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おすすめの本一覧

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「誰かにおすすめしたい!」と思った本をまとめています。ジャンル不問。
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#写真集

著…みとまかつとし『港のネコ』

著…みとまかつとし『港のネコ』

 港で生きる猫たちの2年半を撮ったモノクロ写真集。

 ※注意
 以下の文は、結末までは明かすネタバレを含みます。
 未読の方はご注意ください。

 この本の中心となるのは、一匹の白ネコ。

 白ネコは子猫を育てていました。

 子猫と寄り添って歩いたり、一緒に魚を食べたり、頭を舐めてやったりします。

 子猫がオスだったので、白ネコはやがて子猫を突き放すようになります。

 オスの子猫が港から出

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著…鍵井靖章『夢色の海』

著…鍵井靖章『夢色の海』

 まるで御伽話の世界のような写真集。

 癒しを求める方におすすめです。

 優しい陽の光に照らされて、透き通った海の中。

 そこに棲む、まるで色とりどりのキャンディーのように可愛らしい海の生き物たち…。

 この写真集を眺めていると、自分もみんなの仲間になってこの海で泳いでいるかのような気分に浸れます。

 心地よい波に揺られて、きらきら輝く白い砂に顔を埋めて遊んでいると、仲間たちから「おーい

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編…MdN編集部『世界の幻想的な風景』

編…MdN編集部『世界の幻想的な風景』

 自然がつくり出した模様や色彩のあたたかさ。

 水面に広がる、山や空の雄大さ。

 そして、人の手が生み出した優美な造形…。

 日常生活の喧騒を忘れてうっとりしたい方におすすめの写真集です。

 レトロ風に飾られた題字も素敵。

 青く透き通って光り輝く「ヴァトナヨークトル氷河」。

 魔女がニヤリと笑いながら子どもを手招きしていそうな「ダーク・ヘッジ」。

 RPGのラスボスが棲んでいそうな

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エクスナレッジ『だらだら動物図鑑 だらけた一日をすごしたい、あなたへ』

エクスナレッジ『だらだら動物図鑑 だらけた一日をすごしたい、あなたへ』

 「あ〜、も〜、な〜んにも考えたくない」

 とアクビしているかのように、存分にぐうたらしている動物たちの写真集。

 小さな岩を枕にして居眠りをしているミナミアフリカオットセイ。

 木の上でだら〜んとうつ伏せ寝をしているヒョウ。

 大開脚して、肩肘をついて、目を閉じているフクロテナガザル。

 木のベンチの上でスヤスヤ寝ているガラパゴスアシカ。

 大あくびしているアルパカ。

 どの動物も

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編集…グラフィック社編集部『世界のきらめくイルミネーション』

編集…グラフィック社編集部『世界のきらめくイルミネーション』

 この本を開いたら、まず、千歳・支笏湖氷濤まつりの写真がパッと視界に飛び込んできました。

 かまくらがまるでカラフルなアイスキャンディーみたい!

 わたしはこの写真を見てすぐ「美味しそう」と食欲を刺激され、冷凍庫からアイスキャンディーを出してこたつに入って食べるという謎の行動を取りました。

 寒いのか?

 それとも暑いのか?

 他の写真も、欧米人でもないのに、ページをめくる度に「ワーオ!

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著…岩合光昭『岩合光昭の世界ネコ歩き2』

著…岩合光昭『岩合光昭の世界ネコ歩き2』

 特に表紙の猫がたまりません!

 表紙は、リオデジャネイロにお住まいのオス猫シキンニョ。

 今にもぴちぴちギャル(死語)をナンパしそうな猫だなあ、と思ったら、案の定!

 シキンニョは綺麗なおねいさんの隣でビーチをエンジョイ。

 その決定的な姿を岩合さんによって激写されております。

 野原しんのすけくんみたいに綺麗なおねいさんに熱烈アピールするのではなく、シキンニョが美女の隣に居るのにあく

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写真…株式会社アフロ、株式会社アマナ『とびます! とびます!』

写真…株式会社アフロ、株式会社アマナ『とびます! とびます!』

 わたしはキャッチーなタイトルにまんまと釣られてこの写真集を手に取りました。

 ページを開いてみてびっくり。

 なんという躍動感!

 どの写真にも思わず見入ってしまいます。

 リスや羊や兎や瓜坊といった動物たちが元気いっぱいにぴょんっとジャンプしているところを写した写真集です。

 まるでペンギンが空を飛んでいるように見える写真もあって楽しいです。

 たまたまそう見える瞬間を撮ったのだ、

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監修…上田恵介『世界の美しい鳥』

監修…上田恵介『世界の美しい鳥』

 この写真集の表紙の鳥はライラックニシブッポウソウという名前なのだそうです。

 シャーベットみたいな色合いにうっとり。

 他の鳥たちもみんな美しいです。

 たとえば、P136掲載のベニヒワは、まるで純朴な女の子が頬を染めているかのように可憐。

 P167掲載のルリビタキは、その色彩の美しさもさることながら、お腹の毛がふわふわほわほわしているので撫でたくなります。

 どの鳥も、色とりどりの

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編著…パイインターナショナル『世界 幻想とファンタジーの情景』

編著…パイインターナショナル『世界 幻想とファンタジーの情景』

 まるでおとぎの国を旅しているかのような気分になれる写真集です。

 ブルーベル、菜の花、ルピナス、桜といった草花が咲き誇っている所を見ていて、わたしは「ここには絶対妖精がいる…!」と勝手に確信しました。

 妖精や小人や喋る動物やプリンセスやオラフがいそうな、メルヘンチックで夢いっぱいな場所がいっぱい。

 また、柔らかな虹のヴェールを作り出す滝や、きらきらとロマンチックに輝く満天の星空を見てい

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著…岩合光昭『ねこ歩き』

著…岩合光昭『ねこ歩き』

 「あー、地球に生まれて、良かった!」と心から言いたくなる写真集。

 だって地球には、ねこがいますから。

 ねこに始まり、ねこに終わる。

 ねこ好きにはたまらない写真集です。

 ギリシャ、イタリア、トルコ、モロッコ、アメリカ、キューバ、日本…。

 どの国でも、ねこはねこ。

 どんなに気候が違っても。

 どんなに言葉が違っても。

 どんなにその国の人たちの人種や宗教が違っても。

 

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著…阿部了『ひるけ』

著…阿部了『ひるけ』

 もぐもぐ、もぐもぐ。

 そんな美味しい音が聞こえてきそうな写真集。

 小学生、中学生、高校野球部の若者、働く大人といった様々な方たちがお昼ご飯を食べている姿を写しています。

 おにぎりをもぐもぐしている表情の、なんとまあ幸せそうなこと!

 おにぎりって、自分で握った場合も、誰かが握ってくれた場合も、どちらも愛情がこもっている感じがして好きです。

 ちなみに、この本の表紙のおじさんが食べ

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著…坂東寛司 文…荒川千尋『猫舌』

著…坂東寛司 文…荒川千尋『猫舌』

 にゃんと堪らにゃい写真集!

 猫様の可愛さに翻弄されたい方におすすめ。

 これが本当の「猫舌」。

 ちょろりと舌を出したまま、しまい忘れたのでしょうか?

 それとも「猫」であるという己の可愛さを本能的に自覚しており、その可愛さで人間を弄んでやろうという戦略なのでしょうか?

 両方正解かもしれませんし、両方不正解かもしれません。

 猫様ってミステリー。

 対話機能付きのニャウリンガル

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著…Akine Coco『アニメのワンシーンのように。』

著…Akine Coco『アニメのワンシーンのように。』

 この本の冒頭のページを捲った瞬間、わたしは心を奪われました。

 圧倒的な映像美を誇りながらも、あくまで「背景」として、主役であるキャラクターたちの心情にそっと寄り添う。

 そんな日本アニメが描く優しい風景を思わせる写真集です。

 ●『Chapter1 夏の記憶を巡る』
 ●『Chapter2 夕暮れの魔法』
 ●『Chapter3 アフターダーク』
 ●『Chapter4 秋風に吹かれて』

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著…梶谷奈允子『美しい押し花図譜』

著…梶谷奈允子『美しい押し花図譜』

 バラ、ガーベラ、チューリップ、アジサイ、フジ、ヒマワリ、カラーといった、季節を彩る様々な草花の押し花写真をまとめた本。

 どの花も、生き生きと咲き誇っていた頃とはまた違う繊細な美しさ。

 どこか哀愁漂うその色彩は、まるで上質な和紙を彷彿とさせます。

 わたしは正直言ってこれまで「押し花にすると花がかわいそうなのでは…?」と少し抵抗があったのですが、この本を読んで押し花に対するイメージが変わ

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