記事一覧
いじめ後遺症
「自分をいじめた同級生がメディアで活躍していることを知り苦しい」 https://dot.asahi.com/dot/2023041300084.html?page=1 この相談記事を読み、改めてしばらく考えてい…
映画日記:PERFECT DAYS
ヴィム・ヴェンダース監督が、TTT、東京(渋谷)のトイレをデザイナー建築にして、今迄より綺麗に使ってもらいかつ観光に役立てよう、というプロジェクトからの依頼で製作した映画。
TOTOウォシュレットを使った荻上直子監督の『トイレット』を思い出した。あれは日本人がアメリカで撮った映画で、やはり何でわざわざ外国で?と思ったけども面白かった。
この映画は、出来事が起きている脚本に描かれた部分と、決められた
映画日記:リトル・パレスティナ―包囲下の日々―
たまたま、UNWRA(国連パレスチナ難民救済事業機関)から各国の資金引き上げが始まったタイミングで観ました。
2009年にシリアを旅行した際、この難民キャンプの存在を知らずに近辺を呑気に観光して、戻った後もその封鎖などにも恥ずかしながら全く気付いていなかったので、更に何とも言えない気分になりました。
今回もネタバレで感想などを書きます。
ストーリーの無いドキュメンタリー映画で、ひたすら封鎖された
読書日記:村上春樹『1Q84』
ネタバレ的に考察します。
普段小説を読む時は、分析抜きでただ物語として楽しむので、書きながら考えた部分が多くて、長くてしかも半分はヤマギシ会(農畜産業集団)の説明になった。
ユートピア思想と宗教と政治の関係についての考察、みたいになちゃった。
他の作品についても書いてるので、春樹好きの人なら楽しく読めるかも。
村上春樹が繰り返し小説に出すモチーフのひとつに、学生運動があります。
熱心でなくそれな
映画日記:リアリティのダンス
ホドロフスキーを見るのも、たぶんこれが初めてだと思う。
あっけにとられながら興味深く見て、他の作品も見たくなった。マジック・リアリズム的めくるめく急展開のストーリーに振り回されるのが楽しく、南米らしい鮮やかな色合わせが展開にマッチして目に楽しい。
お父さん役の人は、過酷な運命で人相がどんどん変わる役を見事にこなしていて、最初はえげつない暴力親父だったのが、愛すべき人間になっていって、泣かせる。どこ
映画日記:ドライブ・マイ・カー
いまさらですが、ネタバレありで感想を書きます。
一見して掴みどころがなく感じたので少し掘りたくなって、二度続けて見て原作も読み返し、劇中劇の筋や監督インタビューを読んで、最終的には、こうして書いて少し整理しようとしてます。
しかも書きかけて何となく一か月以上寝かせていて、今書き上げたのは、他のやるべきことからの逃避行動です。
声について
映画を見る時は、一度その世界を受け入れて、終了後の余韻を
映画日記:ノスタルジア
タルコフスキー監督作品を観たのは初めて。
難解そうな巨匠の映画は、理解できないのではないか、それを誰かに知られるのは恥ずかしいというストッパーを感じ、なかなか手を出せない。他人の評価より自分の好き嫌いが大切とも思ってはいるけれど。
素直に受け入れられず損をしている。自分本来の薄っぺらさを胡麻化さねば、みたいなくだらない防衛本能が消せない。
末っ子気質でよく知らない話題でも背伸びして話を合わせる癖が
映画日記:アフター・ヤン
普段は映画の感想はfilmarksに書いているけれど、今回は長くなり整理にも時間がかかりそうで、中途保存したり修正ができるこちらに書こうと思う。とりとめなくなりそうな予感。
この映画は、音楽にリリィ・シュシュの「グライド」を使うセンスに惹かれたのと、坂本龍一さんの曲もあること、一番はストーリーに興味が惹かれたので見に行った。経済的制約があり、基本的に1カ月にそんなに映画館では見られない。今月