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Vol113 移住はしないけど!地域と関係を持ちたい方へ

「移住はしないが、地域に興味はある」
近年、このような考えの方が増えています。
移住支援の人気サイト「SMOUT(スマウト)」を見ても、このような考えの方の登録が目立つようになってきました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
気に入った方は、フォローをしていただけると嬉しいです。




1⃣ アフタコロナ以降の思考


アフターコロナでは、コロナ禍の「三密回避」のトラウマが、簡単に人の意識から消えるとは思えません。
従って、依然として、都市部から地方への意識は高いと言えます。
さらに、コロナ禍を経て、働き方改革の後押しもあり、テレワークが急速に普及をしました。
通勤ラッシュのナンセンスさに気付き、オフィスで社員が集って仕事をすることの必要性を問われることになりました。
アフターコロナの現在、都市部ではテレワーク経験者が5割を超えているとさえ言われ、「都会に住まなくてもいい」と考える人が、多数いることは間違いありません。

その一方で、会社通勤の復活など、ビフォーコロナの状態に回帰させようとする動きも現れ始めています。
これは、「組織」の円滑な構築には、テレワークでは効率が悪いと考えるからです。

また、コロナ禍により田舎移住やリモートワークが急増したことで、そのマイナス面も大きく表面化するようになりました。
田舎移住のデメリットもSNS上などで多数発信されることで、田舎移住を見直す人も一定数現れました。

こうした背景から、「移住はしないが地域に興味がある」層が増えて来ているのではないでしょうか?

2⃣ アフターコロナにおける地域側の戦略


「移住はしないが地域に興味がある」層の増加により、「関係人口」に注力する自治体が増えてきました。
これまで、関係人口を増やしたいと苦心してきた地方自治体にとっては好機と考えるからです。

但し、こうした関係人口の増加には、都市部からの距離が影響をします。
これは、人気移住地でも同様ですが、都市部から鉄道で1時間以内が人気地となります。
よって、関係人口の構築においても、都市部から近郊の都市に比較して、遠方の自治体は不利になってしまいます。

そこで、遠方の自治体では、「ワーケーション」に積極的に取り組む自治体が増えました。
当初、ワーケーションは企業の福利厚生的な意味合いが強く、地方自治体のメリットも少ないと言えました。
しかし、近年のワーケーションは、福利厚生だけでなく、地域との関係性の構築や、地域企業との新しいビジネスの創出などを目的とするようになりました。

こうしたことから、関係人口やワーケーションを推進することで、地元企業のビジネスへの寄与、優秀な人材確保につながると考えるようになりました。

そして、地方に興味を持つ人のなかに、「移住はしないが地域と関係性を持ち、地域に貢献したい」と考える人が増えてきたと言えます。

3⃣ 関係人口を増やしたい地域の見極め方


関係人口を促進する自治体が増える中で、見極めのPOINTについてお話しします。

1.オンライン、ネットワークの整備が出きているのか?


地方自治体とWEB会議をすると、いまだにアタフタとしている自治体を見受けます。残念ながら、地方自治体の中でもデジタル格差が生じています。
地方自治体と関係を持ち、ビジネスなど新たな取り組みを検討するのであれば、こうしたネットワーク環境の整備、Wi-Fi環境、域内における光通信網の整備などはチェックが必要です。

2.ワーケーション施設等、関係人口促進に向けた受け入れ体制について?


関係人口を促進するうえで、事業プランが準備されていることが大事です。
何故ならば、民間企業に比べて、自治体では事業プランを構築するのに時間が掛かるからです。
また、ワーケーションなどの都市部から関係人口を受け入れる為の準備が出来ていることもチェックが必要です。

3.移住や関係人口のイベントに取り組んでいるのか?


現在では、リアル+オンラインのハイブリッドのイベントが主流となっています。
すでに、こうしたイベントに取りくんでおり、実績が生まれていることで、その自治体のやる気を確認することもできます。
また、そうしたイベントに参加することで、関係人口に取り組む1歩となるでしょう。

4.観光と物販の二刀流に取り組んでいるか?


地域の活性化に向けて、インバウンドの取り組みなど、新たな事業の創出に、「観光」と「物販」は欠かすことが出来ません。
すでに、コロナ禍で冷えた観光事業を復活させるために、各自治体はスタートをしています。
そこで、「観光」および「物販」への取り組み状況について、チェックをしたいですね。

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最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。


富山県富山市八尾
 
富山市からJR高山本線で約25分の所にあるのが、越中八尾と呼ばれる地域です。
日本全国、お祭りはありますが、私がおススメするお祭りのひとつが、300年余り続く越中八尾の「おわら風の盆」ですね。
哀愁を帯びた三味線と胡弓、太鼓の音色と、味わいのある唄に合わせて踊り手たちが情緒豊かに踊りながら歩く「おわら風の盆」は、一度見るとその幻想的な光景に魅かれてしまいます。
まずは、おわらの風の盆を体感したいという方は、今年から老舗旅館で会席料理とおわら踊りを楽しめるプランが始まりましたのでチェックしてみてください。
毎年9月の3日間、約20万人もの観客が訪れる全国屈指のお祭りを楽しみに、歴史ある町並みで暮らしてみるのもいいですね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。