを少しでも縮めようとしてのこと)。さっそく、以下10本。 1. 『いつか、いつも……いつまでも。』 長崎俊一 2.

          2022年 映画ベスト10

          再開します

           気がつけば、2022年も終わりが見えてきてしまった。年始の時点ではいろいろな意欲があり、実行に移すつもりもあったのだが、結局のところ全くといっていいほど更新せずに一年が過ぎている。前年に途絶した映画本の記録こそ大幅に遅れて消化したものの、それも不本意なものというほかなく、今年の分に関しては手をつけてすらいない。以前も書いたとおり、言い訳したいことは山ほどある──もともと怠惰な性分でもあるのだが、今年は心身ともに良好とは言いがたい状態で、特に年半ばあたりから些末な出来事に起因

          再開します

          月例映画本読書録:2021年12月

          2021年、ぼくとパートナーのM(山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。……ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年12月分=第12回目である。 しかし、現在は2022年7月末だ。 情けないことこのうえない。昨年後半から、次第に滞りがちになったこの企画は、途絶したまま半年以上が経過してしまったのである。頸椎ヘルニアになったとか、かなり長いあいだ体調

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          月例映画本読書録:2021年12月

          月例映画本読書録:2021年11月

          2021年、ぼくとパートナーのM(山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。……ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年11月分=第11回目である。 しかし、現在は2022年7月末だ。 情けないことこのうえない。昨年後半から、次第に滞りがちになったこの企画は、途絶したまま半年以上が経過してしまったのである。頸椎ヘルニアになったとか、かなり長いあいだ体調

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          月例映画本読書録:2021年11月

          月例映画本読書録:2021年10月

          2021年、ぼくとパートナーのM(山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。……ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年10月分=第10回目である。 しかし、現在は2022年7月末だ。 情けないことこのうえない。昨年後半から、次第に滞りがちになったこの企画は、途絶したまま半年以上が経過してしまったのである。頸椎ヘルニアになったとか、かなり長いあいだ体調

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          月例映画本読書録:2021年10月

          月例映画本読書録:2021年09月

           今年、ぼくとパートナーのM(山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。 …ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年9月分=第9回目である(先月に続き、毎月月末更新のはずが大幅に遅れてしまい情けない限りですが、10月末に”今度こそ”帳尻を合わせる予定です)。企画開始の経緯などは初回である1回目に書いたので、未読の方はまずそちらをぜひ読んでみて欲し

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          月例映画本読書録:2021年09月

          月例映画本読書録:2021年08月

           今年、ぼくとパートナーのM(山本麻)は「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。  …ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年8月分=第8回目である(先月に続き、毎月月末更新のはずが大幅に遅れてしまい情けない限りですが、9月末に帳尻を合わせる予定です)。企画開始の経緯などは初回である1回目に書いたので、未読の方はまずそちらをぜひ読んでみて欲しい。また、以後更新さ

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          月例映画本読書録:2021年08月

          『キネマ旬報』 10月上旬号にて、『にじいろトリップ』作品評

          告知です。 9/18発売『キネマ旬報』10月上旬号にて、いまおかしんじ監督作『にじいろトリップ』作品評を書きました。特集「いまおかしんじの世界3」全8頁中の1頁なのですが…特集の1&2をイチ読者として楽しんだ身からすると、書き手として参加できて感慨もひとしおでした(しかもお隣の頁はいまおかしんじ監督御本人!)。 『にじいろトリップ』は40分足らずの可愛らしい短編でありながら、そのじつ、きわめて痛切な正統的"家庭不和"映画の系譜に位置づけることができる忘れがたい作品で、題材が

          『キネマ旬報』 10月上旬号にて、『にじいろトリップ』作品評

          『キネマ旬報』 9月上旬号にて、『子供はわかってあげない』対話形式レビュー

          遅ればせながら告知です(いつもTwitterでは発売日に告知をしているのですが、そのせいもありこちらが疎かになりがちなので反省)。 8/20発売『キネマ旬報』9月上旬号にて、沖田修一監督作『子供はわかってあげない』について「新作映画放談」と題して相方と対話形式でレビューをしました。見開き扉含め全6頁!前号が硬なら今号は軟? いまやなつかしき、時節柄かなわぬ映画直後喫茶ダベり…な雰囲気を目指しました。 もちろん真面目に話している部分もあるものの、"放談"とついているのをいいこ

          『キネマ旬報』 9月上旬号にて、『子供はわかってあげない』対話形式レビュー

          月例映画本読書録:2021年07月

          今年、ぼくとパートナーのMは「毎月、その月あるいは前月に刊行された映画本を5冊読む」ことに決めた。 …ということで、毎月5冊最新の映画本を読んで、ぼく(=Y)とパートナーのMで短めな感想を書いて記録していくという企画の2021年7月分=第7回目である。もろもろの”諸事情”から、毎月月末更新のはずが今回は大幅に遅れてしまい、月を跨いで20日も遅延…情けない限り(8月回も遅れは免れそうにありませんが、9月末に帳尻を合わせるつもりです)。企画開始の経緯などは初回である1回目に書いた

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          月例映画本読書録:2021年07月

          『キネマ旬報』 8月下旬号にて、『〈アメリカ映画史〉再構築』(作品社)書評+著者・遠山純生インタビュー

          遅ればせながら告知です。 8/5発売『キネマ旬報』8月下旬号にて、今年4月刊行の大冊『〈アメリカ映画史〉再構築』(作品社) 書評と、著者・遠山純生さんのインタビューをしました。扉+書評+インタビューで全6頁の小特集!実現までの約15年間の経緯から「映画について書くこと」について…まで色々お伺いしましたので、みなさまなにとぞ。 書評は、どちらかと言えば購入を迷っている方へ向けた(「すぐに買え!そして読め!」的な)ものですが、インタビューは未読/読了を問わずお楽しみいた

          『キネマ旬報』 8月下旬号にて、『〈アメリカ映画史〉再構築』(作品社)書評+著者・遠山純生インタビュー