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クリエイティブになるには、3種の読書を1000日続けよ | きのう、なに読んだ?
このツイート見てから10日くらい、毎日このこと考えているので、いったん書き出してみます。
レイ・ブラッドべリ:クリエイティブになるにはツイートにはレイ・ブラッドベリ(「華氏451度」著者)の講演の一部を切り出した動画がついています。聞きながらざっと訳をつけてみました。
【動画の粗訳】
つまりクリエイティブになるには、フィクション、詩歌、ノンフィクションと、偏らずに幅広く良質な作品を大量にイン
身体、心、考え、言葉 | 「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」(三國万里子) | きのう、なに読んだ?
三國真理子さんは人気のニットデザイナーだ。編み物の本を出版したり「気仙沼ニッティング」の商品デザインを手掛けている。その三國さんのエッセイ集「編めば編むほどわたしはわたしになっていった」の内容は、ニットとほとんど関係ない。新潟で育った子供の頃のエピソード、家族のこと、そして最近の暮らしのことまでがつづられているが、自伝とも違う。
三國さんは、記憶にある場面をショートフィルムのように読み手に見せて
「FLAMIN' HOT」:用務員からグローバルブランドの役員へ | きのう、なに読んだ?
「FLAMIN' HOT 逆境に打ち勝つ「弱き者」の成功法則」は、小学校6年生以降はロクに学校にも行ってなかったメキシコ系移民の著者が、ドリトスとか作っているフリトレー社の用務員から重役にまで上り詰めた経験と、そこから学んだことを伝えてくれる本だ。
編集を担当された朝海さんをご紹介いただいて、英語版と日本語版の初稿を読み、推薦させていただくことになった。
底辺サラリーマン(というより、時給で働
プロフェッショナルとは?のケーススタディー(「取材・執筆・推敲」) | きのう、なに読んだ?
古賀史健さんの「取材・執筆・推敲」を読んだ。これね、すごい本ですよ。(このnote は facebook 初出内容を再掲したものです)
古賀さんはベストセラーにしてロングセラーの「嫌われる勇気」の著者であり、瀧本哲史さん「ミライの授業」の構成・ライティング担当。他にもたくさんの本を手がけてきたかた。その古賀さんが「ライターの教科書」というコンセプトで書いたのが本書です。
ですが、本書はライター
人生100年時代の社会に対する創意工夫 ("The New Long Life" 『LIFE SHIFT 2』リンダ・グラットン) | きのう、なに読んだ?
リンダ・グラットン&アンドリュー・スコットの新著「The New Long Life」を読みました。2016年に出版された「ライフ・シフト」(The 100-Year Life) の続編です。
「人生100年時代」というフレーズは、もはや目新しくもないほど、頻繁に耳にするようになりました。その発端となったのが、リンダさんたちの前著「ライフ・シフト」でした。リンダさんは2017年には安倍首相の諮問
この状況は私たちに何を問うているのか(「夜と霧」) | きのう、なに読んだ?
緊急事態宣言が出るのか出ないのかヤキモキしていた2020年3月末から4月上旬にかけて、「夜と霧」を読んだ。
ちゃんと読むのは初めてだ。これまで、本書の内容についてきく機会は数多くあったが、何となく手にとらずにいた。新型コロナウイルスの影響で外出を自粛するようになり、初めて自分ごととして読もうという心構えができたのだろう。
本書の前半では、収容所の過酷な様子、収容された人々が身体的・精神的に追い
ビジネス用語のクオリア(「未来をつくる言葉」) | きのう、なに読んだ?
ドミニク・チェンさんの「未来をつくる言葉」を読んでいる。
ドミニクさんとは、一時期、数人の仲間と共に集まっては雑談会をしていた。本書も、出版前からご案内をいただいていた。ドミニクさんの著書で、しかも副題が「わかりあえなさをつなぐために」と来たら、私が好きな内容に決まってる。大切に読み進めていたところ、3月21日の日経新聞のランキングで見事1位になっているのみつけた。ほら、やっぱりいい本よね!と、
「科学的に正しい」と「不安を解消」のはざま (「知ろうとすること」) | きのう、なに読んだ?
「知ろうとすること」という本がある。福島第一原発の事故の発生直後から、ツイッターでデータを発信し続けた早野龍五さん(当時、東大の物理学教授)と糸井重里さんの対談だ。早野さんは、福島で放射線の影響を測定し続け、発表した。高校生を指導して、所属してたスイスのCERNで発表する機会も作った。
早野さんのプロジェクトのひとつに「ベビースキャン」がある。赤ちゃんの内部被曝を測定する機械を世界で初めて開発し
『変身』、絶望、テロリスト | きのう、なに読んだ?
子どもの入試が一段落して、小説を読みたい気分になった。
子の入試にあたり、私が具体的に何かした訳ではないけれど、終わってみて、そちらにマインドと心を持っていかれていたことを実感する。小説を読みたい気分ということは、心にゆとりができたというサインだ。20歳代後半で大学院に行った頃から、ストレスがかかると音楽や小説などのクリエイティブな情報量の多いものを受け付けなくなった。ストレスが軽くなると、また
お母さんとしてだけではない、その人の持っているものを(「みんなに必要な新しい仕事) | きのう、なに読んだ?
4年前、2015年にFBに投稿した「みんなに必要な新しい仕事」の感想を、きのう読み直した。すごく良かった。本が良かったことは覚えているけど、具体的な部分は忘れていた。また思い出せるように、まるっとこちらに写しておきます。
産後のボディーケアとセルフケアの教室を展開するNPO「マドレボニータ」。創業者の吉岡マコさんの著書を、GE(当時)の安渕聖司さんに頂きました。激しく共感したので、お勧めします。
生きづらさは人間らしさ(「生きづらさはどこから来るか」) | きのう、なに読んだ?
ネット記事などで「生きづらさ」という言葉を見かける。私がお会いする20−30代の方たちからも「生きづらさ」という言葉を聞くようになった。私に会ってくれる皆さんは、前向きに持ち場で頑張っていて、年上の私とつき合おうという人間力もある。いろんな意味で「よく出来る」人たちだ。そういう方がたにも「生きづらさ」の感覚があるらしい。
「生きづらさ」という言葉は、私が若い頃はあまり聞かなかったように思う。気に
わたし個人とダイバーシティー(「良い質問をする技術」) | きのう、なに読んだ?
多様性(ダイバーシティー)。ここ数年、よく耳にするキーワードです。たとえば、内閣府の「男女共同参画関係用語」(平成24年8月)には次のとおり定義されています。
ダイバーシティ :「多様性」のことです。性別や国籍、年齢などに関わりなく、多様な個性が力を発揮し、共存できる社会のことをダイバーシティ社会といいます。
また、経団連も 2017年に「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて