森晶麿

{読書感想短歌*59}森晶麿 『黒猫と歩む白日のラビリンス』

君が書き → 消した字たちの降りつもる没稿の森で昼まで眠るkimiga kaki ⇢ kesita ji tatino furitumoru botukouno moride hirumade nemuru 黒猫シリーズの短編集。実際にありえそうか否か?とかいうことよりも、それが〈成立するとする〉世界のうつくしさを読む。 ※一話めに登場する詩の、〈本が…

【祝!デビュー10周年】森晶麿〈黒猫〉&〈探偵〉シリーズ最新刊5/18同時刊行!

2011年、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞しデビューした森晶麿さん。デビュー10周年を迎える今年2021年、同じく10周年を迎える〈黒猫〉シリーズと、昨年始まった新タイトル〈探偵〉シリーズの最新刊を5/18に同時刊行します! ■黒猫シリーズ最新作! 森晶麿『黒…

ねじ式患者と76のねじ

T(それはねじの駆動部に当たる。これなしには何も始まらない)  となりにいる彼女は涙の痕を拭くことすらせずに目の前の水面を見据えて言う。  ──わかっていた。いつかあなたの心が離れていくって。  そうか、とこちらは答える。「手紙を書いてほしい」と告げると、「あなたが返事を書かないな…

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猫を撫でる、その他の浮遊思考

いま家の外では簡易の小屋の中で猫が寝ている。一週間とか、いやもう少し前からかな、家のまわりをずっと首輪をつけた猫がみょおみょお鳴きながら徘徊していた。 何だろうな、とは思っていたが、気にしないようにしていた。だが、日を追うごとに相手は距離を縮めてくる。うちはまた、子どもの出入りが…

憎悪が支配し、主観をコントロールされたものたち

密室状態の別荘で、若き映画スター・比留間稔流が殺された。不老不死の吸血鬼〈蛭鬼〉の血を継ぐ稔流は復活すると、弟の真斗は信じて、事件の謎を追う。犯人は誰なのか、稔流は甦るのか? 本格ミステリと青春小説の要素を融合した力作長編。(Amazon内容紹介) GW4冊目は初読みの作家 森晶麿さんの作…

犬に種類があるように

子供の頃、「流れ星銀」という漫画があった。 犬が熊を倒すために集まる話だ。 その影響で、ポインターとかセントバーナード とかグレートデンとか、とにかく犬の図鑑をみては いろんな犬の種類をかたっぱしから覚えたものだった。 不思議なもので、 我々は「犬」というカテゴリを知っているから ドー…

○今日は 森晶麿 先生のお誕生日です! おめでとうございます!0305

※この記事は2011年12月07日に書かれたものです。 森晶麿○黒猫の遊歩あるいは美学講義の正体 ■ミステリー界の女王と称された アガサ・クリスティ(1890-0915/畑亥)の 生誕120周年記念を祝って創設された 第1回アガサ・クリスティー賞の選考が07月26日(海午)に行われ、 栄誉ある受賞第一作には、 森晶…

○今日は 喜多喜久 先生のお誕生日です! おめでとうございます!0305

※この記事は2014年02月24日に書かれたものです。 喜多喜久○恋する想薬研究室に潤いも色彩なし ■東京大学大学院薬学系研究科・薬学部を卒業し、 現在は大手製薬会社の研究員として勤務する傍ら創作に励み、 第9回「このミステリーがすごい!大賞」の優秀賞を10年(鉄寅)に受賞。 11年(宝卯)に「ラブ…

{読書感想短歌*9}森晶麿 『黒猫のいない夜のディストピア』

癒やしとか求めるうっかり男にはドッペルゲンガー差し出して、「了」。 iyasitoka motomeru ukkariotoko niwa dopperugengaa sasidasite “ryou”. 登場人物たちがいさぎよいから、さらさらしたお話におもえるけれど、実は人間関係けっこう複雑よね…とたまに思い出す、黒猫先生シリーズ。 ※もうひ…

ソコデコソダテ 第3回「我輩は友達が少ない」

末の息子にかぎらないのだが、歴代我が家の子は幼少期の友だちが極端に少ない。せいぜい1人、ないし2人。それも先生が「2こ1になって」といえば確実にあぶれてしまう。 なぜこうなってしまうかといえば、まあ簡単にいえば変わり者ばかりなのだ。遊び方もそうならそもそもの関心事も大きくかけ離れて…