記事一覧
十九本目『原沢久喜選手と柔道ブンデスリーガ』
今回は6/27-30までの4日間、原沢久喜選手がドイツに滞在し、NRW州のJC 66 Bottropのクラブチームのメンバーとして柔道ブンデスリーガに参戦されたことについて書いてきます。
それでは参りましょう。「はじめ!」
ドイツの柔道ブンデスリーガ以前の記事でも紹介しましたが、ドイツでは年間を通して全国の柔道のクラブチームのリーグ戦が開催されており、各クラブチームがしのぎを削っています。
十八本目 「ドイツ柔道連盟の柔道家の育成指針〜昇級・昇段審査の教則モデル〜」
今回のDJMでは、ドイツ柔道連盟(以下DJB)が2022年7月に昇級・昇段審査の内容とコンセプトを大きく改定したので、その新しいシステムについて翻訳を進めながら自分なりの解釈を交え解説をしていきます。
最近、全日本柔道連盟から「長期育成指針」が発表され、ドイツ柔道連盟のこの教則モデルは「長期育成指針」の比較対象になるかなと思い、大まかでまだ完全に咀嚼できていない部分もありますがざっと調べてみまし
十七本目 『トレーナーアカデミー』
今回の記事では2020年7月からこれまで三年間に渡ってドイツのアカデミーで学生となって勉強してきて、「Diplom-Trainer」というドイツオリンピック連盟が定めるスポーツ指導者として最高位のライセンスを取得したことについて書いていきます。
おそらくためになる知識などはなく、ただただ自分にとってとてつもなく困難な挑戦であったドイツのアカデミー(大学に相当)で勉強をやり切ったという喜びを表現し
vol.4『Sociology of sport(スポーツ社会学)その②-トップスポーツ組織におけるコーチとアスリートの役割-』
引き続き卒業試験対策の勉強内容をまとめていきます。
「目的-手段関係」と「パフォーマンスロール」目的-手段関係とは、経済学の概念で、特定の目的または目標とその目的を達成するために必要な手段との関係を指します。つまり、適切な手段が用意され、効果的に使用された場合にのみ、特定の目的を達成することができます。
パフォーマンスロールとは、組織やグループの人々が、共に目標を達成するためにとるさまざまな役
vol.3 『Sociology of sport(スポーツ社会学)その①』
スポーツ社会学とはスポーツ社会学とは、スポーツ現象を社会学的に分析する学問分野です。スポーツは、社会のあらゆる層で行われており、競技者、ファン、メディア、経営者、政治家など様々な人々が関わっています。
競技スポーツにおけるスポーツ社会学は、スポーツの文化的、社会的、経済的な影響を研究することに注力しています。例えば、競技スポーツにおけるトップアスリートのトレーニング方法や、スポーツの組織化に関す
vol.2 『Requirement profile of Judoka(柔道家の要件プロファイル)』
柔道家の要件プロファイルとは?柔道というスポーツ(*武道ではない)において、柔道家が高いレベルで成功するために満たすべきさまざまな身体的および精神的な必要条件のことをドイツではこのように表します。
重要な要件として、パワー、スピード、持久力、柔軟性、戦術・戦略やメンタルといったものが挙げられます。
正確な要件は、個人の試合スタイル、階級、および試合条件によって異なる場合があるので、効果的な柔道
vol.1 『Coaching』
第一回目のテーマは『Coaching』です。
このマガジンでは🇩🇪ケルントレーナーアカデミーの授業内容のアウトプット・復習のために要約しているだけなので、言葉足らずな部分や少し内容として十分ではないものがあるかもしれませんが悪しからず。
コーチとトレーナーの定義日本の柔道界では一般的に指導者のことをコーチ、そして柔道以外の指導(身体機能や筋力の強化指導など)を行う人をトレーナーと呼んでおり、
八本目 『合理主義国家ドイツで学んだTTAとは』
Herzlich willkommen zu DJM!!(←DJMへようこそ!!)
今回の"DJM"では僕がドイツで指導者になってから知ったドイツ柔道界の驚きの文化について書いていきます。
それでは参りましょう。「はじめ!」
TTA?なにそれ?おいしいの?みなさんの頭にたくさんの???が浮かんでいるのが想像できます。
TTAとは…
Technisch-(技術的)
Taktisches(戦