読書感想11「ホームレス・ホームズの優雅な0円推理」森晶麿

こんにちは、せ→る→です。

今回は、「ホームレス・ホームズの優雅な0円推理」のレビューをしたいと思います。

ネタバレはほぼないです。

出版社:KADOKAWA 富士見L文庫
著者:森晶麿 イラスト:カズアキ (敬称略)

<あらすじ>
大学の合格発表で不合格を突きつけられた岩藤すず。納得いかないすずは答案の保管部屋に忍び込むが、そこには真っ赤な巨大犬の足跡と副学長の死体が！すずは妙に小綺麗なホームレスと犯人探しに乗り出して――？

ホームレス・ホームズの優雅な0円推理 (富士見L文庫)

主人公岩藤すずは、自分のことをジョン・H・ワトスンの生まれ変わりだと思い込んでいるなかなかの曲者。中二病かな 笑

(ワトソンだと思ってたけど、本当はワトスンなのか…)

一人称は僕だし、口調もなんか気になって、最初は全然好きじゃなかったです。レビューを読んでみても、すずの性格が好きになれなくてリタイアした人も多くいました。

でも、読み進めていくうちに慣れてくるしクセになってくるんですよね、これが 笑 「アホだなぁ～」って思いながら読みました。

すずは、不合格の意図を探りながら、あるホームレスと出会い、その人のことをシャーロック・ホームズだと思い込みます。すずに勝手にシャーロックと名付けられた男性は、最後まで本名がわかりませんでした。

ミステリアス 笑

すずとシャーロックの掛け合いが楽しかったです。ツッコミのテンポも好きです。

ホームレス・ホームズよりもシャーロック・ホームレスの方が響きが好きだなぁ…笑

すず視点、すずの日記、シャーロックの日記など、語り手がコロコロ変わるのが個人的には好きでした。語り手が変わるときの行の間に、犬のマークがあって可愛かった 笑

この犬のマークがあるところで語り手あるいは場面が変わるので、読みやすかったです。

あらすじにも書いた、副学長の死の犯人は誰なのか。途中で、どうやって殺されたのかはわかったのですが、そこに至るまでの過程が全く見当がつかず…。

衝撃の真実でした。

こんなのどうやって予想するんだ！って思いました。私の脳ではどうやってもそこに行きつかない 笑

こんな感じで、ミステリーですがコメディ色が強く感じられました。すず、シャーロックの過去が少しだけ書かれていますが、そこが一番シリアスな部分です。結構辛い。

一番好きな台詞は、シャーロックの「私が君の左目だ」です。

面白かった！

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