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小説『君と明日の約束を』

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連絡小説『君と明日の約束を』のノートを集めます。
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#読書

『君と明日の約束を』 連載小説 第五十七話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第五十七話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。
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毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 日織の母親も、僕に対して非難したい気持ちがあることは彼女の目を見ていたらわかる。だったらなんでその言葉が出てくる。

「いつも日織が嬉しそうにあなたのことを話すの。こんな子だけど、これからも一緒に

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『君と明日の約束を』 連載小説 第五十一話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第五十一話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
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 今まで自分からしたいことを決めなかった自分に言ってやりたい。もっと考えるべきだったと。
 そんな油断の後は大体悪いことが起こるのだと。でもそんなことは後になってから言えることで。

 受け取

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『君と明日の約束を』 連載小説 第四十九話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第四十九話 檜垣涼

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「予想以上だった。ちょっとびっくりしたわ」

 自転車で家に帰る最中、慎一が感心したように口を開く。

「相変わらずの集中力」
「俺も大概集中力高い方だと思って

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『君と明日の約束を』 連載小説 第四十八話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第四十八話 檜垣涼

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「これか、言ってたのって」
「そう、これ。すごいよね」
「たしかに。すごいな」

 その時、彼女がカップに手に伸ばそうとして手が空を切った。二、三度空中で左

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十九話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十九話 檜垣涼

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最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1つの投稿は数分でさくっと読めるようになっているので、よければ覗いてみてください!
コメントいいね大歓迎です!
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 いつも周りの音なんて耳に入らないくらい真剣な彼女

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十八話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十八話 檜垣涼

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 いつもとまるで別人の彼女が、そこにはあった。
 

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十六話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十六話 檜垣涼

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「え?」
「これ、塩と砂糖入れ間違ってるじゃな

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十四話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十四話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
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 無事母親が見つかった後に事情を聞くと、ゲームセンタ

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三十二話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第三十二話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。
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 そこからバイト終了の時間まで、僕たちほとんどノンストップでフライパンを握り続

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『君と明日の約束を』 連載小説 第二十五話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第二十五話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)と申します。よろしくお願いします!
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最後までいくと文庫本一冊分くらいになりますが、1投稿数分で読めるので、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから読めます↓

 彼女はパソコン画面を眺めたまま横に置いた水を手に取り、キーボードを打ちながらそれを飲む。そしてまたてを伸ばし、コップを戻した。一度も、コップを見ることはない。

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『君と明日の約束を』 連載小説 第十話 檜垣涼

『君と明日の約束を』 連載小説 第十話 檜垣涼

檜垣涼(ひがきりょう)です。
1投稿数分で読める青春小説の投稿をしています!
全部で文庫本一冊分のボリュームです、よければ覗いてみてください!
一つ前のお話はこちらから↓

 頭の上で話しているのに、全く気づく様子もなく、彼女の横顔には幸せそうな微笑みが浮かんでいる。

「どうしようかな」
「……あ、もしかして、面談の紙?」

 親切な彼女の友達は僕の左手に収まったプリントを見て言う。

「うん、

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『君と明日の約束を』 連載小説 第三話

『君と明日の約束を』 連載小説 第三話

檜垣涼(ひがきりょう)です。
数分で読める連載小説、読んでくださるとありがたいです!全部で文庫一冊分くらいになります。
前の話はこちらにあります。↓

「ビニール。なんか持って帰るなら入れれば?」
「ありがとう」
「おう」

 慎一の家に何か持って行こうかと聞くと、玉ねぎをお願いされた。昨日ちょうど無くなったと彼の母が言っていたらしい。

 いくつかの野菜を彼にもらった袋に入れる。帰る準備をしてい

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