見出し画像

転職活動中の私が、就活で病んでいた大学4年生の私に伝えたいこと

最近、転職活動をしている。
人生2回目の転職活動だ。


友だちに転職活動中だと伝えると、子育て中なのにバイタリティすごいね、と言われる。うーん、そんなことないんだけどな。

だって、転職活動ってすごく楽しいのだ。

今まで知らなかった会社の話を聞けるのは、本当におもしろい。私は会社のミッションやビジョンを重視してるけど、企業や創業者がどんな未来を作っていきたいか、とか、なぜそう思ったかを聞くとワクワクする。

面接では、自分の内省していることを話すのも楽しい。もらった質問からさらに深掘りして考えて、新しい発見をしたりする。こんなに自分の話を聞いてもらえる機会って、なかなかないよね。

そんなマインドで挑んだ1回目の転職活動は成功した。楽しく面接をしていたら、数社から内定をいただき、よい転職先に巡り会えた。



こんな自分を大学4年生の私が見たらびっくりすると思う。
新卒の就活は、正直言ってうまくいったとは言えなかったから。

グループディスカッション(今もあるのかな)だけは得意だったけど、エントリーシートも面接も全然通らなかった。二次面接を超えたところは片手で数えるくらいしかない。面接は苦手意識があった。とにかく怖いという気持ちだった。


大学生のときと今とで何がちがうのか。
理由は2つあると思ってる。


1つは、大学生のときは自分と向き合うことから逃げていたこと。

特別すごい実績もない自分が、会社に雇ってもらう想像ができていなかった。いま思えば、100人いたら99人がすごい実績なんて持ってないのだ。だけど、ただの大学生の自分が誇れるエピソードなんてない、と自己嫌悪に陥って、どこにも就職できない未来ばかり考えていた。100人いたら99人はただの大学生なのに。

結果、自己分析をサボった。
そして、会社にウケのいい自分を必死で作り上げていた。そんな上っ面の言葉を語るときは、堂々としてはいられなかった。


きっと落ちたのは自信がなさそうだからでも、エピソードが残念だったからでもない。
私の本音が見えなかったからだ。

嘘をついたから信用できないとか、そういうんじゃない。雇う方だって、相手のことを考えている。目の前のこの学生は、自分の会社に入って幸せになれるのか。そう思いながら面接をしてる(と、信じてる)。

だから本音で話してないと感じてしまったら、相手を幸せにできる自信を持てなくて、うちの会社に来てくださいなんて言えないのだ。


今は内省や振り返りがきちんとできるようになった。そうすると面接は簡単。やってきたことと、やりたいことを、正直に話せばいいだけなんだもの。そうやって自然体で話したことが、1回目の転職がうまくいった要因だと思っている。



2つ目は、大学生のときは、就活の結果は自分の人生の評価だと思ってしまっていたこと。
当時はここまで言語化してたわけじゃないけど、心の根底にこんな想いがあったと思う。

転職活動は、良くも悪くも仕事経験とスキルがフィットするか否かで判断される。
それに対し、新卒の就活は自分の性格に近い部分を強みとしてアピールする。だから落ちてしまうと自分自身が否定されたような気になっていた。

でも、新卒の就活だって、企業が求める人物像があって、そこに自分が合うかというだけだ。転職活動と変わりはない。


「このオーディションは、ある特定の目的に合わせてそこに合う人を探すだけで、皆さんが特別かどうかとは全く関係ありません」

これは、オーディション番組・NiziProject で、審査員のJYPさんが、候補の女の子たちに結果を伝える前に発した言葉。
この言葉を、新卒就活時代に知りたかったなあ、と思う。



そんな感じで、新卒の就活には後悔と反省がたくさんある。

だけど、どんなに手持ちの駒が少なくなっても興味のある分野に絞って会社を選んだのは、よかった。そのおかげで、今は仕事がとても楽しい。

就活を終えたとき、失敗したなあ〜と思ったけれど、あなたの選んだ道は間違ってないよ、と大学4年生の私に言ってあげたい。


あとがき

noteクリエイターのギア3さんが就職活動中の考えを記事にしていて、当時の気持ちが思い起こされました。私は新卒就活は人生で3本の指に入るくらい病みました。転職活動はいくらでもやっていいけど、新卒就活はもうやりたくない。
ちなみにヘッダー画像は、面接官のおじさんをイメージして選びました。


ギア3さん、がんばってください!


【2023年5月追記】

転職活動を終えました!
転職活動の記録は、こちら。


Header Image:
ルーベンス「4人の哲学者」

この記事が参加している募集

就活体験記

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?