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最近のこと

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最近のことをエッセイ風に。
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#自分にとって大切なこと

ひかり咲く部屋

ひかり咲く部屋

朽ちたものが好きだ、と書いた日があった。
昨年末。引っ越し先をどんなに探しても見つけることができずにいたころ。
やれることはやり尽くしてしまい、もう私にできることは何も残っていなかった。
ならばすべてをいったん放り出してみようと思った。
やるべきことより、やりたいことを。
そう決めこんで、引っ越しとは何の関係もないところに向かった。
秋葉原のガンダムカフェ。そのグッズコーナーで手に入るスノードーム

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本棚とともに

本棚とともに

引っ越ししてきてから一ヶ月にしてようやく室内の生活区域がほぼ片づいた。
というわけで、今日は本棚の整理を再開。
この作業そのものは引っ越しの直後に着手していたのだけれど、それは本の入った段ボールを開けていかないと家具の配置もままならなかったからだ。三日ほどでいったん区切りをつけたところの続きに、今日、取りかかったことになる。

生活をする上でとくだん必要のないことをできるだけの余裕が生まれた。

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至言の体現

至言の体現

引っ越してきて、今日で一ヶ月。
といっても、荷物を二日に分けて運んだこともあって、ちょうど一ヶ月という気は、なんだかしない。
でも、はじめて自分で玄関の鍵を開けて、カーテンも雨戸も窓も開けて、ガスや電気を通して、夜になったら寝て、ということをしたのは、確かに一ヶ月まえだ。

この三十日間、これはこれで山あり谷ありだったなと思う。
途中でどうやら引っ越しうつとやらになり、一週間ほど寝こんだりもした。

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百円たわわ

百円たわわ

区役所に出陣しがてら、噂でしか知らないCoCo壱番屋でカレーを貪るそのついでに、百均ショップに詣でてきた。

この市に引っ越してきたのが、先月の二十一日。それ以来、寝こんでいた時期もあったため、まともに外に出たのはほんとうに久しぶりのことだった。
理想の中の私は引っ越して一週間もしたら自転車に乗り駅までの道を探検するはずだったのに、現実は一ヶ月ちかくが経ってもタクシーを利用するていたらく。
そんな

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闇に備える照明書

闇に備える照明書

愛情って何だろう。
この退屈な疑問にきっと答えは出ないだろう。

「愛情がまったくない」

引っ越しをした日の午後。まだテーブルも広げていない部屋で、何でも屋さんがそう言った。私の甘ったれた依頼のもと、新しいキャットタワーを組み立ててくれながら。
他の業者さんはもう帰っていた。代表であるその方だけが残り、事前にお願いしたいくつかのことをこなしつつ、何でも屋さんならではのいろいろな逸話を聞かせてくれ

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馬鹿の名前

馬鹿の名前

引っ越しハイかもしれない。
つい先日まで「引っ越しうつだ」と寝こんでいたのが嘘のように朝から晩まで片づけをしている。
この極端な性格、どうにかならないものだろうか。
しかも先週はかなりの時間を睡眠にも費やせていたのに、今はやや不眠気味である。
おかげで部屋もだいぶ片づいてきたし、外界とも接触をとって今ある問題の解決にも向かえているのだけれど、これが一段落したらまた糸が切れそうで怖い。

なにごとも

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いるものの色は

いるものの色は

先月。築八十年の家を出る直前のこと。

「この箱の中、必要なものありますか」

引っ越しを手伝ってくれている何でも屋さんが、古い段ボール箱の口を広げつつ差し出してきた。
私は一瞥してから、押し入れの下にあったものですよね、そう聞き返すと、女性業者さんが首を縦に振った。

「じゃあ、ぜんぶ捨ててください」

業者さんはもう一度だけうなずいて、いったん箱を畳に置いた。
長年、タンスに隠れていた場所と比

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