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自律のための目的ある教育・子育て論

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子供達の自律につなげる教育や子育てに関する情報を提供するマガジンです。教育や子育てに関する講演のご依頼はこちら→info@hikariba.com
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記事一覧

幸運は不幸の顔をしてやってくる

幸運は不幸の顔をしてやってくる

この言葉は、各所で頻繁に紹介しています。混沌とする今生の世界においては、不運を嘆く人が山ほどいるからです。

この言葉は、「幸運は不運の姿をしてやってくる。(田坂広志)」として紹介されているのでご存じの方も多いと思います。
情報の大元は、中国の前漢時代の書『淮南子』の「塞翁が馬」の故事です(内容は以下の通り)。

"「中国北辺の老人の飼っていた馬が逃げたが、後に立派な馬を連れて帰ってきた。老人の息

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期待はせずに希望を持つ

期待はせずに希望を持つ

自らに軸を持つことが大切です。

今大リーグで違法賭博問題が注目されており"信頼"や"裏切り"という言葉が世間を賑わせています。
その言葉の背景には、"信頼していたのに裏切られた"という相手軸の考え方が根底にあります。

信頼すること自体は悪いことではありません。但し、その信頼は無条件の信頼であることが前提です。

一般的に信頼すると言うのは相手が信頼に応えてくれるであろうという期待の裏返し、見返

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創造性に限界はない

創造性に限界はない

"創造性に限界はない"
そんな替え歌を歌った米国の学校の校長が話題になっていましたがその通りですね。
限界があったら創造できません。

「ウィズコロナの新学期」に向け校長が替え歌ビデオ 米アラバマ州
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35157692.html

"今は"できないという事実を理解することは大切ですが、だから"未来も"できないということではないという事実も理

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ディスカッションタイム

ディスカッションタイム

常識の檻の中にいると、仕事は勤務時間内にやると考えがちですが、実は時間という枠を超えたところに機会が転がっています。

早朝から午前のディスカッションと夜のディスカッションの違いと日中の不毛なディスカッションについて少し考えてみましょう。

まずは誰もが思っているであろう日中の会議という名の不毛な時間について。

午後の時間帯は脳もまったり、ランチ後などは最高の寛ぎタイムですが、この時間は散歩した

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日本の教育がイケてない背景(2)

日本の教育がイケてない背景(2)

家庭教育の崩壊も一つの要素です。

教育がイケてないという話になると、どうしても教育機関や教育委員会の問題に注目されますが、実はそういう教育機関にしてしまったのは、子供を学校に通わせている家庭に問題があったりします。

情報モラルやネット人権の講演で学校に訪れた際、学校側からはまず口にはしないのでこちらから水を向けると出るわ出るわ。家庭の問題が学校現場を疲弊させているのであろうということがヒシヒシ

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事故対応テキスト「ASUKAモデル」

事故対応テキスト「ASUKAモデル」

NHKの番組知った「体育活動時等における事故対応テキスト~ASUKAモデル~」。

これは2011年9月、さいたま市の小学校で6年生の桐田明日香さんが駅伝の課外練習中に倒れ、死亡するという事故が起こったことが契機となっています。事故の検証と反省を踏まえ、さいたま市教育委員会教育長がご遺族に呼び掛け、それにご遺族が応える形で、専門家も交えて一緒に作成されることになったものです。

誰でもダウンロード

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コミュニケーショントラブルの原因

コミュニケーショントラブルの原因

xxしたつもりなのに、、、よくあるトラブルの原因です。双方の"認識違い"です。

伝えたつもり、言ったつもり、(完全に)やったつもり、終わらせたつもり、やまざまな"つもり"がトラブルを招くことがあります。

人間関係のトラブルの多くは言葉によるトラブルがきっかけと言われています。これは当たり前です。人は百人百様、自分と全く同じように考える人などこの世には存在しないのですから。

情報モラル講演や研

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日本の教育がイケてない背景(1)

日本の教育がイケてない背景(1)

シリーズ展開していきたいと思います。
記念すべき第一回は教育委員会問題です。

日本の教育が崩壊しているのは、金太郎飴型でヒラメの忖度が得意な人を教育委員会(役所だと事務局や教育部と言われる部門ですがここでは便宜的に教育委員会とします)という組織に集めていることです。

無論、すべての教育委員会がそうだということではありません。素晴らしい人が組織の中で活躍しているケースもありますが、多くがそうでは

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講演再開第一弾

講演再開第一弾

新型コロナウイルスにより外出自粛などの措置で中止、延期になっていた講演再開第一弾は山梨県の県立高校でした。

昨年に引き続きということで一年生対象かと思っていたら全校生徒対象だったというオチは今回置いておきますが、重点的に使うスライドと話の内容を直前で変更しました。
直前変更ならぬ進行中変更は受講者の反応を見ながらよくあるのでもあり、もう慣れっこになっています。寧ろ当初予定通りやり切る方が不安にな

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大人の姿勢を子供は感じる

大人の姿勢を子供は感じる

教育には大人の日頃の言動を通じて学ぶ機会というものもあるのではないかと思います。
そしてそれは教えられるもの以上に子供達の心の奥底に刻まれるのではないでしょうか。

個人的にも情報モラル教育や情報リテラシー教育の末席で関与する機会があり、現場の苦悩は良く分かります。
が、自らの体験や思想に基づかない口先だけの話、知識詰め込み型が機能しにくい中で、いかに情報モラルや情報リテラシー教育を行うか。

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安易な形式的公平性が芽を摘む多様性

安易な形式的公平性が芽を摘む多様性

 多様性を求めるのと同時に、画一性をも求める日本教育の闇。この構図による多様性ギャップが大きくなっています。教育の病理はここに集約されるのではないでしょうか。

 客観性を重視するが故に画一的な試験で一定の基準で足切りを行います。わかりやすいのが学力テストの点数です。一見すると合理性の高い選抜制度ですが、画一的な試験に適応できる人だけが選抜されることに繋がります。これもまた一つの選択肢という位置づ

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