マガジンのカバー画像

偏愛の記録

13
好きな場所、好きなアーティスト、好きな本などへの愛を綴る
運営しているクリエイター

#エッセイ

12月5日

12月5日

12月4日の夕方頃、何だか体がだるくて横になりたいかも…と思った。やはり体は正直で、全部分かっているらしい。ちょっと変だなと思って熱を測ると37度7分。2020年のコロナ禍以降、発熱なんてワクチン接種後の副反応の時しかなかった。夜になると38度5分まで熱が上がり、インフルエンザも流行っているみたいだし翌日検査に行くことに。

12月5日
コロナとインフルの検査をしてくれる近所のクリニックで11時3

もっとみる
夏の呼吸

夏の呼吸

忙しい時ほどふと心に浮かんで溢れてくる思いを書き留めたくなってしまうこの性格を何とかしたい…と思いつつ、どうにもならないのが自分というものである、と諦めてこれを書き始めた。

6月30日(金)、下北沢ハーフムーンホールという素敵な会場で阿部芙蓉美さんのライブを見てきた。雨がしとしとと降る中、下北沢駅の東口から商店街を抜けて住宅街をぐんぐん進んだ先に、そのホールはあった。道路から少し奥まった所にある

もっとみる
エッセイを書きたい日

エッセイを書きたい日

人の誕生日を覚えるのが苦手だ。家族や恋人の誕生日はかろうじて覚えているけれど、たまに「あれ…?」と不安になったりするくらいには苦手だ。

そんな私が珍しくリリース日をはっきりと覚えている曲がある。ギタリストの関口シンゴさんの「Recollection」という曲だ。

この曲は2020年9月30日にリリースされた。リリースの5日ほど前、ふと気づくと関口さんのYouTubeページなどのヘッダーが曲名と

もっとみる
念願の自粛後初ライブ

念願の自粛後初ライブ

◆はじめに10月24日(土)、下北線路街空き地でのイベント「+ing feat YABITO FESTIVAL」で関口シンゴさんのソロライブを見てきた。時間にして30分ほどのステージ。気持ちのいい秋の夜に芝生の上に座って見るライブはとても素敵で、本当に幸せな時間だった。

今年2回目にして約9か月ぶりの配信じゃないライブ。今年は配信ライブにもたくさん楽しませてもらってきたけど、やっぱり現地で見るラ

もっとみる
吉本ばななさんのことば

吉本ばななさんのことば

最初に読んだばななさんの本は何だったろう。確か小学校高学年か中学生の頃に初めて読んだ。『TUGUMI』か『キッチン』か『マリカのソファー』あたりだった気がする。

とにかく、ばななさんの文章を読んでいると心が落ち着く。登場人物や設定が過激だったりしても、作品に一貫して流れる癒やしの空気に、ふっと救われるのだ。

大学時代や会社勤めをしていた時、人間関係のストレスでどうしようもなく苦しくなると、

もっとみる
わたしのすきな場所

わたしのすきな場所

北海道は札幌市にあるモエレ沼公園。

初めて訪れた時から、そこの空気感に魅了された。とても広くて開放的なのに、何かに包まれているような安心感を覚える。こんなふうに感じる場所は、初めてだった。

それ以降、札幌を訪れた時は必ず足が向いてしまう。今回は行かなくてもいいかな…なんて思っていても、やはり行きたくなってしまうのだ。

素晴らしいのは、目を見張る海の噴水のプログラムや、優しくそびえるモエレ山だ

もっとみる
ナルニアがくれたもの

ナルニアがくれたもの

小学3年生くらいのときに、姉にすすめられて、ある本を読んだ。

ナルニア国物語の「ライオンと魔女」。表紙まで何度も見返して、作者と訳者の名前を両方とも記憶した初めての本だ。

C.S.ルイス作、瀬田貞二訳。

読み始めてすぐに、物語の魔法にかかった。

第二次大戦中、ロンドンから田舎の学者先生の屋敷に疎開してきた4人きょうだいのピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィ。ある雨の日、4人は広い屋敷の

もっとみる
星野源という人。

星野源という人。

【まえがき】2017年8月6日(日)、横浜アリーナで行われた星野源さんのライブツアーContinuesに参戦した。本当に本当に、素晴らしいライブだった。広いアリーナが超満員で、北スタンド9列目の席から全体を見渡すと、その光景はもう圧巻のひと言。なのにライブが始まると「ちょっと広めの源さんの部屋に、ちょっと大人数(実際は1万人以上)で遊びに来た」かのような錯覚に陥った。

オープニングの「Fir

もっとみる
星野源のオールナイトニッポンで放送作家の寺ちゃんについて熱く語る星野源がやっぱりすごくよかった話

星野源のオールナイトニッポンで放送作家の寺ちゃんについて熱く語る星野源がやっぱりすごくよかった話

5月22日(火)に放送された星野源のオールナイトニッポンは「作家の寺ちゃんSP」でした。放送作家の寺ちゃんこと寺坂直毅さんは、源さんとは2010年から8年にわたる親交があるお人で、源さんのライブでの「口上担当」としてもすっかりおなじみになっています。

いち作家である寺ちゃんSPをずっとやりたかったという理由を、源さんは番組冒頭で「僕は寺坂直毅には無限の可能性があると思っていて」と直球の言葉で切り

もっとみる

星野源の「アイデア」を聴いて号泣してしまう感情を言語化する

星野源さんの新曲「アイデア」が、8月20日に日付が変わった24時ちょうどに、配信のみでリリースされた。(※楽曲のネタバレを含むことも書いているので、まだ聴いていない方は、ぜひまずは聴いてみてほしいです。たったの250円ですごい音楽が聴けます…MVも公開されたけど、最初はぜひ「音源のみ」でじっくり何回も聴くことをおすすめしたい…!)

朝ドラ「半分、青い。」の主題歌でもある「アイデア」。朝ドラは見て

もっとみる