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【炎上案件】RADWIMPS野田洋次郎さんの発言からみる、遺伝子とボディメイクと努力と才能について。それでも筆者が筋トレをする理由。

RADWIMPSのボーカルである野田洋次郎さんがTwitterでした発言が炎上していました。

前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。
お父さんはそう思ってる。

#個人の見解です

ボディメイクを考える上でも、「遺伝」や「才能」は重要なファクターだと筆者は思います。

今回は、【ボディメイクにおける「遺伝」と「才能」】についてお話します。

●結論。遺伝や才能は存在する。でも「努力」はしよう

筆者の結論は、「遺伝」や「才能」は存在する。
その上で、「努力」の価値もある。

「才能」と「努力」それぞれを現実のものとして認めた上で、自分の身の丈に合った形で努力することが、人間としての幸せになるんじゃないかと思います。
これはボディメイクに限らず、勉強や仕事、趣味でも何にでも言えること。

少なくとも筆者は、本気で筋トレをやっているからこそ、どうしても自分が超えられない「才能」の壁を感じることはあります。
それを「ない」と言い切るのは明らかな嘘です。

自分もいろいろ考え直すことがあると思い、今回あえて取り上げることにしました。

●野田洋次郎さんのツイートに対する批判

さて野田洋次郎さんのツイート、何が炎上の種になったのでしょうか。

人間とサラブレッドを混同しているね。
「優秀な遺伝子を残そう」

「劣悪な遺伝子はなくそう」
にすぐ遷移しそうで怖い。

種の多様性は種の生存戦略上からも必要です。
「君は選ばれた。国家の利益ためにこの配偶者と過ごせ。」って、北朝鮮の拉致被害者と同じですよね。そんな権利を権力に与えてはいけないのでは。また、「君は選ばれなかった。遺伝子を残す必要はない。」というシーンも、見えてきますね。
野田さん
それが優勢学のきっかけなんです
その後、劣った遺伝子はこの社会に不必要、とされ
ナチス台頭下のドイツでは自警団が街中に「障害者は貴方の財産を減らす敵」というような内容のポスターを貼り出しました。
お父さんの思想の行き着く先をじっくり想像してみてください

まとめると、「劣勢思想に繋がる!」「差別主義者だ!」「遺伝子に優劣はない!」という批判が多いようです。

Twitterお得意の拡大解釈。
元ツイートでは、”お化け遺伝子を持つ人たち”の話をしているだけで、劣悪な遺伝子の話など一言もしていません
なのでこの批判は的外れ。

●過度な「平等主義」

人間は

黒毛和牛じゃ

ないんだよ

人間の遺伝子に優劣はない!という平等主義を主張するのであれば、優秀な動物同士の交配が普通に行われていることに対して「種族に良いも悪いもない!人間も動物も平等なんだ!」と言わないのは何故でしょう?
人間を”優”、動物を”劣”と捉えている時点で、平等主義と矛盾していませんか?

「遺伝子に良いも悪いもない!みんな平等なんだ!」という過度な平等主義は、科学を否定し、自分たちの信じたい物語を押し付けている点で、ダーウィンの進化論を否定する極右キリスト教徒と何も変わりません。
ただ厄介なのは自分たちが"平等教"という宗教の敬虔な信者である自覚がないこと。

ここまでは、批判している人の大半が論理的じゃないよねという反論。
遺伝子を操作する国家プロジェクトについてはノーコメントです。

●良いか悪いかはともかく、「遺伝子には違いがある」ことは認めよう

現代の科学では、能力のうち何%が先天的(遺伝によって決まる)か、何%が後天的(環境によって決まる)かが明らかになっています。

一卵性双生児は遺伝子の100%を共有して生まれ、二卵性双生児は50%を共有して生まれています。別々に育った双生児の統計データを集めることができれば、遺伝の影響と環境の影響を比率を割り出すことができる。
これに目をつけ、大々的に遺伝の研究が行われました。

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引用元:言ってはいけない-残酷すぎる真実- 橘玲 新潮新書
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スポーツは85%が遺伝によって決まり、15%が非共有環境によって決まることがわかっています。
※非共有環境とは、家庭以外の環境、つまり学校や地域コミュニティのこと。

●「努力の話」をスポーツに当てはめて考えてみる

「才能」の話が終わったので、次は「努力」の話。

以下、スポーツの能力そのものの85%が遺伝によって、15%が非共有環境によって決まると仮定してお話します。
85%が遺伝で決まるのであれば、次の式が成立するはずです。

遺伝レベル × 0.85 + 努力レベル × 0.15 = 総合レベル

遺伝レベル100の人が50レベルの努力をすると、総合レベルは92.5。
遺伝レベル50の人が100レベルの努力をしても、総合レベルは57.5にしかなりません。

読者の皆さんはこれを見てどう思いましたか?
直感的に、「そんなの嘘だ!」「努力しても意味ねーじゃん」と思われたのではないでしょうか。

考えてみてください。もしあなたが大谷選手と全く同じトレーニングをしたとして、彼と同じことができますか?
恐らく無理だと思います。
同じプロ野球選手でも、大谷選手と同じくらい、あるいはそれ以上に努力している人もいると思います。
それでも敵わない。それを人は「才能」と呼ぶのではないでしょうか。

ボディビルでいうと、横川尚隆選手
弱冠25歳ながら、JBBFボディビル日本選手権優勝した方です。

ゴールドジム某店で何度かお見かけしたことがあるのですが、ありえない高強度のトレーニングを何時間もやっています。
スクワットラックに入って100kgでアップを始めるのを見たときは、夢でも見ているのかと思いました笑

恐らくですが、筆者も含め多くの人は、横川選手と同じトレーニングをしたら間違いなく身体がイカれます

横川選手の圧倒的な努力を見ているので「才能」という言葉を使うのは憚られますが、自分も真剣にトレーニングしているからこそわかるのです。
悔しいですが、生まれた時点でレベルが違うのだと思わざるを得ません。

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「努力の人」とされているイチローさんですが、とてつもない才能の持ち主でもあると思います。

●だからといって努力が無駄だとは思わない

では努力は全くの無駄なのでしょうか
筆者はそうは思いません。

だって、世の中の野球部員はイチローさんほどの才能がなくても野球をやっていますよね。
「どうせ頑張ってもイチローになれないから」という理由で部活を辞めるのも別にいいとは思いますが、そもそも野球をする人は全員イチローを目指さなきゃいけないなんてことはないでしょう。

「イチローほど野球の才能がない」「ウサイン・ボルトに比べて脚が短いから」「横川選手みたいなトレーニングは到底できない」など…
自分と他人と比較して、やらない理由を見つけることはやめましょう

「好きだから」「自分の限界に挑戦したいから」「友達と一緒にやりたいから」…やる理由はなんでもいいと思います。
才能や成功だけが全てじゃありません。

筆者自身は、177cm75kg、体脂肪率は10数%なので、ボディメイクの仕上がり体重は70kgを切るでしょう。恐らく、最高の仕上がりでいってもBBJの県大会で中の上くらいでしょう。
また、筆者はスクワット145kg、ベンチプレス120kg、デッドリフト170kg挙がります。一般的に見たら力持ちですが、パワーリフティングの大会では入賞に程遠い数字です。

もちろん、もっと上を目指したい気持ちはありますし、そのためにトレーニングをしています。
でも、体重が60kgもなく、ベンチプレスが40kgしか挙がらなかった学生時代と比べると確実に進歩しているし、前よりは自分に自身が持てるようになりました。

また、今でこそnoteを継続できていますが(読者の皆さんがいてくださってのことです。本当にありがとうございます。)、別にトレーニングの才能も、文章の才能も持っていませんでした。
上を見ればフォロワー何十万人のインフルエンサーには勝てないし、山本義徳先生ほどの知識もありません。

でも、トレーニングが好きで、身体が大きくなりたくて。
筋肉を大きくするために勉強するのが好きで。
そんな想いで何年かトレーニングをしているうちにたまたまトレーナーという職業に出会い、
たまたま始めたnoteが多くの皆さんの目に留まるようになり、フォロワーが集まってくれている。
それだけで、今、十分に幸福を感じています。

●今の自分を肯定してあげよう

他人が決めた価値観に囚われて自分を蔑んだり他人を妬んだり、「自分には才能がない」「あいつは恵まれている」などと言っていても何も始まりません。
そのような人は他者承認ドリブンと不安ドリブンで動いているイメージ。
「すごい会社に入って良く思われたい」「この歳になって結婚もしていないのは不安」みたいな。
そうではなく、現状の自分を肯定し、自分がなりたい自分になるために努力しましょう。

まだトレーニングをしていない人には、自分を高めるため、好きな自分になるためにぜひ筋トレを始めてほしいですし、
今トレーニングをしている人も、当初の目的を忘れて他人の目ばっかり気にして筋トレしていないか、今一度振り返ってみてください。

●再度、結論。

「遺伝」や「才能」は存在するし、「努力」の価値もある。
遺伝子に違いがあることを認めた上で、なりたい自分になるために努力をしよう。

長々と語ってしまいましたが、今日語りたいことはこれくらいです。



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