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仕事と生活のあいだ(アーカイブ)

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本業サッカーコーチの筆者によるよもやま話です。エッセイや、たまにサッカーの話も。カフェでお茶しながら話すような、考え中のことや肩肘張らないお話が多くなると思います。 ※2022… もっと読む
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記事一覧

過程を愛おしく思える人と

過程を愛おしく思える人と

「新しい暮らしの始まりだから、不便なことや納得いかないことは色々と出るだろうけど、その都度話し合ったりルールを作ったりして、一緒に暮らしをつくれれば嬉しいです」

2か月前に始まった一軒家での共同生活。今いる住人とはそれぞれ入居の相談の時にそんな話をした。

”過程”はずっと続いていて、それを愛おしく思える人たちだから一緒に暮らせているように思っている。

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今年の10月の末から、「住み開

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『知らない』-天災も人災も知らずに大人になりました-

『知らない』-天災も人災も知らずに大人になりました-

1994年生まれの27歳。18歳まで奈良県で暮らし、2013年の大学進学を機に関東・茨城県在住に。つくばで7年暮らし、現在は水戸暮らし2年目。

本当に幸せなことに、ここまでの人生で何かしらの災害によって避難所生活をしたり、心から怖い思いをしたりという経験がまったくないまま、ここまで生きてきた。

関西の大災害といえば1995年の阪神淡路大震災があったけれど、僕自身は1歳になる前のことで当然記憶に

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最近、書いたものが紙になっていまして

最近、書いたものが紙になっていまして

noteを始めてインターネットの海に書いた文章を垂れ流すようになってから、3年とちょっと。

純粋に「書く」ということであれば、それはもう小学生の頃から、ABCラジオの「おはようパーソナリティ道上洋三」のコーナーに作文を送り込んだり、捻りに捻った結果ほとんどあらすじに触れない読書感想文を夏休みに提出したり、高校入試では特色試験の小論文でサザエさんのイラストから核家族が増える社会について語り文字数に

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藍に染まるには深呼吸をして

藍に染まるには深呼吸をして

長野県の上田に「空き家を片付けてまちの遊び場にする」のが得意なお姉さんがいて、その人のせいで上田はなんだか日帰り圏内になってしまった。

その人が上田の「さんかくのいえ」で藍染めをするというので、それも「月曜日にやるよ…?」と僕の仕事の休みにあわせてくるものだから、数か月ぶりに上田に車を走らせた。

藍染めやインディゴ染めは何度か経験があって、その度に、藍液から出した後の色の変わりゆくさまが印象的

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不安があって幸せ

不安があって幸せ

子どもの頃は、遠足でも修学旅行でも「前日の夜に寝つけなくなる」ということはほとんどなかったと、全く寝つけなかった夜の明けに思い出している。

次の日を考えて眠れなかった日なんて、最近だといつのことだっただろうかと記憶を辿る。最初に思い出されたのは、23歳で初めての一人旅、初めての海外渡航をする前の晩。いや、あれは前日のくせにパッキングが全然終わらなかったうえ、突然部屋の模様替えを始めたからだ。

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エッセイ

エッセイ

自分では、自分のことを根暗な方だと思っている。

そういうことを、友人などに誰かに話すと「よく言うわー」と返ってくるのだけど、「エッセイなんて書くような奴は、だいたい根暗じゃない?」「根暗とポジティブは共存すると思うよ」なんていうと、「たしかに・・・」とわりと納得される。

多少、乱暴な括りだとは自覚しているけれど、エッセイやそれに似たものを書く人には根暗な一面がみんなあるんじゃないだろうかと思っ

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自分の機嫌くらい自分で取れよ

ここ最近、びっくりするほど怠惰だ。

家は頻繁に散らかるし、体を鍛えたり走ったりもできていないし、5月中にがっと進めようとしていた仕事もかなり後回しになっている。noteだって、誕生日に合わせて書いた1本以外書けていなし、数は少ないけど、このマガジンを購読している読者の方にちゃんと文章を届けようという決意は全然実行できていない。口ばっかりだ。

とはいえ、なんだかずっと、もうしんどいという状態が続

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仕事をはじめて1年経った。仕事ってなんだろうって考えている。

仕事をはじめて1年経った。仕事ってなんだろうって考えている。

2020年の3月2日に引っ越しをして、3月3日に今の職場にはじめて出勤した。

Facebookの思い出機能で引っ越しの時のストーリーズがタイムラインに出てきて、「ちょうど1年経ったなあ」と感慨深さがあった一昨日、昨日。

いまの業界的には2月の頭から契約更新をするのがスタンダードなので、「2年目」が始まってすでに1か月経っているわけだが、自分の場合は1年目のスタートがずれていて、「1年経った」と

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自立と自律

自立と自律

職場でサブディスプレイを使いたくて、でも買うほどのことでもないし、あわよくばとSNSで「いらない外付けディスプレイかテレビを譲ってくれる方はいませんか」と募集したら、友達の高校生がすぐに連絡をくれた。

近所だったからほんの15分後には自転車でディスプレイを持ってきてくれた。大学受験に合格したようで、春から東京で一人暮らしになるらしい。

おめでとう。君の地元から、応援してるぞ。

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僕も

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卒業する6年生に送って毎年送ってきたメッセージ ~僕が思う『大人になる』っていうことは…~

卒業する6年生に送って毎年送ってきたメッセージ ~僕が思う『大人になる』っていうことは…~

「今年卒業する6年生にビデオメッセージをお願いしたいです」

7年ほど学生コーチとして関わったサッカー少年団の後輩コーチから連絡があったので、「あの子たちがもう中学生かあ」と感慨深くなりながら撮って送りました。(期日をしっかり過ぎてしまってごめんなさい。)

1~2分くらいと、ある程度しっかりと時間をくれたこともあって、小学生になる前から知っているくらい付き合いが長いあの子たちに、どんなメッセージ

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世の中の分断にまなざしを

世の中の分断にまなざしを

ちょっと上手くまとまるかわからないし、センシティブなことかもしれないので、書く前からマガジン用に書いていこうと思います。

このnoteのあとがきということにします。

この先は記事の購読者限定になります。

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分断はどこで起きているのか

先週から今週にかけて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長の発言に対して非難が集まり、署名運動や会長辞任までさまざまに動きました。

その中で上

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あなたのコーチング哲学を漢字一つで表したら

あなたのコーチング哲学を漢字一つで表したら

どうも、板谷隼です。

今回の記事では、自分のコーチング哲学について考えた話を書いていきます。スポーツ現場での指導に関わらず、様々な場面で「コーチング」という言葉が聞かれるようになっていますが、やはり自分なりの軸が必要だなと思うのです。それがいわゆる「哲学」といえるのでしょう。

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2年とちょっと前に代々木であったコーチングのセミナーに参加しました。その時のテーマがまさに「コーチング哲学」

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これから朝の習慣にしたい『モーニングページ』のススメ

これから朝の習慣にしたい『モーニングページ』のススメ

2021年、しっかりやっていきたいなと思っている習慣がいくつかあって、そのひとつが”モーニングページ”というセルフ朝活。

朝起きて、ノートに手書きで頭に浮かんだことをバーっと書いていくものです。詳しくは、『モーニングページ』と検索するとブログなどがたくさん出てきます。(想像以上に出てきて、この時点で「自分が書く必要ないな」と思い始めました。)

そもそもは作家・ディレクターのJulia Came

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雑記 −2021年1月5日の対話から−

雑記 −2021年1月5日の対話から−

ほんとは今朝、今年から始めよう(正確には再開させよう)としている朝の習慣「モーニングページ」について書く予定だったのだけど、昨日函館で高木桂佑くんや下沢杏奈と話をしたところ、そしてその後に頭の中で整理されていったことを書き落としておこうと思います。

体裁は整えません。雑記も雑記。とりあえずの交通整理ですが、もしよろしければどうぞ。

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自分が将来どこで何をしていきたいのか

そのことを考

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