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プロジェクトの失敗を防ぐ魔法の会議
いくつもプロジェクトを経験してみると、うまく行かないケースはあるものだ。キャパ不足や、チーム間の連携、想定外のトラブル、スコープの見直しなど、色んなパターンがあり得る。そんな時、問題がなぜ起きたか、今後はどうそれを防ぐべきか、メンバー間で振り返りに時間を割き、文章化しておくことが重要だ。読者の皆様もおそらく定期的にこれを行い、学びを蓄積されておられると想像する。
しかし、失敗は誰もしたくないし、
ソフトウェアを売るのは誰の仕事?
最近お話させて頂いたエンジニアの方から、「会社が大手企業向けソリューションに注力する中、これまでのプロダクトカンパニーらしさが薄れている」というお悩み相談を頂いた。私自身も、B2B SaaSプロダクトを担当しながら、顧客がきめ細かなカスタマイズ性を期待する大企業か、なるべく省エネで成果を期待する中小企業かで、PMや営業の役割がこんなに違うんだと驚いたものだ。何があるべき姿なのか、当時は多忙すぎて十
もっとみる美味しいトマトを収穫するには
夏だ。東京はもう朝から30度を超えると聞く。暑いのは嫌だが、身体を元気にしてくれる日本の美味しい夏野菜が恋しい。帰国の度に、スーパーの野菜や魚の鮮度には驚かされる。
農業は日本の一大産業だが、農業を支える従事者は年々減少傾向にあり、その優れたスキルやノウハウ、匠の技とも言える技術をいかに次世代の担い手へと伝承していくかが重要な課題になっている。同時に、若手の新規新規就農者の数は増加しており、若い
プロダクト組織の考え方
「ソフトウェアを作る組織は、自身の組織構造そっくりのデザインを世に出してしまう呪縛に囚われる。」
―メルヴィン・コンウェイ(コンピューター科学者)―
これは、ソフトウェア組織に属したことのある人なら一度は聞いたことがあるかもしれない、「コンウェイの法則」だ。より平たく言うと「Shipping the org chart」とも言われ、自社の組織図に沿ってプロダクトを構成し、それをそのまま顧客に押
うやむやに終わらせない!適切な意思決定を促す、「エスカレーション」の進め方
事業部間の対立が起きて、担当プロジェクトで前に進めなくなってしまったことはないだろうか。プロジェクトの方向性について意見が割れたり、あるいはキャパ不足で必要な協力が得られないなど、複数事業部が関わる時は時折避けられないものだ。ここで諦めるのも勿論一つの手だが、客観的に考えてこれは顧客・会社のために良くないと信じ、その会社が自分にとって単なる居場所やATM以上の存在なら、ただ諦めるのも勿体ない。そん
もっとみるAPIの何がそんなに大事なの?
今日は、ソフトウェア開発では避けて通れない「API (Application Programming Interface)」のビジネスにおける重要性について書きたい。
APIとはシステム間の「契約」のこと。例えばスカイスキャナーで航空券を探すと、「依頼を出したら、フライトの情報をください」という合意に基づき各航空会社のチケットの値段が見られる。(より詳しく知りたい方には、ビジネス+ITやNTTの
米国最新AIツール特集
今日は、米国でプロダクト作りに使われているAIツールを紹介したい。
インターネットもスマホ・GPS・通信速度など基本インフラが整ってからUberのようなアプリが登場したように、AIの世界でもモデルやインフラが進化するにつれ、実現できるアプリケーションがどんどん増えていくと考えられている。「我々はAIに仕事を奪われるのではなく、AIを駆使する人に仕事を奪われる」という見方が定着しつつある中、Cha